2016年6月20日月曜日

山口瞳さんが書いた、いい道具の大切さ


何か自分の好きなことをやっていて上達したいなと思ったりはしても、そう簡単にはいきませんね。
コツがあるのなら教えてほしいんですけど、あまりむずかしいことだと、教えてもらってもできなかったりします。

でも世の中、歴史上にはたくさんのひとがいて、コツのなかでも簡単にできるほうのコツを教えてもらえることもあります。

山口瞳さんの男性自身シリーズの「生き残り」という本があって、その中に「私の駄目な」というエッセイがあります。

タイトルのとおり、苦手なことについて書かれた文章で、そこにサインなんかも含めた書の話が出てきます。
山口さんは書は苦手だったそうですけど、

「ところが、だんだんに、色紙をもとめられても、それほど苦痛にならないようになった。」
とあります。

さらにアドバイス的に、こんな文も。

「私は、いい道具を使うことを勧めたい。いい筆と、いい墨と、いい紙を使うことだ。そうすると、どうしても丁寧に書くようになる。それはいいことだ。これはどの世界にも通ずることで、将棋を指す人は、いい将棋盤を買うと香車一本ぐらい強くなるという。」

これは、上達のコツとしてはとても分かりやすいですね。

いい道具を使うだけ。
頭とか使わずにできるコツです。

「どうしても丁寧に書くようになる」というのがいいんじゃないでしょうか。

ぜひ実践してみたいと思うんですけど、いい道具というのはお金がかかるものですね。
それをどうするかは考えなくてはいけません。

2016年6月19日日曜日

コーヒーを飲もうと思ったら水筒がカラだった日


朝起きてから飲むコーヒーを、前の晩につくって水筒に入れて用意してる時期があった。

起きたらすぐコーヒーを飲めてうれしい。
でも、前の日につくっておくのはとても面倒。

僕はグータラで何事もギリギリまでやらない、あるいはギリギリを通り越してもできるだけ何もしない男。
なのに、コーヒーを用意しておくこの習慣は5年ぐらいは続いたと思う。

その間に1度だけ、コーヒーをつくっておくのを忘れたことがあったのを覚えている。

起きたあとの楽しみな時間。
さあコーヒーを飲むぞと思って水筒を持ち上げたら、その重さが自分でイメージしていたものよりはるかに軽かった。

自分のミスに気づいて、メチャメチャ絶望。

結局その日はコーヒーを飲まなくて、1日をとおしてイマイチ調子が出なかった。

今は前の晩に用意することはなくなって、朝でも昼でも、飲みたいときにコーヒーをいれて飲んでいる。
前の習慣に戻ることは、もうないような気がする。

水筒がカラだったあの朝、なんですぐにコーヒーをいれて飲まなかったのか、今では自分でもよく分からない。

2016年6月18日土曜日

クツを10年履こうと思ったけど


4年ぐらい前に、1万2千円ぐらいのクツを買った。

まずしい生活をしている僕としてはクツにそんなお金をかけるのはとんでもないこと。
でもそのクツを10年、履き続けたら元をとれるのではないかと思った。

さほどゼイタクなことでもない気がする。

ゴアテックス素材のクツなので、雨の日でも履いている。

雨に強いクツだけど、ずっと歩いていると、だんだん染み込んでくる。
濡れたあとは洗ったり干したりとか、多少の手入れはいなくちゃいけない。

10年使うんだから。

そう思うんだけど、面倒なので、つい放置してしまう。
10年を甘く見すぎ。

環境問題とかでも、10年後には気温がかなり上がっているだろうし、南極の氷はかなりとけててるはず。
ウナギとか絶滅してるかもしれないし、バナナもあぶない。

日本は高齢化社会になって、いろいろ大変だと思う。

手入れをサボッているだけなら、状態は悪くなるかもしれないけど履いて歩くことはできる。

でも4年ぐらい履いてるうちに、カカトがすり減ってきて、穴があきそうなぐらいになってきた。
さすがに穴があいちゃったら、履くことはできても、歩くことはできなくなる。

10年を甘く見ていたうえに、僕はアスファルトも甘く見ていたのかもしれない。

2016年6月17日金曜日

ネコが気まずそうだったとき


あまりベタベタと寄り添ったり、気づかないうちに依存しあっているのは、お互いのためによくないという。
相手を思いやる心は大切だけど、大人の距離感みたいなものも必要。

日当たりの悪い、わずかな庭の草取りをしていると、ミーコちゃんが寄ってくることがよくある。

つい草取りを中断してニャンコ・マッサージに熱中しちゃうことも多い。

そうやってベタベタして、僕はミーコちゃんに依存しているんだろうか。
やさしさを押し付けているのか。

草取りをしていると、虫なんかが出てきて、ミーコちゃんに食べられちゃうこともある。

ネコが本気を出すと、けっこう速い。
この前も、草取りしてる僕のそばにミーコちゃんがいて、突然すごいスピードで走って何かに飛びかかった。

でも捕まえられなかったみたい。
逃しちゃったのか、そもそも何もいないところにカン違いで飛びかかったのかは分からない。

何もキャッチできなかったミーコちゃんは、その瞬間、クルッとこっちを向いて僕と目が合った。

べつに、失敗して恥ずかしかったとか、そういうことではないと思う。
僕も、なんとなく見なかったような感じで草をむしっていた。

こういうのが大人の距離感なのかもしれない。

2016年6月16日木曜日

ピート・ハミルの雰囲気優先の例え


分かりやすく伝えたいときに、こまかいデータのような内容を正確に伝えるというのも有効かもしれません。
逆に説明よりも、雰囲気を分かってもらったほうがいいときもあるんじゃないかと思います。

ピート・ハミル著「アメリカン・ジャーナル」(高見浩訳)に「ジョン・ガディ、ロック世代のマフィアのボス」という章があります。

ジョン・ガディというひとはニューヨークを牛耳っていたすごいひとみたいで、文章の中ではアル・カポーネを引き合いに出していたりします。

このジョン・ガディが台頭する前のマフィアの状態を説明する文章があって、こんなふうに書かれています。

「マフィアは、ちょうどリー・アイアコッカが社長に就任する前のクライスラー社のようなドン底状態にあえいでいた」

このあと多少は説明があるんですけど、そういうものは必要ないぐらいです。
アイアコッカが就任する前のクライスラー社がどんなドン底だったか知らないのに、とにかくドン底だったんだなと分かる文章。

ピート・ハミルというひとはこういう表現が好きなようで、この章だけでも

「傲慢なようでいてデリケートなリズムで動く足」とか、

「ギラつく斧のように原初的な属性を持つ…」とか、

意味より雰囲気を優先したフレーズがたくさん出てきて楽しませてくれます。

2016年6月15日水曜日

録画すればゆっくり眠れると思っていたら


テレビ番組を録画する機材をもっていない時期が、けっこう長くあった。

あまりテレビを見ていなかったんだけど、見たい海外ドラマがあると深夜の1時とかに目覚ましで起きたりしていた。
起きる気力がなくて番組を見られないことも、何度もあった。

1時に起きたときは番組は見られるけど、朝起きたあとがツラくなって、それもこまる。

ケーブルTVの機械が新しいのに交換されて、外付けのHDをつなげれば簡単に録画ができるようになった。
リモコンなんかは、録画したものを見るほうがメインのようなボタンの配置になってる。

これで録画しなかったらくやしいように思えてきて、HDを買って、つなげてみたのが2年ぐらい前。

もう1時に目覚ましをセットしなくても、寝てるあいだに録画して、あとでゆっくり見ればいい。
そう思って安心して寝ていたら、録画してるときのHDからガチャガチャと音がしてうるさくてしょうがなかった。

これは初期不良なのではと思うほど。

ネットで検索してみたら、HDから音がするのは普通のことみたいだった。

ガマンしながら使い続けて、今ではHDが2台になって、音も倍。
でも慣れてきたので、あまり気にしないで眠れている。

2016年6月14日火曜日

公園の少林寺おじさん


四季のある美しい日本なので、その季節しか見られないものなんかもある。

近くの公園にちょっとした鳥スポットがあって、冬になると長いレンズがついたカメラを三脚にセットしてるひとたちがいる。
きっと何10万円もするカメラで、お金持ちのひとなんだろうなとうらやましくなる。

鳥の中にも、くわしいことは分からないけど、冬はいるのに暖かくなるといなくなっちゃうのがいる。

冬にはこの鳥スポットで僕もカワセミらしき鳥を見たりする。
でも夏とかは、カモとかサギとか、ありきたりなやつしか見ない。

今年もすっかり暑くなってきて、冬のあいだにもっと鳥スポットに行っておけばよかったなとか思ったりす。

この前も、その公園の鳥スポットに行ってみた。
めずらしい鳥は見られなかったし、カメラで狙ってるひともいなかった。

季節は過ぎてしまったらしい。

でも、公園で少林寺か太極拳みたいなポーズをしているおじさんはいた。

このおじさんは1年中いるので、見てもうれしくはない。

2016年6月13日月曜日

ケンドー・コバヤシさんが組み合わせた意外なもの


発想の方法として、組み合わせの面白さみたいなことが言われることがあります。
ありきたりま物であっても意外な物どうしが結びつくと、新しいものに生まれ変わると。

日本テレビの「ナカイの窓」という番組で、陣内智則さんにドッキリをしかける企画をやっていました。
中居さんのサブMCのひとりで番組によく登場する陣内さんに、サブMCを卒業してもらうとダマす内容。

そこにゲストとしてケンドー・コバヤシさんが出てきました。

出てすぐに、コバヤシさんが
「陣内は今まで散々、干されてきました」
と言ったんです。

それだけなら、どうっていうこともないんですけど、さらにコバヤシさんはこう続けました。

「シイタケ、陣内、の順です」

これは、おもしろいですね。
「干される」というキーワードでふたつを並べちゃったと。

これはアドリブではなく、考えてあったセリフなんだと思います。

シイタケのほかにも干される物は色々あるので、他の物も入れたくなっちゃいそうです。
でも「シイタケ、陣内」とムダな物が入っていません。

とてもシンプル。

この場合は言葉だけで形はないですけど、意外な物を組み合わせて新しい物を生み出しちゃう発想って、こういうものなのかなと思える言葉でした。

2016年6月12日日曜日

正座で知った自分の限界


椅子の上に薄いクッションを3枚重ねにしてあって、その上に正座をするのが、ちょっと好き。

前に上佑氏が椅子の上であぐらをかいていたりしたけど、僕は宗教上の理由でやっているのではない。
初詣すら行かないし。

あぐらより正座のほうが礼儀正しいと思うけど、そういう理由でやっているのでもない。
そもそも誰も見てないから。

椅子で正座をしてるのは、腰が痛いからという情けない理由。
腰痛のひとは正座が楽というネットの記事を見て、やってみたら本当に楽だった。

でも正座をすると、足は痛くなる。

正座が好きと言っていながら、15分ぐらいで限界がきて普通の座りかたになる。
軽く足がしびれて、すぐには歩けない。

正座が好きになった初めのころ、自分の限界が分かっていなくてずっと続けていたら、足の甲のあたりがズキズキと痛くなった。

しばらく痛みがとれなくて、これは骨も限界を超えちゃったのではと思った。
折れるまで正座を続けた男として、キャッチフレーズを考えてもいいぐらいなのでは。

かっこいい言葉を考えてみたけど、何も思いつかないうちに痛みはアッサリと消えた。

たまには、痛みを超えて限界にチャレンジしてみるのもいいかもしれない。

2016年6月11日土曜日

岩谷宏さんがLinuxを旅先のご飯に例えた文章


言葉を使って何かを表現するなら、言いたいことが受け手に伝わることが大事かと思います。
どんなにキレイな言葉を使っても、相手に届かなければ意味がないですからね。

例えを使ったりするのも、分かりやすくするのが狙いでしょうし、さらに面白くなっていたら余計にいいでしょう。

岩谷宏さんの「Linuxの哲学」という本があって、今のようにスマホなどにLinuxを使ったOSが普及する前に、Linuxのよさがくわしく書かれています。

この本の中では自分でコンピュータのプログラムを書くことの楽しさについて、さらにLinuxがプログラムを作るのに便利なOSであることについても強調されています。

Linuxを使うならプログラムを作らなくちゃもったいない。
それを岩谷さんは、こんなふうに書いています。

「豊富なプログラミングツールを使わないLinux利用は、苦労して到着した旅先で、海の幸山の幸満載の豪華な定食が出たけど、その中のご飯と味噌汁と漬物だけ食べて終わるようなものだ。」

もったいないんだけど、一応ご飯だけはいただけるという。
おもしろいし、分かりやすい例えですね。

岩谷さんからの影響で、僕もLinuxを使って、すごく簡単なプログラムを作ったこともありました。

がんばった時期はあったもののプログラムの勉強はむずかしくて、今はすっかり挫折しています。

でもLinuxは今も使っています。
無料で使えるわけですからね。

OSにお金を使わずに済んでいるので、それだけでも助かっています。

2016年6月10日金曜日

会社の新人研修のいろいろ


日本テレビ「ナカイの窓」で元局アナ特集みたいなのをやっていたときにNHKのアナウンサーだった宮川俊二さんが出ていました。

アナウンサーの新人研修の話になったときに、宮川さんがNHKの新人には受信料の集金の研修があると言っていました。
そこで集金の大変さや、視聴者のひとの不満などを知って勉強すると。

NHKの新人も大変なようです。

そのNHKに「サラメシ」という番組があります。
「サラメシ」という言葉の意味はよく分からないんですけど、働くひとたちのお昼ご飯に注目した番組です。

この番組で、広島を中心に展開しているスーパーの新入社員たちのお昼ご飯を特集していました。
新人たちは研修を受けている期間だったんですけど、教育係のひとの指示でみんな自分でお弁当をつくってお昼に食べていたんです。

スーパーの仕事で、お客さんに味のことを聞かれてもうまく答えられない店員さんが多いことから、そういう指示を出したのが始まりと言っていました。

お弁当をつくらせると、丁寧につくるひとや、雑なひともいて、仕事の適正を知ることにも役立つそうです。
新人研修にもいろいろな方法があるようです。

お弁当づくりは、指示した教育係の男性が自分も手本になろうと始めてみたら妙にはまってしまったなんて言っていたのも面白かったです。

2016年6月9日木曜日

心の乱れ


そうじとか片づけとか、やろうと思うんだけどダラダラと放置してしまう。
机の上にいろいろな物が散らかってゴチャゴチャしている。

散らかっているくせに、メモの紙は置いておかなくちゃ気がすまない。

すでに何か書いてあるものもあるし、思いついたらすぐメモできるように白紙の物も置いてある。
サイズもA4だったりB5だったり、手帳のリフィルなんかも。

机には常にテレビの番組表を広げてあるんだけど、その上にA4の紙が2枚置いてあるから、それをどかさなくちゃ番組を調べられない。

外から風が入ってきたりエアコンをつけたりすると、紙が飛んじゃう。
紙のほかにも机の上には自転車に着けるライトとか電池の充電器とか小さいドライバーなどもある。
それらを重りとして使って、紙が飛ばないようにする。

飛ばない努力はしても、片づける努力はなかなかしない。

この状況を打開しなくちゃと思って「机の乱れは心の乱れ」とメモしてみた。

だからといって何も解決はしない。
ただゴミが増えただけ。

心は、さらに乱れている。

2016年6月8日水曜日

自分でクツの修理をしてみたら


つま先がはがれちゃったクツが2足あった。

ひとつはサイズがきついのをガマンして履いてきた。
これは捨てちゃってもかまわない。

もう1足はサイズもちょうどよくて気に入ってる。
できれば直して履きつづけたい。

直すとしたら、修理の店にもっていくか、自分でチャレンジしてみるか。
少し迷ったけど、200円ぐらいの接着剤を買ってきて自分で直すことにした。

最初に、捨ててもいいほうのクツで練習。
いきなり黒い接着剤が指に着いた。

前にアロンアルファで左の人差し指と親指を接着しちゃったことがあった。
あのときの恐怖を思い出したけど、今回の接着剤はちゃんと着くまでに48時間ぐらいかかると書いてある。

指に着いても汚れるだけ。

練習用のクツは接着剤をササッと着けて、ゲタ箱に突っ込んでおいた。
大事なほうのクツは丁寧に作業したあと、部屋に置いた。

接着剤が乾くまで48時間。

不安なのでときどきクツの様子を見る。
でも僕には何もできない。

ただ待つだけ。

48時間たって、練習用のクツはよく着いてたけど、大事なほうのクツはアッサリはがれちゃったのは、どうしてなのか分からない。

2016年6月7日火曜日

岡本太郎さんが芸術を爆発させた切り替えの方法


何か作業をしていて、スムーズに進んでいるときはいいですけど、なかなかずっとうまくは続かないんじゃないかと思います。

うまくいかないときに、気分転換をして同じ作業を続けるという手もありますけど、作業のほうを変えちゃうというのも、いいのかもしれません。

NHKの「知恵泉」という番組で、岡本太郎さんの特集をしていたことがありました。
万博のエピソードから、太郎さんは評価された絵の上に別の絵を描いちゃうという話なんかも出てきました。

その中でおもしろいと思ったのが、太郎さんは家で3つの場所を移動しながら創作活動をしていたということでした。

当然いちばんメインはアトリエなんですけど、そこで絵を描いていて行き詰まると、庭で彫刻を始める。
彫刻の手が進まなくなると、部屋で執筆を始めたそうなんです。

岡本さんだって芸術の仕事を長年やっていたら、つねに芸術がバクハツとはいかないかと思います。
そんな中で見つけた切り替えの方法なのかなと思うと、そういう方法を知れてうれしい気がします。

でも、せっかく描いた絵の上に別の絵を描いちゃうのは、さすがにもったいようにも思います。

2016年6月6日月曜日

影ながら江戸川を応援している


スポーツなんかで好きなチームや選手を熱心に応援するひとがいる。
人間ならみんな、誰かを応援したくなる心理みたいなものを持っているのかもしれない。

DNAに組み込まれちゃってる感じで。

応援してるひとが負けたときは、怒るひと、悲しむひと、暖かい感じで受け入れるひとなど反応がバラバラ。
このへんはDNAには組み込まれてはいないんだろうか。

江戸川の横の土手を歩くことがけっこうあるんだけど、所々、川が細くなってる部分がある。
なかには、ちょっと勢いがついたら川が止まっちゃうかもと心配になる場所も。

上葛飾橋という橋の下もひどくて、陸地がどんどん出っ張ってきて島みたいになってる。

何年か前まで、そこは普段は水にかくれていて、ときどき砂地が出てくるぐらいだった。

一度、砂地におじさんがいて、服を脱いでパンツ一丁で川に入っていったのを見たことがある。
ひょっとしたら人生にサヨナラするのかなと思ったけど、おじさんはすぐ戻って服を着ていた。

けっこう寒い時期だったので水も冷たかったと思う。

そんなおじさんとの思い出の砂地が、あっという間に木や草でいっぱいの島になっちゃった。

川が止まったら悲しいので、がんばって水が増えてくれと思う。
パンツ一丁のおじさんのためにも。

僕が応援してもムダだと思うけど、DNAに組み込まれているからしょうがない。

2016年6月5日日曜日

ひとりで将棋を指そうとしたらメールが来た日


ぜんぜん下手なんだけど、夜、テレビを見ながらひとりで将棋を指すことがある。
自分Aと自分Bの対戦。

前にアメリカでコンサート・フォー・サンディ・リリーフというのがあった。

調べてみたら、2012年の12月だったみたい。
ハリケーンの被害者を救済するためのチャリティ・コンサート。

日本でもCSで放送されるというので、僕はこれを見ながら1時間ぐらい将棋を指そうと思った。

いきなりブルース・スプリングスティーンが出てきて、さらにボンジョビも登場して一緒に「ボーン・トゥ・ラン」を唄ってるときに、ケータイにメールが来た。

知り合いのおじさんからだった。
さっさと返信して将棋をしようと思ったんだけど、なぜかメールが送れない。

そのケータイから自分のPCにメールしてみたら、それもできないから、きっと僕のケータイがおかしいのだろう。

テレビではピンクフロイドのひとが唄っていたけど、それどころではなくなってきた。
ネットで調べてみても、どうすればケータイを直せるか分からなかった。

電話をかけてみたら普通につながったので、おじさんとの用事は済んだ。
そもそも、たいした用事じゃなかったし。

問題はメールを送れない件なんだけど、いったん電源を切って、また入れたらメールを送れるようになっていた。

よく分からないけど、解決したみたい。
いったん引っ込んだボンジョビがまた出てきて唄ってるのを見ながら、僕はホッとしていた。

将棋はできなかった。

2016年6月4日土曜日

イメージするときは食べ物を買えない自分とかは考えない


願いを実現するのにイメージの力は大きいらしい。
具体的に細かくイメージするほど実現しやすいとか、そんなことをよく聞く。

やっかいなのは、潜在意識が肯定と否定を区別できない点。

「こうなったらイヤだな」とイメージしてたら、それが実現しちゃうという。
恐ろしいイメージのパワー。

僕がよく歩くコースの途中に、坂川という川がある。

この川は幅が広い部分もあるけど、一部かなり細くなってるところがある。
わりと水がキレイで、コイなんかが泳いでる。

川の幅が細い部分なら、手でコイを捕まえられるんじゃないかとも思える。

僕は今でも十分にビンボーだけど、ほんとにお金がなくなって食べ物を買えなくなったら、ここにコイを捕まえにこようとか思ったりする。。

でも、イメージしたら実現しちゃう。
お金がなくなってコイをつかまえてる自分になっちゃう。

それはダメだと思って、マグロとかに置き換えてみる。
できるだけ高級なマグロ。

松方弘樹さんに釣られちゃって何百万とかで買われちゃうようなマグロがいいけど、マグロの細かいところはよく分からない。

しょうがないから、自分なりのマグロでいいことにする。
それできっとイメージが実現して、僕は高級なマグロを食べるようになる。

ザリガニを見たときは、自分なりのロブスターをイメージする。

2016年6月3日金曜日

よけいな音が聞こえると、うっとおしい


うっとおしいものは色々とあるけど、よけいな音というのは、なかなかうっとおしいのではと思う。

近くで鳴いてるカラスとか、寝ようと思っているときにうっすらと聞こえる機械の音とか。

電子レンジで食べ物を温めているときに軽くブーブーと音がする。
これはがんばって温めてくれてるんだから、しょうがないなと納得できる音。

たまに、温めが終わってもまだブーブー言ってることもある。
これはウチの電子レンジだけなんだろうか。

勢いがついちゃってすぐに止まることができずに、一杯一杯な感じがする。

温めが終わったのにそのままほったらかしにしてると、ピッピッという音もする。
これはとり忘れを防ぐように教えてくれてる音。

終わったのにブーブー言ってるのとはちがって、狙ってついてる機能なんだけど、ちょっとうっとおしい。

勢いがとまらずにブーブー言ってるときでも、中身をとらないとピッピッと鳴って教えてくれる。

自分が一杯一杯の苦しい状態なのに、ひとのことを気にしてる。
親切な、いい奴なのかもしれない。

でもうっとおしい。

2016年6月2日木曜日

鍛冶職人・池上喜幸さんの言う、仕事より前のポイント


仕事をするために必要なものは、色々あるかと思います。

すごく大前提としては、まず、体が必要ですね。
とくに脳は大切なことまちがいなしですけど、作業によっては手とか指が重要かと思われます。

脳にしろ手にしろ、仕事をすることで訓練されていくように思っていたんですけど、もしかしたらちがうのかもと考えさせられる意見を聞きました。

NHK BSプレミアムの「TOKYOディープ」という番組で、月島の特集をしていました。

もんじゃなんかも紹介されていたなかで、ひとりの鍛冶屋さんが登場しました。
池上喜幸さんという鍛冶職人で、ノミやカンナなどをつくっているひとだそうです。

進行役だった安藤玉恵さんが池上さんの手に触れていたんですけど、「フニフニしてる」とか言っておどろいている様子。
安藤さんは、手が堅いはずと思っていたようです。

それについて池上さんは、堅い手ではデリケートな仕事はできないから、堅くならないように力を抜くことを考えながら作業していると言っていました。

さらに、

「体をつくってから初めて品物ができてくる。体がちゃんとできてないで、丁寧な、繊細な、きれいな仕事をしようたって、それは無理です」
と池上さん。

短い場面だったのでくわしいことまで分からなかったんですけど、仕事で成果を出すより、堅くならない手にすることのほうが先だと。
そういうふうにも受け取れる言葉でした。

職人さんでないとしても、何かをつくり出そうとするときの準備というか、考え方というか、とても参考になるものと思えます。

2016年6月1日水曜日

セミとキーボード


あたたかくなってきて、もう少ししたらセミが泣いてうるさくなると思うと、うっとおしい。
でも土の中に何年もいて、やっと地上に出たら1週間ぐらいしか生きられないと考えると、うるさいのもガマンしてあげようとか思う。

前にソフトバンクでケータイを買ったら、たのんでもいないのに「しゃべって歩くお父さん」みたいなものが届いた。
捨てようと思いながら、ずっと部屋に置きっぱなしになっていた。

箱も開けてなかったので何なのかも分からなかったんだけど、1年ぐらいたってから開けたら犬のオモチャだった。

開けてすぐ捨てた。
犬のオモチャなのに、運命はセミみたいだなとか思った。

トーストを焼くと、部屋にもってきて机で食べる。

下にPCのキーボードがあって、そこにトーストのカスが落ちる。
小さいカスはキーのすき間に入って取れなくなる。

カスやホコリが、かなりたまっている。
そうじしなくちゃと思うんだけど、何年もしていない。

キーをはずすのは手間だけど、きっと始めちゃえば、すぐに終わると思う。
セミの命よりよっぽど短い時間で終わるはずなのに、グズグズしてる期間がやたら長い。

セミが鳴き始める前にそうじしたいなとか思いながら、僕はキーのスキマを見つめている。

2016年5月31日火曜日

増井修さんが『BASTARD!!』を論じるのに使った「ヘヴィ・メタル」という言葉


何かを伝えるときに、ちょっとしたキーワードのようなものが有効になることがあります。
伏線的にキーワードを何気なく設定しておいて、あとれそれがビシッと決まったりすると、気持ちのいいものです。

増井修さんの「マンガに恩返し」という本があって、いろいろなマンガ作品について書かれています。

その中に「敬意を込めて呼んであげたい『BASTARD!!』はヘヴィ・メタルだ!」という文章があります。

いきなり「敬意を込めて」というフレーズで「ヘヴィ・メタル」という言葉をいい意味に使っていると定義しているのが巧みな感じです。

そして文章の中では

「単に名前や絵がヘヴィ・メタルだというのではない。こんマンガの根底に流れる精神そのものがヘヴィ・メタルなのだ」

なんて書いています。
かっこいいですね。

「ヘヴィ・メタル」という言葉が強く響くように設定しておいて、さらにその流れを利用した文になっていて。

せめて、言い回しだけでもマネしてみたいと思うんですけど、むずかしそうです。

2016年5月30日月曜日

ボビー・バレンタインさんが伝えた、ほめることが大切な理由


ひとを育てるにはホメることが大切というのは、よく言われることです。
とくに子供の場合は、ホメてあげることは重要なようです。

でも、なぜホメてあげることが大切なのでしょう。

NHKのBS1で「奇跡のレッスン~世界の最強コーチと子どもたち~」という番組があって、その野球編で、ボビー・バレンタインが指導者として出演した回がありました。

ボビーさんも少年たちに野球を教えるにあたって、やはりホメることに重点を置いているそうで、ホメながら指導する様子を見せていました。

さらに少年たちの親に、ボビーさんがホメることの大切さを伝える場面もありました。

野球する子どもたちには、つねに失敗への恐怖がある。
なぜ恐怖があるかというと、親をよろこばせたいからだと、ボビーさんは言っていました。

悲しませてしまったらどうしようという不安があるんだと。

結果ではなく、正しいプレーをしたことをホメて恐怖心から解放してあげれば、子どもたちは全力でプレーをできると。

ただホメてあげるのと、そうやって深いレベルまで理解して接するのとでは、やっぱりちがってくるのではと思えます。

僕は子どもはいないのですぐに使えるものではないですが、とても参考になります。

上辺で理解したつもりになっているのではなく、さらに踏み込んで考えるポイントを示してもらったような言葉でした。

2016年5月29日日曜日

ベランダにいたハト


ひとの心理というのはなかなか分かりにくいもので、何気なく言ったことがひとを怒らせてしまったりする。

誰かが、「ケンカの多くは、よかれと思った行為が原因だ」みたいなことを言ってたと思うけど、よく思い出せない。

朝、起きてパソコンを立ち上げて、テレビのスイッチも入れたあとだったと思う。
まだカーテンが閉まったままの窓のむこうから「カチッ」という音が聞こえた。

ベランダにひととかがいたらどうしようとビビリながらカーテンを開けてみたら、手すりにハトがとまっていた。

ちょっと小さめのハト。
たぶん、まだ子供のハトなんだと思う。

子供をおどかしちゃいけないから、そおっとカーテンを閉めておいた。

そのあと、洗濯物を干す前にゾウキンを持ってベランダのそうじにいったら、さっきハトがいた場所にウンチがあった。

ウンチを残していくなんて、ハトを怒らせてしまったんだろうか。
子供あつかいしたのが気にさわって、怒りのウンチなのだろうか。

ひとが怒る原因もよく分からないけど、ハトだったら余計に分からない。

でもたぶんハトはそんなことでは怒らないから、自然なウンチなんだろうと思いながら僕はゾウキンで手すりをふいた。

2016年5月28日土曜日

阿部ダイキさんの自分が優先という基準


何か行動しようと思うと、やっぱり不安もあるので、情報や意見が欲しくなるものです。

情報が欲しいくせに、調べ始めちゃうとたくさんありすぎて困ったりもします。
ひとにアドバイスを求めると、みんな色々なことを言うし。

どの情報、どの意見を選べばいいのか。

NHKの「サキどり」という番組があって、さいきん結婚した片山千恵子アナウンサーが出てたりします。

その番組で、「ひとりメーカー」という特集をしていました。
商品の企画からお店に並ぶまでの流れは会社単位で行われることが通常ですけど、それをひとりでやってるひとがいると。

その中で、ひとり文具メーカーの阿部ダイキさんというひとが出てきました。
ヒット文具を多く出しているひとで、フリーサイズブックカバーという1,620円の商品は8万枚売れてるそうです。

その阿部さんは、自分が欲しいものしか作らないそうなんです。

ペンケースを企画したときにSNSで意見を集めたときの話が紹介されていて、多くの意見の中で採用したのは、自分が共感できた「ものがサッと取り出せる」という意見だけ。

「いろんな人の意見を集約していくと、八方美人な商品になって、誰も欲しくない商品になる」
なんて言っていました。

自分が優先で、そうじゃないものは、いい意見でも採用しない。

気が小さくてすぐ他人のことを考えちゃう僕にとって、この「自分が優先」というのは、真剣に考えてみたいキーワードです。

2016年5月27日金曜日

締切りいらず


締切効果とかいって、いつまでにやらなくちゃという意識があると、ひとはやる気を出すものらしい。

いつでもいいとなった場合は、いつやってもいいのに、やろうとしないもの。

部屋で運動をすることがあるんだけど、僕は汗っかきで床を濡らしちゃったりする。
運動したせいで家が腐って住めなくなったら困る。

それで10年ぐらい前に、ホームセンターで半畳のタタミを買ってきた。

タタミの上で運動すれば、汗をかいても床まではなかなか濡れない。
でも10年も使っていたら、タタミが痛んできて、もう捨てたいと思っている。

タタミは、どう捨てればいいのか。

市のホームページを見たら、市では収集してくれないらしい。
業者さんに頼むと1,000円とか、それ以上かかることもあるみたい。

そんなお金をかけるぐらいなら、がんばってタタミを小さく切って、燃えるゴミに出せないだろうか。

外側を見るとタタミは固そうな感じがする。

中身はどうなっているのか、すき間からのぞいてみたら、意外にやわらかそう。
ギュウギュウじゃなくて、フカフカした感じ。

これならハサミで切れるかも。
手がちょっと痛くなるだろうけど、なんとかいけそう。

切ってゴミの日に出せばいいだけ。

それならいつでもいいやと思ってしまったので、きっとやらずに何年も過ぎていくことになる。

2016年5月26日木曜日

アルゼンチンのパウラさんがむずかしさを表現した言葉


簡単なように見えることでも、最初に気づいたり発見するのはむずかしいことだと思います。
誰かが見つけて、それをパクるのだったら簡単なんですけどね。。

NHKの「BS世界のドキュメンタリー」に「シリーズ 幸せをさがして」というのがあって、その中に「35歳・シングル」という番組がありました。

アルゼンチンのパウラさんという女性が35歳で結婚できないのはどうしてだろうと、答えを探すドキュメンタリーです。

過去に付き合った男性たちを訪ねて色々と聞いてみたりするんですけど、パウラさんは何もつかめないようでした。

それで、インドに行って、スピリチュアルな世界でとても有名な指導者に会おうとするんです。
でもそのひとはスターで、まわりには常に大勢のファンがいて近づくのもむずかしい。

なんとかそばまで行って、質問を書いた紙を渡せたパウラさんなんですけど、そのあとに、こう言っていました。

「答えをもらうのはミッション・インポッシブルに思われた」

この「ミッション・インポッシブル」というのが面白いです。
無理そうなことなら何にでも使えそうな言葉。

こういう言葉も、使われているのを聞いて初めてその便利さに気づいたりします。

パウラさんは、結局このスピリチュアルなひとと話はできませんでした。
チャンスがあったのに、高熱を出して動けなくなっていたんです。

でも熱でうなされながら見た夢の中で、進む道が見えてくるという終わり方でした。

むずかしそうに思えても、意外に答えは自分の中にあるのかもしれません。

2016年5月25日水曜日

影が薄い男


僕は影が薄い男で、子供のころも先生になかなか名前を覚えてもらえない子だった。
大人になってからも、喫茶店に入って席に座ってるのに店員さんがメニューを聞きにきてくれないような。

ケーブルTVの会社から、機械を新しいのに交換するよ、みたいな通知が来た。

交換までの順番は、電話でアポイント、説明訪問、新しい機械設置、みたいな感じ。
訪問の期間が1ヶ月ぐらいあって、日にちも書いてあった。

なのに訪問の期間が終わっても、僕にはアポイントの電話すら来ていなかった。

やっぱり影が薄いから、僕のことは忘れられているんだろうか。
フォークダンスで手をつなぐ相手がいなかった悲しい思い出がよみがえる。

機械の交換の期間も書いてあったけど、それを過ぎても全く連絡がない。

交換しなかったらテレビが見られなくなっちゃうのではと心配になって、こちらから電話をかけて確認してしまった。
とりあえずテレビは見られるようなので安心。

書いてあった期限をだいぶ過ぎてから、連絡が来て、機械は交換された。

自分で言った期限も気にしないノンビリした会社。

そんな会社なのに、口座にお金を入れておくのを忘れると、すぐにハガキが来る。
その点はぜんぜんノンビリしていない憎たらしい会社。

2016年5月24日火曜日

JOE横溝さんが、フジ・ロックに行けないひとの気分を例えた言葉


InterFM897 に「デイヴ・フロム・ショウ」という陰謀ロック番組があって、メインのデイヴ・フロムさんと、もうひとりジョー横溝さんというひとが喋っています。

ジョーさんは番組の中で、デイヴさんからもリスナーからも、やたらいじめられる役目をしています。
最近は薬物疑惑なんかでからかわれていたりして、かわいそうなほど。

でも本当は頭の回転が速くてエロ動画が好きな、なかなかいいトークをするひとなんです。

2年ぐらい前なんですけど、リスナーからの「フジ・ロックが近いけど都合で行けない」というメールが読まれていました。

メールは「休みの日にツーリングで苗場まで行ってフジ・ロックに行った気分になってきます」と続いて。

それを聞いたジョー横溝さんが、こう言っていました。

「うなぎ屋さんの前まで行ってニオイだけかいで帰るみたいなもんですね」

うまい表現ですよね。
フジ・ロックをうなぎ屋さんに例えちゃうのが見事。

近いうちにウナギはいなくなっちゃうようで、ナマズを食べてウナギを食べた気分になる時代がくるみたいです。
ナマズも、いいニオイがするんでしょうか。

2016年5月23日月曜日

山内惠介さんの師匠・水森英夫さんが言った大事な点の見極め


「あちらを立てればこちらが立たぬ」なんていうことわざがあります。
知らなかったんですけど調べてみたら「双方立てれば身が立たぬ」と続いたりするそうです。

2つ同時に良くするのは、それほどむずかしいというわけですね。

TBSの「情熱大陸」で演歌歌手の山内惠介さんを特集しているのを見ました。
おばさまたちに大変な人気がある山内さんがファンのひとたちをとても大切にしている姿が印象的な内容でした。

その中で、山内さんが、師匠の水森英夫さんというひとからレッスンを受けているシーンがありました。

ここで水森さんが山内さんに言っていたのが、歌いかたと歌詞のバランスについてでした。

「ここは、こう歌ったほうがいいよ」と言われると、そこを気をつけて歌う。
そうすると、つい歌詞より技術のことを考えながら歌ってしまうと。

演歌は歌詞が重要なんだから、と水森さんは言っていました。

双方を立てることができれば一番いいんでしょうけど、それがむずかしいなら、どちらがより重要なのか。
それを見極めることも大切なんでしょうね。

水森さんは、ちょっと売れて天狗になってしまうひとについて、

「ひとりでエラくなったような気がしてカン違いして、そこからボロボロと崩れていくんだよな」
なんていうことも言っていました。

これもたいへん勉強になる言葉でした。

2016年5月22日日曜日

頭のいいひとは省略する


話の要点をしぼって、ムダな部分は省略する。

頭のいいひとは、そういうことができるらしい。

逆に頭の悪いひとは、それが苦手。
僕も苦手だから、納得できる。

ダイエーで安い服なんかを買って帰ろうとしていたら、若い男のひとに道を聞かれた。
それも「ダイエーって、どこですか?」と。

僕はダイエーを出てから2分ぐらいしかたっていなかったと思う。

いま来た道を説明すればいいだけ。
目の前の軽くこまっているひとを助けられる。

あちこち指差したり、「あのあたりで看板が見えると思いますよ」とか、やたら丁寧に説明してみた。
それでも分かってもらえたか不安だったけど、そのひとはアッサリと

「つまり、次の道を左ですね」

これが頭のいいひとと、悪いひとのちがいなんだなと思えるできごとだった。

こうやって書いていても、この文のどこが要点なのかよく分からない。

2016年5月21日土曜日

農業ベンチャー西辻一真さんのイメージの正確さ


何か行動するとき、自分が目指しているもののイメージをしっかり持っていることって大切かと思います。
何をやろうとしているのか、どこに行こうとしているのかを、自分が分かっていること。

NHKの「東北発 未来塾」という番組で「農業を活かすチカラ」という4回シリーズをやっていて、農業ベンチャーの会社をやっている西辻一真さんというひとが講師をしています。

その2回目のタイトルが「テーマパーク行く? それとも農園行く?」というものでした。

西辻さんは自分のやっていることを「農業サービス業」と言っていて、農業を体験してもらうビジネスをやっているそうなんです。
農業の楽しさを体験してもらうのは当然ながら、農業の苦労も伝えることも大切だと強調していました。

そこでは、とりたての野菜をイタリアンのシェフに料理してもらって食べてもらったりしているそうです。

家族で畑作業から食べることまで体験してもらう、そんなビジネスについて西辻さんが「ライバルはディズニーランドやUSJ」と言っていたのが印象的でした。

目指していることをイメージできているから出てくる言葉ですね。
そこから逆算して、いま何をすればいいのかも分かってくるように思えます。

西辻さんのビジネスは会員が1万人で、年商4億円になるそうです。
アタマのいいひとというのは、すごいものですね。

2016年5月20日金曜日

イギリス王室記者がダイアナさんを例えた言葉


ガチガチに高級感な素材ばかりを使っておいしい料理ができることもあるしょう。
でも、シンプルな中に、ちょっとした味付けがあることで全体が変わってくることもあるんじゃないかと思います。

NHKのBS1「BS世界のドキュメンタリー」という番組の「ライバルたちが時代をつくった」というシリーズで、エリザベス女王とダイアナさんの確執をとりあげた番組を放送していました。

チャールズ皇太子について「彼は本当に女好きでした」なんていうナレーションから始まって、色々とおもしろい番組でした。

ダイアナさんを報道するメディアがどんどん加熱していったことを伝える場面があったんですけど、そこで王室の記者のマーク・ソーンダーズさんというひとがコメントしていました。

「60年代にはビートルス旋風が起きましたが」
というソーンダーズさん、続けてこう言いました。

「ダイアナは、まるでティアラをつけたビートルズのようでした」

普通なら「80年代のビートルズ」とか言ってしまいそうですけど、ひとつヒネリが入っているんですね。
「ティアラをつけた」という、このワンポイントだけシャレた言葉をもってきたのも効いてるように思えます。

メディアに注目されているダイアナさんについて、エリザベス女王は、なぜみんな関心をしめすの? たかが髪型やセーターやドレスじゃない、なんて言っていたそうです。

女王の強気な感じもいいですね。

2016年5月19日木曜日

「それいけ!ポンコツ少年野球団」ディックの力強い屁理屈


言葉というのは、言い方とか表現によって印象が変わるものだと思います。

「それいけ!ポンコツ少年野球団」というアメリカのドラマがあって、テリーというシングル・マザーが野球チームのコーチになって子供たちを指導したりします。

ライバル・チームのコーチにはディックというおじさんがいます。
イヤミな感じで嫌われているんですけど、このひとが摂食障害という設定なんです。

そのディックがグラウンドの横の売店でお皿に山盛りのハンバーガーを買ったところを、テリーに見られてしまいます。

テリーはハンバーガーを見てアゼンとした様子。
それに対してディックは、こう言います。

「食うんじゃない。食われるんだ」

ふつうに考えたら、食べるより、食べられるほうがダメなような気がします。
でもこの場合は後半の「食われるんだ」はあまり重要ではないのかもしれません。

先に「食うんじゃない」と、力強く断言することがポイント。
あとは屁理屈でサラッと流しておけばいい。

妙なおもしろさのあるセリフでした。

このドラマは、へたな子供たちを指導するテリーの奮闘ぶりもよかったし、テリーのパパが偏屈なところも好きだったんですけど、あまり成功はしなかったようです。
残念です。

2016年5月18日水曜日

ぺんぎんナッツと寝袋の話


ひとに魅力を感じるとか、応援したくなるような理由には色々な種類のものがあると思います。

それが才能にあふれた素晴らしいひとならもちろんですけど、ダメなひとにも一種の母性本能のようなものを持ってしまうこともあります。

NHKの「クローズアップ現代+」で吉本興業が新しく始めた地方展開や世界展開をとりあげていました。

16人の芸人のひとたちがアジアの国に行って「売れるまで帰ってくるな」と言われているそうで、大変なことをやっているようです。
日本国内でも「住みます芸人」として、東京で売れなかった芸人のひとが地方に住んで活動していると。

その中で福島県で活動しているぺんぎんナッツというコンビが出てきて、売れてなかったころの話がチラッとしていたのが、なかなか強烈でした。

当時は月に1度ライブに出るぐらいで、月収500円ぐらい。
公園で寝袋で寝ていたそうなんです。

寝袋の下にダンボールを敷くとだいぶ温かいです、なんて言ってました。

それでも芸人をやめずに続けていたのが立派な気がします。

そういうひとたちですから、やっぱり何かを持っていたんでしょうかね。
福島で活動するようになって、月収は10万円ほどになっているそうです。

こういうのを見てしまうと、なんか応援したい気持ちになるものです。
僕が応援しなくても、福島で大勢に応援されているんでしょうけどね。

寝袋は、もう捨てちゃったんでしょうか。

2016年5月17日火曜日

経験は人工知能にも大切らしい


勉強なり仕事なり、それをやることが楽しいからやれるなら一番いいんだろうなとは思います。

それ自体が報酬。
見返りなんかいらない幸せ。

でもやっぱり、何かいただきたいというか。
僕の場合、それがお金ならステキだなと思います。

お金じゃないとしても、せめて、やっていることが自分にとって実になっている手応えのようなものがあるとうれしい。

もしできるなら、なんらかの形でそれを裏付けてくれるものがあれば、とても気持ちが楽になりそうです。

「NHKスペシャル」で人工知能の特集をやっていて、羽生善治さんが開発者を訪ねたりしていました。

その中で囲碁のすごいソフトが出てきて、人間を超える創造性を持っているなんて言っていました。
どうやったのかというと、ソフトに経験をつませたそうなんです。

まず実戦の棋譜データを15万局ぐらいインプットして、かつソフト同士で3,000万局ぐらい対戦させたと。
それによって、人間には理解できないレベルの未知の戦法を生み出せるようになっているそうです。

コンピュータでも経験でレベルアップするわけです。
人間だったらなおさら、上達するために経験が大切なことは間違いないんじゃないでしょうか。

経験すれば確実に自分の身になる。
それを確信させてくれただけでも人工知能にちょっと感謝したいほどです。

ちなみに3,000万局を人間が経験しようとしたら、毎日10局ずつ対局しても8,200年かかるそうです。

できる範囲でやるという割り切りも必要かもしれません。

2016年5月16日月曜日

風が強い日の女の子


ウチの2階の窓には、雨戸がない。
台風なんかが来ると、ガラスが割れそうで恐いからガムテープを貼って補強する。

最初は茶色いテープを使っていた。
でも外から見られたらと思うと恥ずかしい。

それで最近は透明のテープを貼るようになった。

これなら、あまり目立たない。
その点はいいんだけど、目立たない分、はがすのが面倒になって放置してしまう欠点がある。

もう何年も前なんだけど、とあるハイキング的なものに参加したことがある。

その日も、風の強い日だった。
遠くのほうで、雲がすごい速さで動いていた。

参加していた女の子が立ち止まって、お母さんの手を握りながらその雲を見ていた。
たしか、小学校3年生か4年生の子だったと思う。

雲がある方向に山もあったので、雲が動いているのが分かりやすかった。
女の子は、黙ってジーッと雲のほうを見ていた。

ずいぶん興味を持ってるんだなあと思っていたら、とつぜん女の子がパッとお母さんのほうを向いて、こう言った。

「山が動いてる!」

台風が来ると、僕は窓にガムテープを貼る。
そして、あの女の子の言葉を思い出す。

2016年5月15日日曜日

微生物はたぶん目では見えない


自分の目の中に、なんか小さいものがたくさん動いてるのが見えることがある。
ライトとか、明るいものに目を向けたときに、とくに見える。

無知なもので、これは目の表面に微生物なんかがいて、それが見えているのだと思っていた。

微生物なんか見えるわけないんだろうけど、目の表面にいて、さらに明るいほうを向いたら、見えちゃうこともあるような気がしてた。

たまたま目に関するサイトを見たときに、それは危険な症状かもしれないと知った。
小さいのが動いていたら、網膜剥離の恐れもあるらしい。

でも、そうじゃない場合もあるみたいで、ちょっとよく分からない。

僕は外出するときはコンタクトレンズを着けている。
レンズを買う際に目の検査が義務のようになってる店もあるけど、僕が買っていたのはユルい店で、何年もぜんぜん検査とかしていなかった。

網膜剥離になったら恐いから、レンズを買う店を変えてみた。
検査してもらって異常なしと言われてホッとした。

安いレンズに変えたんだけど、前のレンズよりよく見えて、そういう意味でも店を変えてよかった。

調子に乗って、目の表面で動いてるのはやっぱり微生物じゃないかとか思ったりしている。

2016年5月14日土曜日

JFKのシークレットサービスだったクリント・ヒルさんが危機に直面したときの反応


実力のあるひとと、そうでないひとなら、違いはまあまあ分かりやすいかと思います。
みんな実力のあるひとだったら、その中でのわずかな差は分かりにくいんじゃないでしょうか。

でも、そんなわずかな差がはっきりと出てしまうことも、ときにはあるようです。

NHK BSプレミアムの「アナザーストーリー 運命の分岐点」という番組で、ジョン・F・ケネディ暗殺事件をとりあげていました。

とくに、ケネディ元大統領のシークレットサービスだったクリント・ヒルさんという人物に注目した内容になっていました。

狙撃犯が3発の銃弾を撃ったんですけど、クリントさんは最初の銃声を聞いてすぐに大統領の車に駆け登って自分の身で大統領を守ろうとしてるのが映像から分かりました。

そのプロ意識もすさまじいんですけど、その直前に、このひとはプロの中でも別格だと思わせる姿がありました。

最初の銃声が響いた瞬間、ほかのシークレットサービスのひとたちは音がした右後ろの方向をむいていました。
大きな音だったようなので、反射的に見ちゃうと思います。

でもクリントさんだけは、大統領がいる前方をむいていたんです。

本当に訓練された一流のひととは、こういうものなのかと思える姿でした。

クリントさんは、大統領を守れなかった責任を感じてPTSDに苦しんだりしたそうです。
それも、一流だったゆえの苦しみかと思えます。

2016年5月13日金曜日

ノーラ・ヤングさんが情報多すぎな状況を例えた表現


例えを使って表現するときというのは、そもそも伝えたいことがあって、それをよりよく理解してもらうために例えるわけですよね。

当たり前のことなんですけど、むやみに例えるのではなく、言いたいことに合った例えをすることが必要になります。

NHK BS1 の BS世界のドキュメンタリーという枠で「データに溺れて」という番組を放送していました。
自分に必要なことを探そうと思っても情報があるれるほど出てきてしまう、みたいな内容でした。

そこにノーラ・ヤングさんという女性が出てきました。

アメリカのラジオ番組の司会者のひとらしいんですけど、情報が噴出している状況についてノーラさんは、こんなふうに言っていました。

「消火ホースから直接、水を飲もうとするようなものです」

情報を得ることを水を飲むことに例えるのも巧みな感じです。

それ以上に、海でもダムでもシャワーでもなく、消火ホースをもってくるところが絶妙なんじゃないでしょうか。
ふつう、出てこないです、消火ホースなんて。

しゃべりのプロのひとですから、普段から言葉をあやつる訓練と実践の経験が豊富なんだと思います。
だからこそ、こういう表現ができるのでしょう。

日々の過ごしかたがひとを作るものなんだなとか、そんなことも考えたくなる言葉でした。

2016年5月12日木曜日

お店でアドレスを書いたけどメールは来なかった


メールアドレスというのは、長くなりがち。
あまり短いと宣伝のメールが来やすいとか言うので長めのほうがいいのかなと思ったりもする。

もともと co.jp とか ne.jp とかついてるし。
co や ne の意味はよく分からないけど、jp は Japan のことなのだろう。

べつにメールアドレスに国名が入っていなくていいのではと思う。
伝える必要があるなら自分で「日本人です」って書くし。

受け取った側も、どうしても知りたかったらメールでたずねるなりすればいい。
co とかも、きっとたいして必要ではないんだと思う。

バターを買ったときに店のスタンプカードを出したら、新しいカードに変わったと言われた。

紙のカードだったのがプラスティックのキレイなカードになるとかで、名前や住所を記入。

面倒なので急いでガーッと書いちゃう。
とくにメールアドレスは雑になる。

r と n とか、見分けがつかないかと思ったけど、まあいいやと思ってそのまま出した。
どうせ宣伝のメールが来るだけだろうし、いいだろう。

それから2週間ぐらいたって、その店から宣伝メールも何も来ない。

そのぐらいになってから、もうちょっと見やすく書いておけばよかったかなとか思ったりする。
お店のひと怒ってるかなと不安になったりもする。

メールアドレスがムダに長いのが悪いんだと、ひとのせいにしてみる。

2016年5月11日水曜日

胴がLLサイズで足の長さがMサイズな男


幸せを考えるとき、ひとと較べてはいけないという。
較べていたら、けっして幸せにはなれない。

レイクタウンのヴィクトリアで手袋を買った日、帰ってきてから着けてみたら、親指だけ長さが余ってる感じだった。

今まで気づかなかったけど、僕は他の4本とくらべて親指が短いのかもしれない。
指の長さを較べても、きっと幸せにはなれない。

年末にアウトドア系とか服とかの店で買い物をすると、袋に福袋のチラシが入っていることがある。
たぶん、服関係の福袋というのは、MとかLとかサイズで袋が分かれているんだと思う。

僕は親指が短いだけじゃなく、足も短い。
胴はけっこう長いけど。

上半身に着る服のサイズはLLなのにズボンはMとか、そんなせつない体型。
衣類の福袋は、買うのがちょっとむずかしいと思う。

較べても幸せになれないとしても、もしもこれが逆だったらと考えたくなる。
上がMで足の長さがLLサイズだったなら。

福袋を買いにくい点は共通かもしれない。

でも、それを超える何かがある。
やっぱりそういうことは考えないほうが幸せなんだと思う。

2016年5月10日火曜日

古川周賢さんによる、弟子を上達させる順番


何か新しいことを覚えたいとか上達したいと思うけど、どんな手順でやっていけばいいかは、むずかしいです。
こんなことをやっていて本当に上達するんだろうかと不安になったりして。

NHK Eテレの「SWITCHインタビュー」という番組で、立川談春さんと古川周賢さんというお坊さんが対談していました。

談春さんは弟子をもって指導している中で悩むこともあるそうなんですけど、師匠の談志さんは亡くなってるから聞けない。
生きていたとしても照れくさくて聞けないとも言っていましたけど、どっちにしろ聞けないと。

それで古川さんに学びに行く、みたいな流れになっていました。

その古川さんが言っていたんですけど、弟子が入ってきてお寺のそうじや雑務をやらせるときに最初の半年ぐらいは、とにかく「速くやれ」とだけ言うそうなんです。

速くできるようになったら「丁寧にやれ」と。
そして次に、「先のことを考えてやれ」と教えると言っていました。

お寺の修行でそう教えてるからと言って、全てに当てはまるわけではないですけど、かなり色々なことに当てはまるようにも思えます。

「速くやる」の基準は、がんばって1時間かかることを40分から45分ぐらいでやるのが目安だそうです。

けっこうむずかしいですけど、順番として、先ずはそこだと。
そう思って集中できるだけでも、かなりのちがいが出てきそうです。

2016年5月9日月曜日

石神秀幸さんとラーメンの関係に学んだこと


師匠と呼べるひとはいるでしょうか。

僕には、とくにいません。
誰かに弟子入りしたこともないし。

まず、師匠として着いていきたくなるほど惚れ込むひとに出会うことが必要ですね。

もう何年も前ですけどテレビの「情熱大陸」という番組でラーメン評論家の石神秀幸さんをとりあげていました。

おもしろかったので番組を見ながら少しだけメモをとっていたんですけど、石神さんはラーメンを食べたあと、それと同じラーメンを自分でつくってみるそうなんです。
自分でも食べて、家族にも食べてもらうと言っていた記憶があります。

お店で食べただけじゃダメで、つくってみて裏付けをとる、みたいなことを言っていました。

その番組の最後に「石神さんにとってラーメンとは?」なんて、お約束で聞かれていたんです。
その質問に石神さんは、

「ラーメンは歴史が浅いんで、守りに入っていないんです。つねに前に進んでいる」

この時点で、すごいこと言ってるなあとおどろいていたんですけど、続けて、

「自分にそれを教えてくれる師匠のようなもの」

なんて言っていました。
ラーメンを「師匠」と呼んじゃうひと。

そんな方向から見るひとがいるのかとか、人間って考え方しだいで色々なものから学べるんだなとか、多くの発見があった言葉でした。

僕はインスタント・ラーメンにご飯やキャベツを入れて雑な感じで食べていて、とても弟子入りできそうにはありません。

2016年5月8日日曜日

マーティ・フリードマンさんがBABYMETALのパフォーマンスを例えた言葉


前にマーティ・フリードマンさんとパトリック・ハーランさんがテレビで対談してるのを見たことがあります。
日本語を覚えるのに苦労した話なんかが出たんですけど、その中でマーティさんが、日本語を話すためにはまちがった英語を覚えなくちゃいけないと言って、パックンもたいへん納得した感じでした。

マーティさん、日本人には気づきにくい面白い指摘をして、するどいひとだなあと思ったことを覚えています。

NHK の BABYMETAL の特番では、BABYMETAL の3人とマーティさんが対談していました。
日本語の歌でワールド・ツアーをまわってる BABYMETAL は、やっぱり言葉について考えることがあるようでした。

英語か日本語かというテーマについてマーティさんは「日本語のほうがかっこいいし、神秘的」なんて言っていて、これもなるほどと思わせるものでした。

そして、日本語が分からないひとたちにダンスや、あるいは情熱のようなもので伝えようとしている BABYMETAL のパフォーマンスについてマーティさんは

「ある意味、手話みたい」

と言っていたんです。

ヘビメタ・サウンドの激しいステージを「手話みたい」と、意外な方向なのに、すごくよく分かる例えです。

苦労した日本語でもこんなことを言えちゃうマーティさん。
さすが、世界のギタリストですね。

2016年5月7日土曜日

ミーコちゃんはエサに気づかない


ミーコちゃん専用のお皿があって、そこにエサを入れて、あげている。
ちょっと多めにあげちゃったときは、エサが残っちゃうこともある。

専用のお皿にエサがあるのに、ミーコちゃんはこれを食べなかったりする。
それでいてニャーニャーと「エサをくれ」的な感じで鳴いている。

なんでエサに気づかないか不思議だけど、時間がたって臭いが弱くなっているからなんだろうか。

CSのアニマルプラネットの番組を見ていたら、クマは5キロ離れた場所にあるハチミツの臭いが分かる、みたいなことを言っていた。

5キロなんて、ちょっと考えられない距離。
野性のパワーというのは、そんなにすごいものなのか。

ミーコちゃんも、5キロは無理だとしても、目の前にあるエサぐらい気づいてもいいのでは。
ネコとして、克服しなくてはいけない課題。

僕は、ミーコちゃんにアッサリと新しいエサをあげてしまう心の弱さを克服しなくちゃいけない。

それにしてもクマは、ハチミツの5キロ圏内に何頭かいたら、みんなで奪い合いになるんだろうか。
なんか恐ろしい。

2016年5月6日金曜日

なんとなく、歴史にくわしくなりたい


本気でチャレンジしたいわけじゃないけど、なんとなくいいなみたいな、やってみたいなとバクゼンと思ってることがいくつかある。

たとえばガーデニングとか。
そんなスペースもないし、植物を育てる大変さも分かってないくせに、キレイに花が並んでる家を見ると、あんなことしてみたいなと思う。

でも何もしない。

あるいは手品。

できるひとって、かっこいい。
不思議だし。

でも手品をマスターするには、かなり練習しなくちゃいけないらしい。
テレビでマリックさんが言ってた。

その時点で気力がなくなる。

もっと単純に、お金持ちになりたいという願望もある。
これも大変だろうし、確実にお金持ちになれる方法も分からない。

とりあえず、お金を稼ぐためには働くことが必要ということは分かる。
でも、ちょっとしか働いてない。

結局、そのぐらいで十分かなと思っている。

そういうもののひとつで、歴史の勉強をしたいとも思っている。

ヒマなんだから、好きなだけ勉強すればいい。
でも、やらない。

やっぱりボンヤリと思ってるだけ。
歴史にくわしくなって色々と語ってみたい願望だけはある。

徳川幕府のあの将軍がどうのこうのとか。
フランス革命がホニャララとか。

ボンヤリした願望なので、説明すらちゃんとできない。

2016年5月5日木曜日

五十嵐大介さんが教えた旅行から多くを得る方法


何か行動するときに、それが自分にとってプラスになるか、ただ作業をこなして終わっちゃうか。
それって大きなちがいだと思います。

プラスになったほうがいいに決まっているし、できればより多くのことを吸収したいものです。

NHKのEテレに「杉浦直樹の漫勉」という番組があって、ここに五十嵐大介さんがゲストに出ていました。

その中で五十嵐さんのノートのようなものが映って、旅行先で描いたという絵もいくつか出てきました。

五十嵐さんは、旅行に行くと、まず絵を描くそうなんです。
あいさつのような、その場所になじむための儀式みたいなものと言っていました。

描く時間をとって、集中して、それを経たあとのほうが旅行中の色々なものが身にせまって、体験になる。
あとからでも、そのときの空気感がよみがえってきやすい。

五十嵐さんは、そんなふうに言っていました。

旅行というひとつの行動を大切にしていることがうかがえます。
バクゼンと過ごすのではなく、そこから何かを吸収しようという積極的な行為。

べつに旅行じゃなくても、絵ではなくても、いいのかと思います。

意識を強く持つための、心構えとかではなく、テクニックとして応用できるのではないでしょうか。

2016年5月4日水曜日

中野翠さんが銀座に怒った文章


怒っている言葉や文章に、おもしろくする芸があるかどうかというのは大きなポイントだと思います。
ただ怒っているだけじゃ、しょうがないですからね。

中野翠さんの「東京プカプカ」という本に「コム・デ・ショック」というエッセイがあります。

妹さんとデパートのバーゲンに行ったらコム・デ・ギャルソンの店がなくなっていたと怒る文章です。

好きな店がなくなっちゃうのは、ハラが立つものです。
中野さんは怒るのが仕事のようなひとですから、こういうときはどんどん怒ってほしいと思います。

この文章ではコム・デ・ギャルソンの話から、自然に銀座全体の話に広がっていきます。
好きな店が消えていく銀座について、中野さんはこう書いています。

「残ってるのは超高級ブランドか、いかにも若い子向けの安価だが品質のよくないブランドのものばかり」

なんか共感できる文章です。

終盤では中野さんは、お店を見て回ることを農業に例えています。
商品を見つける楽しさは、農家のひとが芽が出てきたとか実がついたと喜ぶのに近いとか。

そして今の銀座について、こんなふうに書いています。

「そういう意味では、急に野良が荒れてしまったという印象だ。」

銀座を野良に例えちゃうのが、いいですね。
さすが、怒るのが仕事のひとです。

2016年5月3日火曜日

コロッケサンドはゆっくり食べる


僕は何をやっても大抵はトロい。
でもトロい奴というのは、どこかでせっかちな部分があるのではないかと思っている。

僕の場合、なんでも遅いけど、食べるのは妙に速い。

なんで速く食べるんだろうと自分の心理を分析してみると、ゆっくり食べてたらボケッとする時間がなくなっちゃうから急いでいるような気がする。

噛まないでガンガン食べて、さあボケッとするぞと思ったら、お腹が痛くなっちゃたりする。
胃がどんどん悪くなっていきそう。

パンエッセンというパン屋さんのコロッケサンドがすごく好きで、週1回ぐらい買いに行ってる。

家からけっこう遠い場所にある店で、自転車で行っても40分ぐらい、歩いていくと1時間半ぐらいかかる。
そうやって買ってきたコロッケサンドなので、これだけは急がずにゆっくり食べる。

あるとき、雨が続いたり色々あって、中2週ぐらいパンエッセンに行かなかったことがあった。
久しぶりに買いに行って、やっとコロッケサンドを食べられることになった。

水筒にコーヒーもいれて、いつものコロッケサンドよりさらにゆっくり、ミリ単位で食べて幸せを感じていた。

僕の食事がすべてコロッケサンドになったら、どうなるだろう。

栄養がかたよるだけかもしれない。
でもきっと、胃はよくなると思う。

2016年5月2日月曜日

ノット・フォー・セールHoshiさんのフシギな占い結果


道具というのは、たいていは使い途がハッキリしています。
ていうか、先に使い途があって、そのために道具があるのでしょう。

言葉の場合、おもしろい言い回しなんかを聞いて、マネして使いたいけど使い途がよく分からないことがあります。

メンズ占いユニットのノット・フォー・セールというグループがあるそうで、メンバーの Hoshi さんというひとがラジオ番組のゲストに出ていました。

InterFM897 の「デイヴ・フロム・ショウ」という番組。
それが2015年10月で、局の名前が InterFM から InterFM897 に変わったばかりのころでした。

占い師の Hoshiさんがゲストということで、局の名前が変わったことについて占ってもらっていたんです。
占った結果、Hoshi さんはこう答えていました。

「今まで石坂浩二さんみたいだったのが、いとうせいこうさんみたいになった感じですね」

このときは、石坂浩二さんと「なんでも鑑定団」の件が騒がれる前でした。

Hoshi さんは自分の言葉について「インテリジェンスにフレンドシップが加わった感じです」と解説していました。

それを聞いてももぜんぜん意味が分かりません。
具体的なのかバクゼンとしてるのかもよく分からなくて、言葉を使ったとても新しい表現を聞いたようにも思えました。

ぜひマネして使ってみたいんですけど、どう使えばいいのか分からずにいます。

2016年5月1日日曜日

島田紳助さんのトークのコツ「3人に話すとネタになる」


おもしろい出来事があって誰かに話してみたら、全然おもしろく話せなかったりすることがあります。
とくに僕は、しゃべりが下手だし。

自分にとっておもしろかったとしても、ひとに伝える場合には、そのための準備みたいなものが必要なのかと思います。

引退しちゃった島田紳助さんが、たぶん「クイズ紳助くん」だったと思うんですけど、トークについて話していたことがありました。

その中で「3人に話すとネタになる」と言うのを聞いて、なるほどと思ったことを覚えています。

紳助さんのことですから、思いつきで話してもおもしろくできちゃうんでしょうけど、使えるネタになるようにそうやって磨いていたようです。

トークのヒントとしても役に立ちそうだし、準備をおこたらないプロの心がけも見習いたいものです。

今はブログなんていうものもあるので、ひとに話す前に書いてみるというのもいいかなと思ったりもします。

紳助さん、今は何をやってるんでしょうね。

2016年4月30日土曜日

アルボムッレ・スマナサーラさんが頭の中のものをくつがえす


自分の頭の中で当たり前だと思っていたことが突然くつがえるようなことがあると、おどろきもするし、うれしく感じたりもします。

アルボムッレ・スマナサーラさんというスリランカのお坊さんの「怒らないこと」という本があります。

いきなり
「『私は怒りました』などと言うのは、『私はバカです』と触れ回るようなものですからね」
という文章があります。

怒りは本能だからと言い訳するのは努力しないで怠けること、なんていうことも書かれています。

この時点でかなりビックリだったんですけど、続編の「怒らないこと2」という本には、「『許す』は格好悪い」という章があります。

許すとか許さないというのは、自分が正しいと思っているから生まれる感情だと、スマナサーラさんは言っています。
まちがっている相手を許してあげる俺ってかっこいいでしょう、ということだと。

これは、僕の中の色々なものがくつがえりました。
実はそれまで僕は、許すということを重要なキーワードのように思っていました。

スマナサーラさんによると、すべてのものは不完全である、ということを理解するのが重要だということです。

そういうものなのかなとは思うんですけど、まだまだそんな境地には行けていません。
とりあえず、もうちょっと色々なものをくつがえしていかなくちゃいけないのかなと思っています。

2016年4月29日金曜日

バターのカビに涼しさを感じる


朝、ベランダのそうじをするんだけど、冬のあいだは6時ごろベランダに出ると外は真っ暗。

寒いし、手すりとかが凍っていたりすると大変。
こんなことをずっとしなくちゃいけないのかと絶望すら感じてしまう。

暖かくなるにつれて、朝の6時でもだんだん明るくなってくる。
最近はベランダに出ると昼間の明るさで、すっかり春のおとずれ。

これが夏になったら、虫とかで困ることになってくる。

ベランダそうじが終わったら、パンを食べることが多い。

冷蔵庫からバターが入った容器を出したら、底のほうに黒くカビがはえていた。
ここにも春のおとずれ。

バターは下のほうは危険そうなので、上から様子を見ながら使っていこうと思う。
味はとくに変わっていなくて、おいしかったし。

下までいく途中で、味が変な感じになってくるんだろうか。

冬の寒さはツライのに、暑くなってくるとそれもイヤで涼しさを求めたりする。
わざわざ怪談とか恐いことで寒気を感じてよろこんでみたり。

まだ夏になっていないけど、僕はしばらくバターのスリルで涼しさを味わうことになりそう。

2016年4月28日木曜日

島村麻里「OLモノ」まえがきの最初の1行


本を読むときに、最初の1行がおもしろいかどうかって、重要だと思います。
先を読むのが楽しみになるような書き出しであってほしいものです。

島村麻里さんの「OLモノ バッグの中の持ち物検査」という本があります。

女性がバッグに入れてる物、あるいは身近に置いている物について書いたエッセイ集です。
ネタになっているのは、スケジュール帳や名刺、香水や紙クズなどからパンティやコンドームまで。

そんな本の、まえがきの最初の1行は、こう書かれています。

「一日でいいから、成田の入国審査官あたりになってみたいものです。」

いいですね。
ひとの持ち物を探るのが大好きですと宣言するような、このあとどんな文章が出てくるのか説明するような書き出し。

このひとはとても考えて文章を書くひとなんだと分かります。

1行でこんなに喜ばせてくれる本ですから、中身のほうもおもしろくて繰り返し読んでます。

島村麻里さんは2008年に亡くなっているそうで、残念なことです。
残っている本の中に、島村さんの素敵な文章がたくさんあることはまちがいないので、それを味わっていきたいと思います。

2016年4月27日水曜日

沖縄旅行をはずしたときの菊地亜美さんの言葉


最近、テレビで見ておもしろいと思うひとに菊地亜美さんがいます。
この前は TBS の「旅ずきんちゃん」でゴルフの企画のときに出ていました。

ゴルフ歴1年と紹介されて登場したんですけど、クラブを見て「面積、小さくないですか?」とか言ってる菊地さん。
打ってみようとするんですけど、クラブの持ちかたも分からなかったり、「グリップ」という言葉も知らなかったり。

ウソついて出演したのがバレバレなのに、堂々としている菊地さんに、不思議な勇気をもらいました。

Eテレの「すイエんサー」で、「おしいッ!」と思ったときにナゼかひとはのけぞる、みたいなテーマのときがって、そこに菊地さんがゲストで出ていました。

おしい状態をつくるために、沖縄旅行が当たるダーツというのが用意されていました。

菊地さんではないひとが矢を投げたときに、真ん中には当たらなかったんですけど、すぐ横ぐらいの、おしいところに当たったんです。

それを見て菊地さんが
「九州じゃダメですか?」
と言っていました。

沖縄ははずしちゃったけど、こんなに近いんだから九州ならという発想。
こういうことを瞬間で言えちゃうのが、さすが売れっ子タレントさんです。

ウソついてゴルフ企画に出ても、僕は許せます。

2016年4月26日火曜日

電子書籍を読んだことがない


今のテレ朝チャンネル2が朝日ニュースターという局だったころ、看板番組のひとつに「ニュースの深層」というのがあった。

そこで電子書籍の特集をやっていて、もしかしたら便利かもと思ったことがある。
検索が簡単にできるとか、本屋にない本もすぐ買えるとか、買ったら60秒で届くとか。

紙の本ならパラパラ読みができるし、折り目もつけられるんだから、勝負は見えてるだろうと思っていたけどアッサリと考えが変わった。

でもキンドルとか持ってないし、高いのは買いたくない。

調べてみたら、PCでも読むことはできると分かった。
それには、Kindle for PC というソフトが必要で、無料でダウンロードできるみたい。

無料だったらいただいておこうと思って操作をしたら、ダウンロードされてる表示が出てきた。

「あと5秒です」という文字を見て安心していたら、そこから20分ぐらいたってもそのままだった。
理由は分からなかったけど、失敗だったらしいとは分かった。

しょうがないからダウンロードは中止した。

それが、3年半ぐらい前のこと。
僕はいまだに電子書籍の本を読めていない。

2016年4月25日月曜日

アロエハンドソープのボトルにキレイキレイを入れる恐怖


アロマのミストを飛ばすディフューザーという機械があって、これを洗おうとしたらプラスティックの小さい部品がひとつ取れた。

どこにつけていいのか分からない。

こういうとき、僕はすごく不安になる。
この部品なしで使ったら爆発するんじゃないかとか。

恐る恐る使ってみたら、とくに問題なく使えて安心した。

テレビのリモコンで乾電池を2本入れるのに、ちがうメーカーの2本を入れたりするときなんかも、ちょっと恐い。
でもコンセントじゃなくて乾電池だから、さほどひどいことにはならないだろうとか思う。

この前は、手を洗うキレイキレイを買ってきた。

ボトルに入ったものじゃなく、詰め替え用の袋のやつ。
その前に使っていた、アロエハンドソープというやつのボトルがあるので、それに入れようと思った。

でも帰ってきてからキレイキレイの袋を見たら「必ずキレイキレイのボトルに入れて」とか書いてある。

被害があったとしても最小限にとどめようと思って少なめに入れて、ためしに出してみたら、ちゃんと使えた。

なんだよハッタリかよ、とか思いながら、やっぱりちょっと安心していた。

2016年4月24日日曜日

手塚眞「ヴィジュアル時代の発想法」の整理しない整理術


世の中には情報整理術みたいなものがたくさんあって、そういう本もよく見かけます。
自分が持っている情報を整理したり活かしたりするヒントを探しているひとも多いのかと思います。

僕もそんなヒントを求めて、手塚眞さんの「ヴィジュアル時代の発想法」という本を買ったことがあります。

でも、この本には「情報は整理してはダメ」なんていう章があったりします。
手塚さんは情報整理することを「ただの趣味」とか「暇潰し」とか書いています。

じゃあ手塚さんのオススメの方法はどういうものかというと「野性のままに放っておくこと」だそうです。

必要な情報を探すときは、本や雑誌の中から時間をかけてひたすら探すそうなんです。
そうすると、つい関係ない文章や記事まで読んでしまう。

この偶然が大切だというのです。
たまたま目にとまっただけで、大抵はいま必要な情報じゃないんだけど、もっと根本的なところで自分が必要としている何かがそこにあると。

なんか、とても夢のある話のような気もします。
同時に、そんなにうまくいくものなんだろうかという疑問も。

でも、偶然に流されてみる余裕みたいなものを持って生きていくのも、いいのかもしれません。

2016年4月23日土曜日

「他店より高かったら…」にかくされた意味を知って


都合よく言い換えられている言葉ってありますよね。
ことわる気が満々なのに「前向きに考えます」みたいな。

NHKの「オイコノミア」という番組で価格競争をテーマにしていました。

そこで電気屋さんでよく見る「他店より高かったら値下げします」という言葉について解説していました。

お客さんへのサービスを強調しているようなんですけど、実は値下げしないための言葉らしいんです。

ライバル店が安い値段で売っていたら、この店はもっと安い値段で売る。
だからライバル店は値段を下げることに意味がなくなる。

「おたがいに値下げしないでおきましょうね」という合言葉のような意味があるそうなんです。

そんなのズルいとも受け取れる宣伝文句。
ズルいけど、ちょっと頭いいかもしれない。

説明されなければ、ずっと分からないままでいたと思います。

そんなふうに、気づかずに何となくいい気分にさせられている言葉も、きっと多いかと。

番組メイン・キャストの又吉直樹さんが、こんなことを放送しちゃったら電気屋さんに行にくくなると言っていたものも、おもしろかったです。

2016年4月22日金曜日

中野翠さんが素朴な女性をホメた文章


女性のホメかたというのも、いろいろあるかと思います。
かわいいとかキレイとか、簡単な表現では伝わりかたも弱く感じられます。

相手の魅力をとらえたホメかたというのはむずかしいですけど、うまくいけば苦労がみのるのかもしれません。

中野翠さんの「毎日一人はおもしろい人がいる」という本で、素人カップルが出るテレビ番組で見た女の子について書いている文章があります。

その文章によると特別キレイな女性ということではないようなんですけど、内面的な魅力が感じられるひとだったようです。
その女性について、中野さんは、こう書いています。

「もし、女の子が何人かいて、『この中の誰にオムスビを作ってもらいたいか?』ともし聞かれたら、断然この子に作ってもらいたいと思う。そういう感じの女の子だ。」

その女性がどんなひとなのか分からないんですけど、中野さんが言いたいことはよく分かる気がします。

べつにオムスビをもってこなくてもいいんじゃないかとも思うんですけど、ここは具体的な何かに絞り込むことで伝わる表現になっています。

自分の言葉で言うための、多くのヒントがつまっている文章じゃないでしょうか。

2016年4月21日木曜日

藤原喜明さんが話した学びのコツ


パターンを分析することは、それによって理解が深まったり、応用ができたりとかで、大事みたいです。

最近は人工知能が話題にされることも多いですけど、コンピュータに作業させる基本も、パターンを多くインプットしておくことのようですし。

「週刊ファイト」というプロレス新聞の1749号で藤原義明さんがインタビューを受けていて、カール・ゴッチさんの道場で学んだときのことを話しています。
その中で藤原さんは、こんなことを言っています。

「ゴッチ教室に行ったひとは何人もいるけど、たぶんまともなことは何も覚えていないと思うよ。私はゴッチさんのやり方に気付いたんだよね。ゴッチさんは『1000の技を持っている』と言うけど、基本になる技は30か40だからね。それをつかめばいいんだよ。不思議なもんで、一つか二つわかると、パラパラと一気にわかってくる。それは勉強になったね。」

さすが関節技の鬼と呼ばれる藤原組長だけあって、話の組み立てかたもうまいですね。

1000のワザも、基本は30か40。
その基本も、一つ二つわかると、一気にわかってくる。

大変そうに思えることも意識を持って取り組めばなんとかなる、と思える流れになっています。
「パターン」という言葉はとくに出てきませんけど、何が大切なのか教えてくれている話でした。

藤原さんは、ゴッチさんにワザを教わったらイラストにして描いておいたそうなんです。
ある日、ゴッチさんにそのイラストを見せたら、急に教えてくれなくなったという面白い話もありました。

きっとポイントをとらえたイラストだったんだと思われます。

2016年4月20日水曜日

どうでもいい話に大げさなフレーズをくっつける


電話に着信履歴という機能がありますね。
受けたほうは、出られなかったとしても誰から電話がきたか分かって、便利な機能です。

かけたほうとしては相手が出なくても、電話をした記録が残ります。
それも便利な気もするんですけど、そう思わないひともいるようです。

「そんな彼なら捨てちゃえば」という映画で、話のあいまに女性が出てきて、とつぜん着信履歴について不満を言う場面があります。

彼女は、意中の男性に電話をかけて、出なければ15分おきにでもかけ直したいそうなんです。

でも今は、履歴が残ってかけたことが相手に分かっちゃう。
変な女だと思われちゃうと怒っていました。

彼女が言うには、出れば誰からの電話か分かるんだからいいじゃないか。
何年も誰だか分からずに出ていたじゃないかと。

続けて彼女は、こんなセリフを言います。

「それで死んだひとは、いない」

急に話がおおげさになってます。

そもそも命にかかわるような話じゃないんですけどね。
逆に、そんな重大な話じゃないから使えるフレーズかとも思えます。

どうでもいいレベルの話の中で急に言われたら、たしかにそうかもと納得できるかもしれない言葉。
使える幅は広いのかもしれません。

2016年4月19日火曜日

梅原猛さん「百人一語」で一番かっこいい言葉


梅原猛さんの「百人一語」という本があって、百人の言葉を引用して、梅原さんがエッセイっぽい感じで解説しています。
琵琶法師や聖徳太子から湯川秀樹や三島由紀夫なんかの言葉がとりあげられています。

この本のあとがきに梅原さんは

「私はいつも新しい仕事を引き受けることによって私の知識の幅を広げることにしている」
と書いています。

かっこいい言葉ですね。

この本に書いた文章は朝日新聞の連載だったもので、梅原さんはこの仕事をすることで、日本の文化の中であまり得意ではなかった時代の知識を得られると思ったそうなんです。

百の言葉を選ぶために読む本は百冊では済まないわけで、膨大な量になったということなんかも書かれています。
それから、ひとつひとつの文章を書くとなったら大変な作業ですね。

仕事を引き受けることで知識を広げるという方法も参考にしたいですけど、梅原さんほどのひとが、まだ知識を広げようとしていた意欲と熱意を見習いたいと思います。

2016年4月18日月曜日

「茶工場のまかない緑茶」という商品名のアピール力


コーヒーばっかり飲んでいたんですけど「ためしてガッテン」の最終回を見て、急に日本茶を飲みたくなりました。

それも、氷水でいれたお茶を。

氷水でいれたお茶はおいしくなるし、免疫力アップとか言っていてました。
ひと口飲んだ宮本亜門さんがビックリしていた顔が忘れられません。

とりあえずお茶を買って、氷水でいれて飲んでます。
免疫力とかはよく分からないんですけど、しばらく続けてみようと思っています。

ヤオコーに行ってコーヒー豆を買ったときも、ついでにお茶の売り場も見てみました。
そこで目に入ったのが「茶工場のまかない緑茶」というお茶でした。

商品はたいてい、売ることが目的で作られると思います。
売るためには、商品名を工夫するのは重要ですよね。

この商品目でのポイントは「まかない」という言葉かと思います。
身内だけのものとか、まちがいなくおいしいとか、そんな印象をあたえる特別感のある言葉です。

アピールする言葉のパワーに負けて、これを買っちゃいました。

ほんとに工場のまかないで飲まれているのかは分かりません。
まだ飲んでいないので、おいしいかどうかも分かっていないんですけど、これだけ商売上手な商品なら、買って悔いはない気がしています。

2016年4月17日日曜日

「NYボンビーガール」のマックスがやわらげて伝えた言葉


表現をやわらげて伝えるのがうまいと、いろいろと便利なんじゃないかと思います。
ちょっと無理っぽいことを頼んだり、軽く言い訳するときなんかに。

「NYボンビーガール」というドラマがあって、マックスとキャロラインという女の子がケーキ屋さんを出すために奮闘する姿が描かれています。

ふたりは出店の資金をためようとカフェでアルバイトしています。

あるときマックスが、アールというおじさん店員のところにきて「新しい伝票をくれる?」と言いました。

伝票を使い切ったわけではないようで
「冷蔵庫とオーブンのあいだに落として」
と言うマックス。

この「あいだに」というのがちょっとしたポイントになっています。

続けてマックスは、こう言います。

「面倒と無理のあいだの気分なの」

落とした伝票を拾うのが面倒くさいから新しいのちょうだい、と言うより、なんかやわらかい印象を受けます。

うまくいけば無理を聞いてもらえるかもしれないけど、かなりセンスのいいひとじゃないと失敗することのほうが多い気もします。

この「NYボンビーガール」というドラマはアメリカでシーズン6まで進んでなお継続中で人気があるようです。
やっぱりセンスのいいドラマなのかもしれません。

2016年4月16日土曜日

ウグイスとおじさん


外を歩いていて、とつぜん知らないひとに話しかけられることがある。

少し前には、買い物に行く途中の道で、前から歩いてきたおじいちゃんに「寒いねえ」と言われた。

こういうときに、ジョークみたいな、しゃれたことを返せたらいいなと思う。
でも僕はアドリブとか効かないし、人見知りだし、ぜんぜん面白いこととか言えない。

「寒いねえ」と言ったおじいちゃんにも、「そうですね」と返事をしただけで、そのあとしばらく反省した。

鳥の名前とかにくわしいひとになれたらいいなと思う。
姿を見ただけ、あるいは鳴き声を聞いただけで鳥の名前が分かっちゃうような。

そう思いながらも、とくに鳥について調べるわけでもなく、僕の鳥についての知識は増えない。
ムクドリとヒヨドリのちがいも、よく分かっていない。

水元公園の中を歩いていたら、ウグイスの鳴き声が聞こえてきた。

鳥の知識のない僕でも「ホケキョ」がウグイスだとは分かる。
すぐ近くで鳴いてるようだけど、木がたくさんあるので姿は見つからない。

ウグイス見えないかなあと、横を向きながら歩いていたら、前から来たおじさんに「お早うございます」とアイサツされた。

僕も「お早うございます」と返したら、おじさんは

「ウグイスの姿はなかなか見えないねえ」
と言う。

ここは、何か面白い返事をする場面。
でも考える時間は一瞬しかなくて、僕はアドリブが苦手。

けっきょく「そうですね」としか言えなかった。

ウグイスがどんな姿か知らなかったので、見えたとしても僕には分からなかったし。

2016年4月15日金曜日

中条友莉さんを想うタク石黒さんのシャレたひと言


言い方にひとつヒネリを加えるだけで、印象が大きくちがってきたりします。
ちょっとしたことで、ありきたりな表現が自分の言葉に変身するような。

CSの釣りビジョンというテレビ局のレギュラーのひとにタク石黒さんというひとがいます。
釣りの都市伝説に挑戦して、スーツを着て釣りをしたり、バナナばっかり食べながら釣ったりしています。

別の番組で釣りガールとして活躍しているひとに中条友莉さんという品良くかわいい女性がいます。

タクさんは、そのユリちゃんが大好き。

ロケ収録の途中でタクさんに、ユリちゃんから応援の電話がかかってきたことがありました。

タクさんは大喜びで、会話が終わったあとすぐ、着信の番号にかけなおしてみることに。
でもそこでイヤな予感もしたようで、タクさんはこんなことを言いました。

「かけ直したら別のひとが出るシステムなんですよね」

さすが人気ある釣りびとのタクさん。
「別のひとが出るシステム」という言い方に味があります。

そう言いながらかけ直したら全然ちがう男のひとが出て、ホントにそんなシステムだったようです。

おもしろい言い回しとともに、ガッカリしたタクさんが見せた哀愁も忘れられません。

2016年4月14日木曜日

矢野顕子さんが当たり前のことに気づかせてくれた言葉


知らず知らずのうちに、それが当たり前だと決めつけてしまっていることって、あるんじゃないかと思います。
疑問も持たないぐらいの思い込み。

野村雅夫さんというラジオのDJのひとがいます。
イタリア生まれで、なぜかベルボトムばっかり履いてるひとらしいです。

その野村さんの番組に、矢野顕子さんがゲストで出たことがありました。
ふたりで話している中で野村さんが、矢野さんの歌はラブソングは少なくて食べ物の歌が多いですよね、ということを言いました。

矢野さんは、よく言われるんだみたいなことを言ったあと、こう続けました。

「だってね、ご飯と恋愛、どっちが大事?」

言われてみたら、そうですよね。

世の中にラブソングが多いのは、多くのひとが求めているものだからなのかもしれません。
でも、ご飯は求めている自覚がないぐらい必要なもの。

ご飯の歌がもっとあっても不思議じゃないぐらいです。

僕がボケてるから気づかなかっただけかもしれないですけど、きっとほかにも色々とカン違いをしているんだと思います。

矢野顕子さんのすごく当たり前の言葉に、大きな発見がありました。

2016年4月13日水曜日

ポイントカードの記入でミスして気づいたこと


買い物するとポイントカードを作ってとか言われることがある。

そんなカードはあまりほしくない。
住所とかの情報が売られて出回っちゃうものイヤだし。

でも言われると僕はことわれなくて、つい作っちゃうことも多い。

ことわれないくせに、せっかちなので、用紙にはすごい速さで記入する。
読めるギリギリぐらいの雑な字。

よく分からないけど、そうやって心の中のバランスをとっているのかもしれない。

この前は「ポイントカード、おもちですか?」と聞かれて素直に出したら、それはもう古いカードだと言われた。
新しいカードに変えるから、用紙に記入しなおしてと。

なんて面倒くさいんだろうと思いながらも、用紙を受け取ってペンをにぎっていた。
いつも以上に心のバランスが必要で、書くスピードもアップ。

気がついたら、郵便番号の欄に住所をぜんぶ書いていた。

郵便番号の欄だから、かなり小さい。
すぐ下には大きな空白。

店員さんも、それに気づいたようだった。
こんなアホにこれ以上いてほしくないと思ったんだろうか、「それでいいですよ」と言う店員さん。

僕としては書き直したかったけど、それもことわれずにそのまま渡した。

残念だったけど、僕は小さい字を書くのが得意なのかもと思ってうれしいポイントカードだった。

2016年4月12日火曜日

浅田真央さんの振付師ローリー・ニコルさんが言った楽しむことの大切さ


気持ちが体に与える影響は大きいといいます。

健康な自分の姿をイメージすることで、病気が改善したりとか。
イヤな作業をするときに、無理やり口の両端を上げて笑顔っぽくするだけでも全然ちがってくる、なんていうことも。

リニューアルした「クローズアップ現代+」で、現役続行を決めた浅田真央選手の特集をしていました。

そこに、浅田選手の振付師で精神面も支えているというローリー・ニコルさんという女性が出てきたました。

いろいろと悩んでいた時期の浅田選手に、ニコルさんが
「楽しんで。とても大切なことよ」
と言う場面がありました。

英語で言ってたんですけどね。
「エンジョ~イ!」みたいな感じで。

そのあとインタビューされていて
「私の経験では、選手はハッピーな状態であればジャンプを成功させる」

さらに続けて
「これは魔法ではない」

と、たいへん力強く言っていました。

くわしいことは知らないんですけど、ローリー・ニコルさんは世界で結果を出しているひとなんだと思います。
単純なもので、そういうひとが言ってると、やっぱり重要なことなんだなと思えてきちゃいます。

楽しむこと。ハッピーな状態。
大切にしたいですね。

2016年4月11日月曜日

吉行淳之介さんの落ち着きのある例え


何かを例えて表現するときに、もとのネタより例えのほうが弱かったら、あまりおもしろくないですよね。
例える意味すら、ないかもしれません。

吉行淳之介さんの「やややの話」という本に「財布もしくは蟇口」というエッセイがあります。

この中で、ある男のひとが結婚前はサイフなんか持たずに気軽にお金を使っていたけど、結婚したら奥さんがきびいしのでサイフに入れて無駄遣いを減らすようにしたという話が出てきます。

お金を立ち止まらせる役目がある、みたいなことが書かれたあと、こんな文章に続きます。

「つまり、自殺の名所の崖縁に、
『ちょっと待て』
と立札が立っているのと同じ効果を、財布が与えていることになる。」

落ち着きのある文章ですけど、例えのスケールが大きいですね。
お金を使うことが自殺になっちゃってます。

このあとさらに、結婚と自殺をつなげるようなニュアンスの文章も出てきたりして、吉行さんのテクニックが光っています。

自殺の名所にホントにそんな立札があるのかは分かりません。

2016年4月10日日曜日

3分でゆで上がるマ・マー・スパゲティの工夫がアルデンテ


革新的な発明を見て、言われてみたら簡単なことだなとか思うことってあるんじゃないかと思います。
なんでこんなことに気づかなかったんだろう、みたいな。

NHK BSの「cool japan」という番組で2015年に紹介した中から1番を選ぶベスト・オブ・クールというのをやっていました。

その中で、マ・マー・スパゲティの3分でゆでられるスパゲティみたいなのが出てきました。
ゆで上がるのに普通は7分ぐらいかかるスパゲティを3分に短縮。

その秘密は、たて方向から見たら円のようになっているスパゲティを風車のような形にしたことだそうです。
芯の部分から細いのが3つ出てる感じ。

そういう形にすることで、ゆでる時間が短くできたと。

言われてみれば、それなら時間を短くできますよね。
でも、そこにたどり着くのは大変なことなんだろうと思います。

この場合は、技術的なむずかしさもあるでしょうけどね。

番組の中では外国人から見た日本の変なものとして、メロンパンという名前のパンを食べたけどメロンは入っていなかった、というのもありました。

これも言われてみれば、なるほどという気がします。

2016年4月9日土曜日

ピース又吉さんが言ったピンチの切り抜けかた


ピンチというのは、思わぬときにやってくることが多い気がします。

気をつけているときは、意外にこなかったりして。
来るのは、油断しているとき、心の準備ができていないとき。

そんなときのために、ピンチを切り抜けるための色々なパターンを知っておけたらいいなと思います。

Eテレの「オイコノミア」はピースの又吉直樹さんが出ている経済学をテーマにした番組です。

この中で、恋人の誕生日がきのうだったと気づいたらどうすればいいか、みたいな話が出ていました。
大変なピンチの状況ですね。

これを切り抜けるアイディアとして又吉さんが言ったのが、こんな言葉でした。

「ちょっと早いけど、来年の誕生日をお祝いしたい」

さらに、必死さをアピールすると怒りはどこかに行っちゃうものです、みたいなことも言っていました。
又吉さんは、ほんとに頭のいいひとだなと思います。

一緒に出ていた経済学の先生は

「普通のひとが真似したらケガしそう」
なんて言っていました。

たしかに、そうかもしれませんね。
使えると思える言葉も、自分に合った感じにアレンジして使うのも大切なのかもしれません。

2016年4月8日金曜日

新橋のクレープにはキャベツやネギ


NHKの「TOKYOディープ」という番組で新橋の特集をやっていて、鉄道グッズの店やミニ四駆サーキットなんかも紹介されていたんですけど、まずはサラリーマンの街という面がフューチャーされていました。

とくに朝の新橋はあわただしくて、スーツ姿でパンを食べながら歩いてるひとや、立ち食いソバのひとも。

そのなかに、クレープを買っているひともいたんです。
かわいい感じのクレープ屋さんだったんですけど、そのクレープの中身はキャベツやネギが入っているそうなんです。

ほかの店にもあるメニューなのか、場所が新橋だから特別なのか分からないですけど、クレープに野菜を入れちゃう柔軟性におどろきでした。

今は浅草から渋谷までつながっている都営地下鉄は、元々は新橋発で、浅草行きと渋谷行きがあったということも紹介されていました。

それを新橋でつなげたために、ふたつあった新橋駅のひとつが必要なくなったそうなんです。
渋谷行きのほうで使っていた駅はスタートから8ヶ月後に廃止になって、今も地下に残っているとのこと。

最初からつなげる方向でつくればいいのにとも思うんですけど、8ヶ月で駅を廃止にするのも、なかなかできないんじゃないでしょうか。
銀行が合併したあともムリヤリに名前を残そうとするような、変なプライドが邪魔したりして。

クレープに野菜を入れるし、駅は廃止になる。
番組を見ていて、新橋はとても柔軟性がある場所に思えてきました。

2016年4月7日木曜日

丁寧にしたらケアがスムーズで速くなった介護の例を聞いて


仕事だとか作業だとか、できればテキパキと進めて早く終わらせたいものです。
そう思うひとは多いようで、ライフハックのようなアイディアや、効率を上げるコツ、あるいは時間管理術などの本もよく見かけます。

NHKの「クローズアップ現代」が新しくなりましたけど、前の国谷さんが進行役だったころ、介護を仕事について特集した回がありました。

介護の仕事をテキパキと進めようとしても、お年寄りを相手にすることですから、スムーズにいかないことも多いようです。
そこでひとつの案として、お年寄りのお世話をする作業の前に、コミュニケーションをとる時間を長くしてみたそうなんです。

たとえば口の中のケアをするときに、会話とかスキンシップの時間をとってからケアの作業に入ると。

ケアだけでも時間がかかるのに、さらに時間を伸ばして効率が悪くなると心配もあったと言っていました。
けれど実際にはケアへの抵抗が少なくなって、時間は短くて済むようになったそうです。

丁寧にやったら時間も早くなるという、いろいろと考えさせられる例でした。

他のことでも急ごうとして遅くなってることが多いのかもとか。
もしかしたら、丁寧なほうが基本なのかもとか。

「急がば回れ」という言葉もあるわけですからね。
でもなぜか、あまり回りたくないなと思っちゃうんですよね。

2016年4月6日水曜日

影山民夫さんが相手の言葉をふくらませた文章


会話の中で、相手が言った言葉を拾って、それをふくらませて面白いことを言えたら楽しいのではと思います。
相手も自分も活きる感じで。

言葉を拾われたほうも自分が面白いことを言ったように思えて、会話も充実したものになるのではないでしょうか。

影山民夫さんが文章で山藤章二さんがイラストを描いている「食わせろ!!」という本に、影山さんが映画のスタッフと会話した話があります。

撮影所に行って仕事をしたあと「一杯やりませんか」と影山さんは誘われたと。
でも、撮影所のまわりにお店はない。

バスで10分ぐらいのところに駅があって、スタッフのひとたちはいつもその周辺で飲んでる。
スタッフのひとりが、たまに池袋なんかで飲むと肩がこる、みたいなことを言ったそうなんです。

それについて影山さんは、こう書いています。

「池袋で肩が凝ってたら新宿で入院、六本木でご臨終である」

肩が凝るというのをポイントにして、ご臨終までいっちゃって。
フタッフのひとが言ったことは全然おもしろくなかったんですけど、それを面白くふくらませてます。

この例だと相手にはよろこんでもらえそうにないですけど、こんなテクニックを使ってみたいものです。

2016年4月5日火曜日

稲垣えみ子さんに教えられた1歩踏み込むということ


TBSの「情熱大陸」に稲垣えみ子さんというアフロヘアのひとが出ていて、これがなかなか面白かったです。

朝日新聞の記者だったひとだそうで、今は電気代が1月200円ぐらいの生活をしているといことでした。

ガスは契約すらしていなくて、料理などするときはカセットコンロを使っているそうです。

稲垣さんは、とくに節約が目標なわけではなく、幸せに生活するための実験なんだと強調していてしました。
見ていても、ストイックな感じではなく、楽しそうな様子でした。

その稲垣さんが、ふかわりょうさんのラジオ番組に出たときのシーンも放送されていたんですけど、そこで、ふかわさんも驚いていた面白いことを言っていたんです。

稲垣さんによると、電気にも電気の得意なこと・不得意なことがあると。

お湯を沸かしたりするのは、電気には不得意らしいです。
でも、電気が得意なことに使うと、電気代もとても安いと言っていました。

節約するにしても、そこまで考えてやっているひとは、なかなかいないんじゃないかと思います。
ひとより少しがんばっていると思って、これで十分だろうと安心していたり。

踏み込むひとはそこまで考えるものなんだなと、ヒントをもらった気がしました。

2016年4月4日月曜日

高速に入ったチワワのニュースでのカリフォルニア・ジョーク


会話のなかに軽くジョークをはさめちゃうひとがたまにいて、うらやましく思います。
テレビで見るアメリカ人なんかは、そういうひとが多いですね。

テレビ東京の NEWSアンサーという番組を見ていたら、カリフォルニアで高速道路にチワワが侵入してしまったニュースを伝えていました。
バイクの警官が、逃げるチワワを追いかけて保護したそうです。

チワワはポンチという名前をつけられて飼い主を探しているとか伝えたあと、こんなことを言っていました。

「違反切符は切られずに、口頭の注意で済んだということです」

切符を切られなかっただけでも面白いんですけど、それは当然といえば当然ですね。

そのあと、犬に口頭の注意をしたかのような、とぼけた言い回し。

たぶんアメリカのほうでのコメントをテレビ東京が訳したと思うんですけど、ニュースでこういうことを言っちゃうのがシャレてます。
きっと生まれたときから家族や周りのひとたちがみんなこんなジョークを言うひとたちで、訓練されて育ってきているんでしょうね。

僕は気のきいたジョークは言えないんですけど、早くチワワの飼い主が見つかるといいなと思います。

2016年4月3日日曜日

MC.RYUさんが教えてくれたハッピーになる考えかた


クラブミックスというのかDJミックスというのか、正しいことはよく分からないんですけど、そんな感じの音楽が好きだったりします。

たいてい Youtube で聴くんですけど、ラジオでは InterFM897 の TOKYO SCENE という番組で、そういう音楽がよくかかっています。

司会の MC.RYUさんはラッパーのひとらしくて、ラジオでのしゃべりもテンポがよくて心地よく聴けるひとです。
その MC.RYUさんがちょっとした話の流れで、ハッピーに生きる心構えみたいなことをサラッと言ったことがあるんです。

それはまず、交通事故かなにかで死んじゃったと思うそうなんです。
だけど、コイツには家族もいるからと神様が特別に考慮してくれて、条件を悪くしたうえで生き返らせてくれて今の自分があると考える。

そう思っているとハッピーでいられるなんて言っていて、それを聞いた僕は感激して急いでメモをとっていました。

とくに「条件を悪くしたうえで」というのが、いいんじゃないかと思います。

ほんとうは無事に生きてるだけで十分に恵まれているわけで、感謝するべきなんでしょうけどね。
うまくいかないときは、なかなか感謝モードにはなりにくいです。

条件が悪くなったけど特別にあたえられた命を生きてると空想したら、ちょっと気持ちが楽になるような、安心させてくれるような。
そういうものがあるんじゃないでしょうか。

こういう言葉を期待していない番組で聞けたのも、なんかトクをしたような気分でした。

2016年4月2日土曜日

千鳥・ノブさんがクモの巣を例えたツッコミ


うまい例えを聞く機会はいろいろあると思いますが、そのひとつにお笑いのツッコミというのがあります。
例えツッコミというんでしょうか。

状況に応じて瞬間的に例えを考えるのは大変なことだろうと思いますけど、それを見事にやってくれるひとがたまにいます。

テレビ埼玉で放送されている「いろはに千鳥」という番組で、千鳥のふたりがダチョウを飼育してる施設でエサをあげる場面がありました。

ノブさんがエサをあげることになって、小屋の横にある長グツをとろうとしました。
その長グツの中に、クモの巣がはっていたようなんです。

それを見てノブさんが、こんなツッコミをしました。

「長グツの中、古民家ぐらいクモの巣はってるやないですか」

クモの巣がはっているものって色々とあると思うんですけど、そこから「古民家」をもってくるセンス。

実はその前に、ダチョウのエサにハエがたかっていることにノブさんは

「レッドクリフの死体ぐらいハエがたかってる」
なんて言っていました。

千鳥は大悟さんのボケのほうが注目されているかもしれないですけど、ノブさんもなかなか。
妙にワガママなキャラで押していたりして、そのへんも面白いと思います。

2016年4月1日金曜日

2階の窓の前で、おとなりが屋根の修理


心が体に影響を与えることがあるとか、ないとか。
イヤなことがあるとお腹が痛くなっちゃったり。

2階の窓の前に机を置いてあって、僕はそこにいることが多い。

普段は誰かに見られることはほとんどないと思うけど、高い場所にひとが来ると、外から目立つはず。
前に、おじさんが電線の工事をやっていたときは、なんとなく気まずかった。

別のある日、おとなりの屋根に3人の職人さんと思われるひとが乗って修理みたいなことを始めた。
こういうときは、僕より職人さんたちのほうが気まずいのかもしれない。

職人さんたちは仕事だから、ウチを覗いたとか文句をつけられたりしたらこまっちゃうだろうし。
僕は「気にしないでくださいね」みたいなテレパシーを送りながらパソコンをいじったりしてた。

午後に、僕は部屋の中で運動することがある。

ひそかに運動してる姿を職人さんたちに見られたら、僕はかなり恥ずかしい。
なので、運動をはじめる前にカーテンを閉めた。

さりげなく閉めたつもりだけど、閉めかたが感じ悪くなかったかなとか、変に考えてしまった。
職人さんたちは、好きでウチの窓の前で仕事してるわけじゃないのに。

心が体に影響を与えて、その日は運動に集中できなかった。

2016年3月31日木曜日

残りの半分について考える


物事には良い面と悪い面があるらしい。

困った中にも良い面があると思うと、ちょっと気持ちが楽になる。
失敗しても、そこから何か学んじゃったりして。

腰が痛くて苦しんでるときに、風邪をひいて最悪な状態になったことがあった。

ずっと寝ててやっと風邪がなおったけど、とてもムダに時間をすごしたことが悔やまれた。
でも、気がついたら腰の痛みがすっかり軽くなってたりする。

こういうのが良い面と悪い面なのか。
たくさん眠ったことだって、良いことだろうし。

パンにバターを塗って食べるのが好きなんだけど、最近はバター不足とかで買うのに苦労することがある。

KALDI に、リボンプレミアムバターというのがあったので、それを買ってみた。
普通のバターの倍ぐらいの大きさで、しばらくバターに困らずにすみそう。

帰ってからよく見たら、包んである紙に「バター50%配合」と表記があった。
バターは半分だけ。

これも良い面と悪い面なのか。

残りの50%は何だろうと思ってがんばって読んでみたけど、アホなのでよく分からなかった。

アホの中にも良い面があると思いたい。

2016年3月30日水曜日

土手のニワトリが教えてくれたこと


デジカメを買ってハマッていた時期があったけど、今は熱はかなり冷めている。

出かけるときは小さいデジカメを持っていくものの、あまり写真を撮らない。
何かおもしろい光景があったら、せっかくだから撮っておこうかなというぐらい。

撮った写真もSDカードに入ったままで、なかなか見ない。
写真がたまってくると面倒になって、なおさら見なくなる。

自転車で土手を走っていたら、ニワトリがいたことがあった。

そのぐらいのことがあると、せっかくだから写真に撮っておこうかなと思う。

自転車をとめて、カメラを出した。

近づいたら逃げちゃうかなと思って、そおっと歩いていったら、ニワトリのほうもこちらに近づいてきた。
ひとに慣れてるニワトリなのか。

逃げないんだったら、好きなだけ写真を撮れる。
気が済むまで撮りつづけて、うれしい気分で自転車で帰ってきた。

そうやって撮ったニワトリの写真も、何ヶ月も見なかった。

SDカードがいっぱいになってしょうがなくチェックしたら、ニワトリの写真もたいしてよく撮れてなかったし。
でも、見ない理由はこのへんにあるのかもと気づくことはできた。

2016年3月29日火曜日

齊藤慶輔さんのワシ治療用のユルい手袋


NHK・Eテレの「SWITCHインタビュー 達人達」という番組で、作家の上橋菜穂子さんと獣医の齊藤慶輔さんの対談をやっていました。

齊藤さんは野性の猛禽類専門の獣医さんだそうですけど、とてもアイディア豊富なひとでした。

電線などでワシが感電することがあるので、感電しやすいポイントにワシが嫌う色をつけておくとか。

夜の道路でエサを食べてるフクロウが車のライトで目をやられてひかれてしまうことが多いので、手前にすべり止めの溝をつけて音と振動でフクロウが危険に気づくようにしたりとか。

その番組で見たのなかで一番のアイディアと思えたのは、齊藤さんがワシを治療するときに使うという皮の手袋でした。

ワシは爪がするどいうえに力も強いそうなんです。
皮の手袋をしても危険なぐらい。

なので治療中にワシにつかまれたら、すぐにスポッと抜けるように手袋をユルくつくってあると言っていました。

頭のいいひとは、いろいろなところで工夫するということが分かった番組でした。

2016年3月28日月曜日

映画「ウィトレス」ベッキーのギリギリのホメ言葉


ひとをホメるなら、ただ「すごい、すごい」とか言ってれば、けっこう通用しちゃうのかもしれません。

でも、それなりに変化も欲しいし、ホメてる中に真実味が感じられれば、もっといいんじゃないかと思います。

「ウェイトレス~おいしい人生のつくりかた」という映画があって、ジェナというパイづくり名人みたいな人妻ウェイトレスが医者とラブラブになったりします。

ジェナの同僚ウェイトレスにドーンというひとがいて、彼女がデートする前にジェナがメイクをしてあげます。
パイづくりがうまいジェナはメイクの才能もあるようで、ドーンのメイクもうまくできていました。

もうひとりの同僚ベッキーが、メイク後のドーンを見て、こう言います。

「ドーン、きれいだわ。肌が普通のひとみたい」

ふつうに考えたら、ギリギリか、あるいはけなしてる言葉かもしれません。
でもこのセリフ、ベッキーとしては本気でホメているようなんです。

ホメかたとしては独特だし、とても正直に言っている感じがします。

これを応用できたら、すごく使い道がありそうな言葉なんじゃないかと思います。

2016年3月27日日曜日

汚れを気にしない家


朝、玄関のドアをあけたら、いつもどおりミーコちゃんが入ってきた。

その日は雨がふっていて、ミーコちゃんも濡れてる。
玄関から家の中に上がったとろこで、ミーコちゃんが体をプルプルさせて水があたりに飛び散った。

せめて玄関のスペースでやってくれたら助かる。
でもネコに言ってもしょうがない。

雨の中で濡れてたことを考えたら、ちょっとかわいそうだし。

これからは雨のときは、いったんミーコちゃんをつかまえて水をはらってから入れようかなとか思った。

別の日、その日は天気はよかったと思う。

母が出かけると言って、玄関を出たかなと思ったところで戻ってきた。
「SUICAを忘れちゃった」と言いながら居間にきて引出しからSUICAを出した。

クツをはいたままだった。

水をプルプルするより破壊力は上かと思う。

でも、そんな感じでリラックスして住める家のほうがいいのかもしれない。
ちょっとした汚れなんかは気にしない。

これからはミーコちゃんには好きなだけプルプルしてもらおうと思った。

2016年3月26日土曜日

リフォームの営業のひとはホントは見てなかった


前に、電話機や周辺機器の営業の仕事をしていたことがある。

電話機が古くなってこまっている美容室があって、上司だったひとと営業に行った。
店主のおばさんと若い女性のフタッフさんがいて、上司は電話機の状態を確認したあと、ふたりに説明をはじめた。

その説明に、妙にカタカナとかむずかしい言葉を入れていた。

会社に戻る途中で、機械にくわしくないひと、とくに女性には、専門用語をズラッとならべてむずかしい印象をあたえるんだと言っていた。
自分にはムリだから、ぜんぶプロのひとにまかせちゃったほうがいいと思わせると。

そのひとは、けっこう契約をとれるひとだった。

家でネコと遊んでるときにチャイムがなって出てみたら、若い男のひとがいてリフォームの営業だという。

「カベなんかと比べると、屋根がちょっと痛んでるみたいだと思って、声をかけさせてもらえたらと…」

屋根に強い会社なのか、それとも普段あまり見ないところを指摘してプロにまかせて、みたいなアピールなのか。

でも、彼が立っていたすぐ横を見れば、うちのカベがゆがんでヒビ割れ状態なことに気づいたはず。
カベも屋根も見てないのがバレバレだった。

そもそもリフォームするお金がないのでおことわりして、うちのカベは今もゆがんでいる。

2016年3月25日金曜日

乾燥のあとのHマーク


洗濯機にいろいろ詰め込んで、一気に洗濯から乾燥までやると「H」というマークが出ることが多い。

アホなので、Hというと、欲望の意味のHかなと思ったりする。
それはそれで、人間にとって大切なことだからしょうがない。

でも、このHの意味は、きっとちがう。
機械だから欲望とかないだろうし。

Hはたぶんホットだかヒートだかの略なのだろう。
それも欲望のにおいのする言葉ではあるけど、ただ熱くなりすぎで危険と知らせてるだけ。

Hマークが出てるあいだはドアが開かない。
待ってるのがうっとおしい。

いつもそんなことになるから、終わる時間の20分ぐらい前、まだ乾燥の途中のところでストップしてみる。

それでも、やっぱりHマークが出ちゃう。

10分ぐらいするとピコッと音がして、ドアのロックが解除される。
詰め込んであるから、そのあいだに服はシワシワ。

20分早く止めちゃったから、まだちょっと濡れてる。

全然うまくいかなくて僕の心もHマーク。

2016年3月24日木曜日

山際淳司さんが小さなこだわりを説明した文章


山際淳司さんが野球選手たちのことを書いた「ダグアウトの25人」という本があります。

最初に「プロローグ」と題された前書き的な文章で、たいていのひとは「ベンチ」と呼ぶものを自分はなぜ「ダグアウト」と呼ぶのかを説明しています。

古い写真を見た印象だったり、他のスポーツとくらべたちがい。
広島カープが優勝を決めた試合でホームランを打って戻ってきた山本浩二選手。
ノックアウトされたピッチャー、三振したバッター。
ダグアウトにある選手たちの喜び、苦しみ。

そういったことを4ページ以上つかって書いたあと、山際さんは、こう書いています。

「それを〈ベンチ〉という平板な言葉でいってしまうのは、どうにも惜しいような気がするのだ。」

小さなことにこだわって、こだわる理由までもひとつの作品のようにしてしまっています。

この本では25人の選手たちについて書かれているんですけど、ハッキリした基準があって選んだわけではない、ということも書かれています。
そういうことを言ったあとに、こんな文章に続きます。

「彼らはみな、ダグアウトに腰をおろすにふさわしい男たちだ。」

前書きでこんなにかっこよかったら、この先を読むのが楽しみになるような文章です。

2016年3月23日水曜日

エアコンの羽がピッタリ閉まらない


近いうちにやらなくちゃと思うことはメモ用紙に書いて、机の上に置いておく。

しばらく、「エアコン」と書いた紙が置いてあった。

部屋のエアコンは10年以上つかっていて、いろいろおかしくなってきてる。

暖房を入れてるとシューとか言って暖かい風が止まったりする。
5分ぐらい放っておくと、また勝手に風が出てくる。

これは、僕にはどうすることもできないレベルだと思う。
直したかったらプロにたのまなくちゃムリ。

エアコンを切ったあと、広がった羽みたいなのが閉じるんだけど、これがピッタリ閉じなくなってもいる。
すきまができちゃう。

これはもしかしたら、そうじとかすれば直るかもと思った。

そのうちそうじをしようと思って「エアコン」と書いて置いてあった。

実際にそうじをしてみたんだけど、やっぱりピッタリとは閉まらなかった。
でも、どこか緩んでいるのを締めたりすれば直るのでは。

「エアコン」と書いた紙は置いたままにして、次は本気で直してみようか。
そんなことを考えたけど、面倒だなと思って紙は捨てちゃった。

今は机の上には「チャーハンにココナッツオイル」と書いた紙が置いてある。

2016年3月22日火曜日

トミーズ雅さんのツッコミながらのボケ


上岡龍太郎さんが現役だったころ、テレビでまちがい電話の話をしていたことがありました。

電話をかけたら知らないひとが出て、まちがえたと気づいた上岡さん。
お笑いのひとの習性のようなものなんでしょうか、「天丼、ひとつ」と言って電話を切ったそうなんです。

それを聞いてほかの出演者のひとたちは、みんなで上岡さんを責めていました。
まあ当然のことですよね。

お笑いのひとたちにとっては、どんな反応をするか、腕の見せ所といえるかもしれません。

そこにはトミーズ雅さんもいて、雅さんは上岡さんにこう言いました。

「今ごろ天丼つくってるかもしれへん」

おもしろいですね。
ツッコんでいるようで、ボケてる言葉。

とても高度なワザだと思うんですけど、こんな見事なものを知ってしまうと、これをヒントにして面白いことを言ってみたくなります。

この番組を見たときは、この程度のことでも上岡さんヒドイなあと思いました。
のちに電話を使ったオレオレ詐欺なんていうものが出てくるとは思っていませんでした。

2016年3月21日月曜日

永倉万治さんはパンダとスタイリストを比較した


スタイリストの助手だった女の子が独立して、別の助手を連れてくる。
その子もいつのまにか独り立ちして、別の助手を連れている。

永倉万治さんの「晴れた空、そよぐ風」という本にある「スタイリストはねずみ算式に増える」というエッセイにそんなことが書かれています。

彼女たちの増殖力のすごさがテーマなんですけど、その前に、ネタ振りとしてパンダについて書いているんです。

パンダの繁殖力は情けないと書いておいて、あとでオチにつなげるのが狙いなんですけど、その狙いはバレないようにしてあります。

人間以外の動物が見てもパンダはかわいいんだろうかとか、ライオンが見たら「うまそう」と思うのか、なんて話を広げています。
パンダの繁殖力の話はちょっとだけ出して、すぐに話を変えちゃうんです。

そのあとスタイリストが増殖していく話を読んで、へえ、おもしろいなと思ったところで最後に

「パンダにも聞かせてやりたいような話である。」
と、締めているんです。

パンダと比べることでスタイリストのすごさが強調されるかどうかは、よく分かりません。
でも、オチが着いて話がおもしろくなっているのは確かだと思います。

2016年3月20日日曜日

きつねうどんから王貞治さんを連想する


テレビ東京の「センニュウ感」という番組を見ていたら、きつねうどんを最初につくった店が紹介されていました。

大阪の「うさみ亭マツバや」という店だそうですけど120年前に、きつねうどんを初めてつくったと。

店主のひとがお寿司屋さんで修行していたことがあって、お稲荷さんの油揚げをうどんに入れてみたらお客さんにうけたという話でした。

ちなみに今そのお店ではお稲荷さんを3日かけて煮込んでから、うどんに入れているそうです。

山口瞳さんのエッセイで、現役時代の王貞治さんに、なんでそんなにホームランを打てるのかと聞いた話が出てきます。

王さんは、野球をやる前に卓球の選手だったので手首をきたえていたのが活きているんじゃないかと思います、みたいなことを答えたそうです。

ぜんぜん関係ないんですけど、きつねうどんの話を聞いて、王さんのこのエピソードを思い出しました。
王さんにとって野球がきつねうどんで、卓球がお稲荷さんだったのかと。

経験を活かすことで、きつねうどんを発明したり、ホームラン王になったり。
いろいろなことを経験しておくって、やっぱり大事なことなのかもしれません。

何が役に立つかは分からないんでしょうけどね。

2016年3月19日土曜日

苫米地英人さんには張り合えない


ダイエーの服売場に行ったのは12月だったのに、すごく薄い生地のシャツが売っていた。

長袖だけど涼しそうなので夏の日焼け対策にいいかと思った。
皮膚ガンとかにならないように。

メーカーはチャンピオンで、1,980円だった値札に980円のシールが貼ってあった。
おトクな感じだし、しまっておいて夏に着ようと1着買って帰った。

家でよく見たら、値札と一緒についてる紙に「寒い日も暖かい裏起毛素材」と書いてあった。

たしかに裏がフカフカしてる。
薄い生地なのに、ぜんぜん涼しい服じゃなかった。

失敗したなあと思ったんだけど、ためしに着てみたら暖かくて、なんかいい。
妙に気に入ってしまって、同じシャツを合計で4着買っちゃった。

苫米地英人さんは面白いひとだなと思っていて、たまに本を買う。

効率アップの本では「全てのことを6倍のスピードでやればいい」なんて書いてあってビックリしたことがある。

そんな苫米地さんは、シーズンごとに同じ服を3着ずつ買って着ているという。
それを交代で着るので、ひとからは毎日、同じ服を着てるように見えると。

僕は同じシャツを4着買ったから、苫米地さんより1着多い。
ついに苫米地さんを超えたとか思って、ちょっとよろこんでみたりした。

でも全てのことを6倍のスピードではできない。

2016年3月18日金曜日

浦沢直樹さんが指摘した五十嵐大介さんによる新しい組み合わせ


新しいアイディアとは新しい組み合わせだ、みたいなことをよく聞きます。
単発のアイディアはもう出つくしている、といった感じで。

Eテレの「浦沢直樹の漫勉」という番組にゲストで五十嵐大介さんが出ていました。

僕は恥ずかしながら、ふたりの作品は読んだことがないんですけど、番組で紹介されていた五十嵐さんの画がすごくておどろきました。

五十嵐さんはもともと美術を専攻していて、マンガでは少女漫画から強く影響を受けているそうなんです。

そういったことを聞いた浦沢さんが、すごく納得した感じで、少女漫画の世界観にメカで出てくるから稀有なんだね、みたいなことを指摘。

浦沢さんの言葉を聞いて分かったんですけど、こういうのが新しい組み合わせなんですね。
とても具体的な例を見せてもらえて分かりやすかったです。

五十嵐さんの作品では、半獣半人とか、カエルと人間が混ざった少女とかが出てくるそうで、新しい組み合わせが得意なひとなのかもしれません。

僕もまずは作品を読んでみることから始めたいと思います。

2016年3月17日木曜日

田上よしえさんの忘れられないギャグ


これまでに何度かお笑いブームのようなものが来たり去ったりして、今は「ブーム」という言葉がいらないぐらい定着した感じがありますね。

今に至るこの流れを起こしたのは、NHKでやっていた「爆笑オンエアバトル」だったんじゃないかと僕は思っているんです。

お笑い番組が全然なくなっていた中で、この番組がヒットしたことで状況が変わってきました。
ここで有名になって、今は中堅あたりのポジションで活躍しているひとも多く見られます。

この「爆笑オンエアバトル」の初期のころを支えていたひとりに、田上よしえさんがいます。
かなり番組を盛り上げていたと思うんですけど、そのあとは、すっかり見なくなっちゃいました。

「オンエアバトル」の中で田上さんが言ったギャグに、こういうものがあります。

「やっていいことと悪いことの区別がついてないんじゃないか。私はゴスペラーズとジョビジョバの区別がついてねえよ」

すごくおもしろいなと思って、ちょっと感動するぐらいでした。

このギャグによって僕の中では、田上さんは歴史に残るお笑いタレントとして君臨しています。

2016年3月16日水曜日

クツのつま先を直したくて調べたら「つま先ならAmazon」


ちょっと寒い雨の日。
カッパを着て、防水のクツをはいて、外を歩いていた。

防水だからと安心してたら、クツに水が染み込んできて冷たくなってきた。

なんか左足ばっかり染み込んでくるなあと思ったら、左のつま先のゴムがはがれていた。
素材が防水でも、はがれていたら意味がない。

いつもはいてるクツなのに、どうして気づくのは雨が降ってる当日なんだろう。

どうして気づくのはお金がないときなんだろうとも思ったけど、お金がないのはいつものこと。

家についてから、つま先のゴムを直す方法を調べてみようと思った。
とりあえずgoogleで「つま先」で検索してみた。

専用の接着剤のことなんかが分かって、なんとかなりそうな感じ。

ちょっとホッとしたら、検索結果の下のほうに「つま先ならamazon」とあるのが気になってきた。

「○○ならamazon」という文字はよく見る。
amazonは何でも売ってるという自信があるのだろう。

でもさすがに、つま先はどうなんでしょう。

ためしにクリックしてみようかなと思ったけど、なんか恐いのでやめておいた。
ほんとに売ってたらイヤだし。

「つま先」でこんなに恐い思いをするとは思わなかった。

2016年3月15日火曜日

行ってみたくなる本屋さんの工夫


NHKのBSブレミアムで「TOKYOディープ!」という番組があって、ここで神楽坂の特集をやったときに、少し変わった本屋さんを紹介していました。

名前は出なかったと思うんですけど、調べてみたら、かもめブックスという本屋さんのようです。

入るとすぐカフェがあって、文房具も売っていて、奥のほうにはギャラリーもある店でした。
もちろんメインは本なんですけど、独特のテーマの本を集めた棚があるようなんです。

そのテーマというのが

「料理家という人生」
「新しい時代を誰かと生きる」
「働くこと生きていくこと」

という感じで。

店主の柳下恭平さんは

「インディペンデントな街の本屋は物量で戦っていない。こんな本あったんだっていう、本との出会いの場をつくる」
なんて言っていました。

そう言われちゃうと、なんかこの本屋さんに行ってみたくなっちゃいます。

いろいろな本のことを分かっているひとがテーマ別に集めた本棚。
そこに行ったら、僕にとってどんな出会いがあるんだろうとか思って。

大型書店もネットもある厳しい状況の中で生まれた、みがかれたアイディアを見た気がしました。

2016年3月14日月曜日

銀シャリ橋本さんが大きさを例えたムダの多い言葉


言葉で何かを伝えようとするなら、結論を先に言うとか、ムダな言葉をはぶいてシンプルに、なんていうコツがあるようです。

効率のよさを求めるならそういう方向にいくんでしょうけど、ムダの楽しさというのも、あるような気がします。

テレビの「趣味バカ」という番組で、銀シャリのふたりがロケでゴルフ・ショップか何かに行っているのを見ました。

そこに、ドライバーというのでしょうか、先が大きいやつですね。
普通でも先が大きいやつの、アマチュアが使うために特別に大きくしてるものがあったんです。

もう、ほんとうに大きい。

それを見て銀シャリの橋本直さんが、こう言いました。

「グルメやないけど、クリームパンぐらいの大きさあるよな」

たしかに大きさとしてはクリームパンぐらいあったと思われます。
でも例えとしてチョイスしたのがなぜクリームパンなのか。

しかも「グルメやないけど」というムダな前置き。

グルメなひとなら、クリームパンとか食べないひとのほうが多いような気もします。

すごく疑問を感じた表現だったんですけど、おもしろいことを言うひとだなあと印象に残りました。

効率の良さを超えるムダというのもあるんじゃないかと思った橋本さんの言葉でした。

2016年3月13日日曜日

良い面と悪い面


物事には必ず良い面と悪い面がある、なんていうことを聞きます。

便利になったと喜んでいる中に、実は失ってしまったものがあったり。
失敗の中に、次につながる何かがかくれていたり。

そういうことなのかと思います。

「サウスランド」というアメリカのTVドラマに出てきた話で作り話なんですけど、ちょっと考えさせられる言葉がありました。

警察官のパトロールにテレビ局の撮影スタッフが同行するという設定で、車の中のシーンでした。

警察官が、この数年でいちばんの変化はGPSだというのです。
カーナビみたいなもので事件現場に着く時間がかなり速くなったと。

それは良いことなんですけど、無線などで事件の状況を把握する前に現場に着いちゃうので、そこで警官が被害に会うことが増えてしまった、ということを言っていました。

あくまで作り話なんですけどね。
良い面と悪い面って、そういうことなんだなと、分かりやすい例を聞いた気がしました。

我々が被害に合ったときには、ケータイやスマホで警察に電話するとGPSで発信した場所が分かって来てくれるのが速いらしいですけどね。

そう考えると、やっぱり便利なほうがいいのかなという感じがして、われながら勝手だなと思います。

2016年3月12日土曜日

林真理子さんが「猫の時間」の中で書いたプロと素人のちがい


林真理子さんの本は3冊ぐらいしか読んだことがないんですけど「猫の時間」という、世の中をきびしい感じで語ったエッセイ集がちょっと好きです。

この本の中に「手づくり」というタイトルの文章があります。
バザーなんかで「手づくり」とか言って小さいお菓子が高い値段で売られていてぜんぜん売れていなかった、なんていう話が中心で。

「手づくり」という言葉が言い訳のように使われて、そして通用していない、みたいなことが書かれています。

その中で、お菓子づくりのプロと素人のちがいについて、軽く触れている部分があるんです。

素人がつくったお菓子でもオーブンから出した直後の熱々とか出来立てなら、プロを超えたおいしさになることもある。

でもそのあと時間がたったものはプロにかなわない。
プロはそこまで計算してつくっていると書いてあるんです。

これを読んだときは、とても重要なことを教えてもらった気がしました。

おいしいものを目指すにしても、やみくもにつくっても限界がある。
プロはもっと先のポイントまで考えているんだと。

「愛情がある」というのも、親類ならいいけど他人には通用しないとバッサリと書いてあって、それも痛快でした。

2016年3月11日金曜日

武田鉄矢さんは、手の美しさから養豚を語った


武田鉄矢さんといえば金八先生で悲しみが多いほどひとにはやさしくできるひとですね。

僕は朝日ニュースターの「週刊鉄学」という番組で見た武田さんの喋りのうまさや頭のよさが印象に残っています。

その「週刊鉄学」に、新しいスタイルの養豚でおいしい豚肉をつくっている若い男性がゲストに出たことがありました。

その養豚場では、ブタにストレスを与えない育てかたをしていて、養豚場には当たり前の臭いニオイもほとんどないそうです。

いろいろと話を聞いたあと武田さんがその男性に、服の胸のあたりに手を当ててみてください、みたいなことを言ったんです。

何を言ってるんだろうと思いました。
男性もよく意味が分からなかったようなんですけど、言われたとおりに手を当てていました。

武田さんは、その手について「きれいな手ですね」とか「ピアニストの指」とか。
何が目的だったのか、それを聞いてやっと分かりました。

手がキレイなことを、その男性がやっている養豚が今までとはちがうことの象徴のようにとらえたわけです。

頭のいいひとは、こんなふうに考えるものなのかとおどろかされました。

別の回だったんですけど、レギュラーの松原隆一郎さんという大学教授のひとが「鉄矢の鉄って、カネを失うって書くじゃないですか」と言っていたのも妙に忘れられません。

2016年3月10日木曜日

動物園の配置の工夫がおもしろい


テレビ朝日の「決め方TV」という番組で、動物園での動物の配についてを取り上げていました。

東武動物公園で配置をどう決めているのか説明していて、いろいろと工夫していることが分かりました。

動物園に入ってすぐの場所には鳥とか犬系を置いて、これはお客さんの期待感をたかめるイントロダクションの役目をするそうです。

最初はわりと身近な動物を見せておいて、だんだん珍しいものや大きいものがいる非日常の世界に進んでいくと。
どうすればお客さんが喜ぶか、いろいろと考えていることに感心させられました。

動物園にはライオンやトラなどの肉食系の動物もいれば、シマウマやヤギなど草食系もいます。
このふたつのタイプは250メートルぐらい離れた場所にオリがあると言っていました。

近くにいると、シマウマたちが恐がるのは想像できるんですけど、ライオンたちも獲物がいるのに食べられないストレスを感じてしまうそうです。

動物の気持ちの面まで思った配置になっているということでした。

肉食動物には、週に1日、エサをあげない日があるそうです。
野性のカンを失わないように、という理由らしいです。

1日エサなしで野性になっていたら近づきたくないですけど、飼育係のひとは恐くないんでしょうか。

2016年3月9日水曜日

キジは撃たずに鳴かせてあげて


キジも鳴かずば撃たれまいとか、ことわざになっていると立派なことを言ってる感じがする。

たぶん、変に目立つようなことをするなとか、必要ないときはおとなしくしてろとか、そういう意味なんだと思う。
それをキジが鳴く姿で表現したと。

でもキジが鳴くのは自然なことで、鳴くのがダメというのは個性の否定にもなりかねない。。
ましてそのキジを撃っちゃったら、存在を全否定。

ことわざにあるぐらいだから、昔は鉄砲でキジを撃っていたのだろう。
撃つということは、やっぱり食べていたんだと思う。

否定したくせに食べちゃう。

キジにかぎらず鳥が鳴くのは、オスがメスに求愛するアピールの意味が多いんだと思う。

鳴かないと人間にも見つからないぐらいだから、メスに見つけてもらうためにもどんどん鳴かなくちゃいけない。
子孫の問題にもかかわってくる。

そうやってがんばっているキジを撃って食べちゃう人間。

おいしいんだったら、僕も食べてみたい。

2016年3月8日火曜日

テレビで河瀨直美さんの作品を見たくて何度も検索してます


河瀨直美さんを知ったのはNHKのEテレが教育テレビという名前だったころです。
番組の名前が「ETV特集」だったと思うので、ETVとも呼ばれていたのかもしれません。

河瀬さんはカンヌで新人賞をとったということで、日本にそんな監督がいたんだと。
その後、テレビで放送された「萌の朱雀」、「沙羅双樹」を見て、すごい映画だなとおどろきました。

その頃はまだビデオテープに録画していました。

「萌の朱雀」は何度も見たあと、映画好きなひとに貸したら返ってきませんでした。
「沙羅双樹」も何度か見たんですけど、ビデオテープの時代が終わっちゃいました。

河瀬監督の作品にそんなに感動したなら、映画館なりDVDなりネットなりで見ればいいとは思います。
でも、そのうちテレビで放送するんじゃないかと思って待っています。

その結果、もう何年も河瀬監督の映画を見ていません。

今は僕はJ:COMでテレビを見ていて、外付けのHDで録画しています。
リモコンで検索したり録画予約したりするのは、けっこう面倒です。

面倒なのをこらえて「河瀬直美」で何度も検索してます。
でも僕が見られる局ではぜんぜん放送がなくて、ずっと見られません。

僕のような者が不満を言うものおかしいんですけど、優れた監督なんだから、もうちょっと日本でも盛り上げていっていいんじゃないかなと思います。

2016年3月7日月曜日

木工用ボンドでヘアブラシの髪の毛やゴミがとれるらしい


道具を使うおもしろさは、もともと作られた目的とはちがう使い方を発見することなんて聞くことがあります。

木工用ボンドがゴミとりに便利だと知ったのは、最近のことでした。
つけて乾いたあとも、簡単にはがれるようですね。

「解決スイッチ」という番組では、ヘアブラシのゴミをとるのに木工用ボンドが使えると紹介していました。

ブラシについた髪の毛とかホコリみたいなものは、キレイにするのが大変です。
歯ブラシでゴシゴシやったこともあるんですけど、なかなかうまくいきませんでした。

でも「解決スイッチ」で知った方法は使えそうです。

ブラシの根元までベタベタとボンドをつけて放置しておいて、乾いたらはがすだけ。
手間もかかりません。

髪の毛もホコリも簡単にとれちゃった映像を見せていました。

ネットでは、リモコンのボタンのすきまにあるゴミを木工用ボンドでとれるという記事もありました。
リモコンのすきまは、ちょっと恐いような気もします。

ていうか、僕はまだ木工用ボンドを買ってもいないので、話はそれからです。

2016年3月6日日曜日

中屋晋さんが教えてくれた「納得」の大切さ


ラジオを聞いていたら、スポーツでのメンタルの強さ、みたいな話が出てきました。

「日本人はメンタルが弱いと言われますけど、部活できびしい練習をしてきたり、日本人なりのメンタルの強さってあるんじゃないですか?」

InterFM の「トーキン・オン・サンデイ」という番組で、質問をしたのは司会の古家正亨さんです。

聞かれたのは中屋晋さんというひと。
勝者のフットワーク塾というところのヘッドコーチだそうです。

中屋さんが言うには、日本の根性論みたいなものには納得がない、ということでした。

先生に怒られちゃうからガマンしてやってるだけ。
「この坂を100回登れ」と言われて、それが自分にとってどんな意味があるのか分からずにやってると。

なるほどと思える意見でした。
せっかく厳しいトレーニングをしても、それを活かせなくちゃしょうがないですからね。

上達するための大事なポイントを教えてもらった気がします。

なかには、やらされてる練習の中に自分なりのテーマや課題を見つけながらできるひともいるんでしょうけどね。
そういうひとは天才のような、例外なひとなんだと思います。

2016年3月5日土曜日

服が裏返しだったのは英語がまぎらわしいから


英語が分かったらインターネットがもっと楽しくなるんだろうと思う。
でも、むずかしくて分からない。

「ザ」が「ジ」になったりして。
関係代名詞とか過去完了とかも、どうなってるのかサッパリ。

would なんか、未来なのに過去形だし。

服を外に干してると色落ちしちゃうので、濃い色の服は洗濯のまえに裏返しにする。
白系とか薄い色の服は、そのまま洗う。

ゴッチャになっているので、着るときに裏返しのまま着ちゃうことがある。

この前も、グレーの服が裏返しだったのに気づかずに着ていた。
着るときにチャンピオンの「C」の文字を見て、表だと判断していた。

「C」の文字は裏から見ても、方向によっては表と同じに見える。
裏表をまちがえても、しょうがないと思う。

「C」だけじゃなくて、ほかにも英語の文字はまぎらわしい。

「A」とか「M」は左右対称だし、「H」や「I」はさらに上下も対称。

「O」にいたっては数字のゼロとも、丸ともそっくり。

英語が分からなくても、言い訳にはこまらない。


2016年3月4日金曜日

空の流れ星と、お笑いの流れ星


初めて流れ星を見たのは、土手の上を歩いているときだった。

北斗七星の近くをスーッと通る光があって、最初は飛行機かと思った。

でも、スピードがぜんぜん速い。
飛行機というよりミサイル。

流れ星というのはヒョイッと流れてすぐ消えちゃうのかと思っていたけど、1秒ぐらい見えていた気がする。

神秘的なできごとに遭遇した感じで、思わず「すごーい」と声に出してしまった。

流れ星というお笑いコンビがいる。
前にCSの旅チャンネルで北海道の食べ物めぐりみたいな番組を見て、おもしろいひとたちだなと思った。

漫才はちょっとしか見たことがないんだけど、手を横に動かしながら「はーい、流れ星」という締めのセリフが記憶に残っていた。

調べてみたら、最近はそのセリフは言っていないみたい。

夜空のほうの流れ星をまだ見たことがなかったけど、もし見たときには「はーい、流れ星」と言ってやろうと思っていた。
流れ星にアイサツするような感じで。

そして土手を歩いていて初めて流れ星を見たとき。
あまりにも感動して、「はーい、流れ星」はすっかり忘れていた。

せっかくのチャンスをのがしてしまったけど、さほど後悔はしていない。

2016年3月3日木曜日

手袋をドライヤーで乾かして臭くなったときに思ったこと


冬に自転車に乗ると色々なところが寒いんだけど、とくに手足の指先が寒い。

クツや靴下は、がんばってお金を出して、そこそこ暖かいやつを買ってある。

靴下は少しぐらい破けても新しいのを買ってられないので、縫って使っている。
もう縫い跡だらけになってる。

手袋も重要なので、厚手のやつを買ってある。

これも破けたのを縫った部分があるし、何年も使っているので全体がボロボロになってる。
そして、ちょっと臭い。

自転車で走ってこようと思って、前の日に洗って干してあった手袋をとったら、まだ少し濡れていた。

それでも気分は自転車に乗りたかったので、手袋をドライヤーで乾かしてみた。
暖かい風をあてたから乾いたんだけど、手袋がすごく臭くなった。

きのう洗ったばかりなのに、ちょっとショック。

しょうがないからその手袋をして自転車で土手の上を走って、帰ってきてからまた手袋を洗った。
でも臭いのは落ちなかった。

まめに洗っていなかった僕が悪いのだろう。
でも自分が悪いとはあまり認めたくない。

ドライヤーがダメだから臭くなったんじゃないかと、責任を押し付けたくなる。

もしかしたら、僕の髪の毛が薄くなってるのもドライヤーが悪いんじゃないか。
ぜったいちがうなと思いながら、軽く頭皮をマッサージしてみる。

2016年3月2日水曜日

松井秀樹さんが目標の大切さを教えてくれたエピソード


松井秀樹さんが現役で日本でプレーしていたときにテレビで聞いた話です。

シーズンに入る前、松井さんはひそかに目標のひとつとして「100フォアボール」というのを立てたことがあったそうなんです。

これは松井さん本人が言っていたのではなく、誰だか忘れちゃったんですけど、たぶん解説のひとだったと思います。
かなり松井さんと親しいひとだったのかもしれません。

そういう目標を立てて、ボール球に手を出さないように気をつけていた松井さん。
シーズンの後半には100フォアボールを達成したそうなんです。

まだ試合は残っていて、そのあとも松井さんは打席に立ちます。

それまでは気をつけて見極めていたのに、目標を達成してホッとしたのか、急にボール球に手を出してしまうことが増えたらしいんです。

松井さんという超一流の選手ですから、それはほんのわずかな紙一重の話なんでしょうけどね。

目標を持つことが大切というのはよく聞きますけど、具体的に目標にはこういう効果があると教えてくれる例でした。

強打者の松井さんが100フォアボールという目標を立てちゃうのも考えてますね。
まずは、そのへんから見習ってみたいと思います。

2016年3月1日火曜日

100円のハサミが1万円のバッグに弱肉強食


僕の部屋のクローゼットは閉めておいても少しホコリが入ってくる。
油断してると、中のものが汚れていることがある。

大きめのメッセンジャーバッグを持っていたけど、あまり使わなくなったので避難用バッグにしてみた。

防水がしっかりしたもので、1万円ぐらいしたバッグ。
そこにいろいろ詰め込んでクローゼットに入れておいた。

しばらく置きっぱなしにしていて、ふと見たら、バッグの表面が激しく汚れていた。
その汚れが、いくらふいても取れない。

防水の素材なのが影響しているのかもしれない。
避難用だからいいかとも思ったけど、避難したときにあまりに汚れたバッグじゃ恥ずかしい。

もったいないけど、捨てることにした。

大きいから、小さく切ってゴミ袋に入れることにした。
切るのは、100円ショップのハサミ。

1万円のバッグは意外にアッサリと切れて、ちょっとした番狂わせを見るよう。
僕の気持ちはどうしてもバッグ寄りになって、なんかくやしい気分だった。

今は別のメッセンジャーバッグを避難用にして、それをゴミ袋でつつんで汚れないようにしている。

もう100円のハサミには切らせない。

2016年2月29日月曜日

秋山さと子さんによる、友達になれる人を見極める方法


もう亡くなっているかたですけど、心理学者の秋山さと子さんの本が好きで、たまに読んでいます。

ユング系の性格分析なんかを分かりやすく書いてあって、秋山さんの影響で、内向型と外向型のひとは付き合ってもうまくいかない、みたいなことが僕の中にも根付いてしまっています。

でも可能性は捨てたくありません。
無限大に。

秋山さんの「自分らしく生きる心理学」という本の中でも性格のちがいについてくわしく書かれています。

そこに話のついでのような感じで、友人を作る一番いい方法、なんていう話が出てきます。

秋山さんによると、誰かの悪口を言ってみて話が合ったら友人になれる相手らしいです。
敵の敵は味方、みたいな感じなのでしょうか。

おもしろい考え方だなと思うんですけど、やってみるには少し勇気がいるかもしれません。

その相手と意見が合わなかったら、「アイツ、こんなこと言ってたよ」とか言われちゃいそうで。

そのふたりが僕の悪口で盛り上がって友達になったりしたら、それもイヤです。

2016年2月28日日曜日

ネコによけいな心配をする必要はなかった


土手の両側とも草刈りの業者さんがお仕事してくれたあとで、キレイになっていた。
ところどころ、刈られた草がまとめて置いてある部分があった。

ネコの姿が見えたので、僕は止まった。

そおっと様子をうかがうつもりだったけど、ネコと目が合っちゃった。
気づかれたみたい。

ネコは草が置いてあるとこに顔を突っ込んだ。
もしかしたら僕からかくれようとしているのかなと思ったけど、そうではないようだった。

すぐに「キュー」という声が聞こえてきた。
ネコが草の中から顔を出したら、口にネズミと思われる生き物をくわえていた。

そこにネズミがいることに気づいたネコにおどろき。

動物は人間よりかなり臭覚がすぐれているらしいので、そのときは、臭いで気づいたのかと思った。
そんなに敏感で、クサくてこまらないのかと思ったりした。

最近になって、ネコはネズミが出す高周波が聞こえるということを知った。
それでネズミがいることが分かるらしい。

臭いは関係なかったみたい。
クサくて困るとか、僕が心配する必要なかった。

高周波が聞こえてうるさくないのかとか、そういう心配もきっと必要ないと思う。

2016年2月27日土曜日

テーブルマークの冷凍カレーうどんだけ他のうどんより短い


冷凍食品の争いがなかなか熱いようですね。
最近も冷凍チャーハンの新商品発売が続いてメーカーが競い合ってるというニュースがありました。

テレビ東京の「センニュウ感」という番組では、テーブルマークの冷凍食品をとりあげて紹介していました。

とくに印象に残ったのが冷凍うどんで、冷凍麺はチルド麺の倍の弾力があると聞いて、ちょっとビックリ。

素早く冷凍する技術もすごいようで、冷凍庫でシャボン玉を凍らせてみせたりしてました。

アイディアとしておもしろいと思ったのは、普通のうどんとカレーうどんの長さを変えているということ。

普通は40センチなのに対して、カレーうどんは20センチにしているそうなんです。
それは汁がとばないようにするためと言っていました。

技術とか素材にこだわることも必要でしょうけど、やろうと思えば誰でもできる工夫もあるんだなと思えました。

カレーうどんだけ短くするという、思いやりのようなアイディアを実行できちゃうのが、いい意味で商売上手のひとなのかもしれません。

2016年2月26日金曜日

映画「リーマン・ジョー!」でナタリーがサラッと言ったジョーク


地味なサラリーマンのジョーが主人公の「リーマン・ジョー!」という映画で、ジョーが娘のナタリーを車に乗せて会社に行くシーンがあります。

会社には、普通の駐車場と、入社10年以上の社員だけが使える駐車場があります。

ジョーはベテラン社員で10年以上の駐車場を使えるのでそこに車を停めようとしたら、別の車に場所をとられてしまいました。

その車から降りた男は、まだ入社7年目だったので、その駐車場は使えない社員だったんです。

車の中でジョーが「アイツはまだ7年目じゃないか」と言うのを聞いて、ナタリーがこう言います。

「ここで3年待つとか」

これって、すごくおもしろいジョークなんじゃないかと思っています。
くだらないようにも見えるんですけど、実はすごく考えないと出てこない言葉。

状況に応じてこういうことを素早く言えたら絶対にウケるのではないかと。

僕もこのエッセンスをつかんで応用してみたいと思っています。

でも、どこから手をつけていいのか分からずにいます。

2016年2月25日木曜日

ミムラさん、心の分析官はムーミン


NHKの「サキどり」という番組で絵本特集をやっていて、ミムラさんとブラザー・トムさんがゲストで出ていました。

その中で、とても複雑なつくりの絵本が紹介される場面がありました。

トムさんは流れを妨害するのが役目のようなひとですから、それを見て

「子供がさわると、あっダメ、壊れるからって」
とか言って自分の仕事をしていました。

それに対してミムラさんが

「壊して直すと構造も分かるから、壊すのもいいですよ」
なんてサラッと返していて、ちょっとおどろきました。

頭のいいひとだなあと思いながら見ていました。

そのミムラさんは、ムーミンの絵本を繰り返し読むと言っていて、それも印象にのこりました。

読むたびに、哲学的な表現だったり、共感したキャラだったり、気に入ったところに色分けしたポストイットを貼っておくそうです。

それで、今年の自分は今までとここが変わったとか知ることができると。
「ムーミンが分析官なんです」なんて言っていました。

心理学や夢診断みたいなことの、もうちょっと手軽版みたいな感じでしょうか。
最近のミムラさんはフィリフィヨンカに初めて共感するようになったそうです。

僕もちょっと興味が出てきたんですけど、絵本を持ってないのでマンガで練習的にやってみようかとか考えています。

2016年2月24日水曜日

僕のつまらない見まちがい、ふたつ


前に、飛び込み営業の仕事をしていたことがある。
おもに都内の小さめの会社に事務機を売っていた。

それで都内のどこかを歩いているとき、前のほうにひらがなで「ふるほん」と書かれた看板が見えた。
古本屋さんがあるのかと思いながら歩いていって、自分の見まちがいに気がついた。

それは「ふるほん」ではなく「ぶるぼん」という喫茶店だった。

その場所は忘れちゃったけど、見まちがえたことは覚えている。
僕の見まちがい史上でも一番ぐらいに記憶に残っている見まちがい。

何年かたってからgoogleで検索してみたら錦糸町に「ぶるぼん」という喫茶店があるようなので、そこなのかもしれない。

錦糸町に行ったら確認してみたいんだけど、なかなか行く機会がなくて残念。

ネットでなんとなく記事を見ているときに「さし押さえも…」という文章が出てきて、それが一瞬「押切もえ」に見えたこともある。

これが2番目ぐらいに記憶に残っている見まちがい。
かなりどうでもいい理由で僕の心の中にいる押切さん。

最近は彼氏とラブラブなようなので、ぜひうまくいってほしいなと思います。

2016年2月23日火曜日

たたむ手間を省くためにシワにならない服


洗濯物を干すためにベランダのそうじをするのが、けっこう大変だなと思っています。
ていうか、すごくイヤです。

雨が降ったあとはビチョビチョだし、冬はそれが凍ってたりしてツライです。

今年の冬はまとまった雪が降らなかったので少し救われました。
早くあたたかくなってほしいものです。

Eテレの「オイコノミア」という番組で共働きというテーマの回がありました。

うまく役割分担できている夫婦の家に、ピースの又吉直樹さんが行って話を聞いていました。

子供がふたりいる家庭で忙しいので、時間の節約も重要になります。

その家では、洗濯物は干さずに乾燥機で乾かすと言っていました。
そしてさらに、乾いた服をたたまないとも。

たたまなくても平気な、シワにならない服をそろえてあるようでした。

それを聞いて思ったのは、それならベランダそうじもしなくていいんだなということ。
もちろんたまにはそうじするでしょうけど、毎朝の大変な作業がいらないなんて、うらやましい。

でも電気代がもったいないので、ウチはなるべく干すようにしたいと思います。

ちょっとだけ、ノンビリと朝をすごしている自分をイメージしてます。

2016年2月22日月曜日

ネコがいた本屋さん


近所に、店の中でネコを放し飼いしてる本屋さんがあった。
でも、ちょっと前につぶれた。

インターネットの時代についていけなかったというか、ついていく気すらない感じの店だったから、しょうがないのかもしれない。

僕は本屋でズラッと並んでいる本を見て、手持ちのお金を考えてあきらめたり、勇気を出して買ってみたりするのもけっこういいと思っている。
シンプルだし。

この前はブックオフで、さほど勇気を必要としない値段の本を2冊買った。

レジにいって、ここで「ブックオフのカードはお持ちですか?」と聞かれるんだろうと思ったら、ちがっていた。

ネットでどうのこうの、みたいなことを言っていた。
最後に「…してますか?」と言われたのは分かったけど、途中は何を言われてるのかもよく分からなかった。

本屋さんで買うのはシンプルだと思っていたけど、そうでもないのかもしれない。

これじゃあ、床でネコを飼ってる店はムリか。
かわいかったのに。

時代がひと回りしてみんなが疲れてきたときには、逆にウケそうな気もする。

2016年2月21日日曜日

藤本義一さんは、1日2時間を1年続けたら1ヶ月と同じと教えてくれた


もうかなり前ですけど、NHKの短い番組に藤本義一さんが出ているのを、なんとなく見ていました。

たぶん「視点・論点」だったろうと思います。
Eテレが教育チャンネルだったころです。

そこで藤本さんが言っていたのが、

「1日2時間を1年続けると、まるまる1ヶ月と同じになる」
ということでした。

「1ヶ月、毎日を徹夜でまるまるですよ」みたいな感じで強調していました。

言われてみれば当たり前のことなんですけどね。

なのに聞いた直後は信じられない気がしたことを覚えています。
そんなはずはないとか思って、計算したりしちゃいました。

1日2時間てそんなにすごかったのかと、ちょっとした魔法にかかったような気分。

でも本当に魔法にかかったわけじゃないので、毎日2時間、何かを続けるのはとても大変なことです。
僕は全然できていません。

それでも藤本さんの言葉は頭のどこかにあって、コツコツ続けることや、時間をムダにしないことの大切さなどを考えたりします。

いいことを教えてもらったなと思っています。
なのに僕は藤本さんの本は1冊も読んだことがなくて申し訳なくも思っています。

2016年2月20日土曜日

砂漠に行かなくても刺激されたサバイバルのアイディア


ベア・グリルスさんというひとのテレビ番組が好きで、たまに見てます。
サバイバルもので人気のあるひとです。

「究極のサバイバルガイド」という番組では、ジャングルとか無人島とかで遭難して救助されたひとが生き延びた方法を紹介しています。

その中で、砂漠で遭難したひとの例が出てきました。

砂漠ですから一番の問題は水になります。
そのひとも水筒の水はすべて飲んでしまって、脱水でかなりピンチに。

そんな状態のときに、荷物の中にコンタクトレンスがあることを思い出したそうなんです。
30枚ぐらいあったというので、きっと1日使い捨てタイプだったのでしょう。

それで、レンズを浸している保存液を飲んで助かったらしいんです。

ちょっとしたことに気づくかどうかで、命の危機を切り抜けられることもあるという例。

僕はたぶん砂漠に行くことも、保存液を飲むこともないとは思います。
でも身近なレベルでも少し工夫すれば改善できることがあるのに、見逃していることは多いはず。

いろいろ考えさせられるエピソードでした。

保存液の味は、ややしょっぱかったそうです。

2016年2月19日金曜日

南海キャンディーズしずちゃんがゲームの気持ちを考えた言葉


しずちゃんがまだボクシングをしていなかった頃、NHKのお昼の番組にゲストで出てきました。

なんの番組だったかはメモなどをしていなかったんですけど、「ひるどき日本列島」だろうと思います。

番組の中で、しずちゃんとアナウンサーのひとが定食屋に入る場面がありました。
その店のお客さん用のテーブルが、昔のインベーダーゲームの機械だったんです。

それだけでも十分にウケていたんですけど、定食屋さんですから、そこに定食が運ばれてきます。

インベダーゲームの機械と運ばれてきた中落ち定食を見て、しずちゃんが言ったひとこと。

「この台も、まさか中落ち定食を置かれるとは思ってなかったでしょうね」

しずちゃんが指摘しているのはバランスのおもしろさとか、似合わなさみたいなものなんですね。
それをゲームの機械の気持ちになって考えるという、しずちゃんのワザが光る言葉です。

この言葉は、すばやくメモしておきました。

2016年2月18日木曜日

ウッチャンはニヤニヤしながら歩いていた


最近の芸能ニュースで、ウッチャンナンチャンの内村光良さんが映画監督の道を進んでいるという記事がありました。

レギュラー番組を2本降板してまで「金メダル男」という作品に力を入れているとか。

くわしいことは分からないんですけど、番組が終わっちゃったんではなく、自分から降りて、やりたいことをやっていくということなんでしょうかね。

僕は芸能人の姿を生で見たことはあまりないし、偶然見かけたことはさらに少ないんですけど、なぜか内村さんを見たことがあります。

会社づとめをしてるときに一度だけ品物を届けにいった得意先があって、そこに行く途中。
場所もほとんど覚えていないんですけど、都内なのに都会っぽくない細い道を歩いているときでした。

前から内村さんが歩いてきて、なんか妙にニヤニヤしたうれしそうな顔をしていました。

知り合いの女性に「ウッチャン、見たことあるんだよ」と、ちょっと自慢ぎみに話したことがあります。
とくに、内村さんがニヤニヤしていたことを強調して。

その女性は「ウッチャンって普段もウッチャンのままなんだね」とか言ってよろこんでいたのが意外でした。

映画を撮影しているときの内村さんも、そんなうれしそうな顔なんでしょうか。

2016年2月17日水曜日

カメの背中にカメラをつけたひとたち


NHKの「ワイルドライフ」という番組で、オサガメという大きなカメの生態を調査するひとたちの姿を見せていました。

希少なカメなので、水の中でひとが近づくのは禁止されているそうで、調査するひとたちはカメの撮影に苦労していました。

水中カメラを使っても、オサガメは泳ぎが速くて追いつけないそうなんです。

それで別の方法として、カメラに吸盤をつけて、それをカメの背中につけていました。
カメラの吸盤は2時間ぐらいではずれるように調整してあって、あとで海に浮いてるのを拾ってました。

いろいろなアイディアがつまったカメラ。

その「ワイルドライフ」の同じ回で、奄美大島のクロウサギも取り上げていました。

島にハブがいるので、ひとが噛まれないようにマングースを30匹連れてきたそうなんです。

ハブを退治すると思ったのに、マングースは貴重なクロウサギばっかり獲っちゃったそうです。
そのあと増えちゃったマングースへの対策が大変だったらしいです。

新しいチャレンジの難しさですね。

それを考えると、吸盤カメラが成功したのはすごいことかもしれません。
そのカメラの映像で、オサガメが1日にクラゲを300キロ食べていることなんかが分かったそうです。

300キロというのもすごいです。

2016年2月16日火曜日

うしろの自転車に気をつかって風になる


江戸川の土手の上を自転車で走っていたら、途中で工事をしていた。

道のほとんどがふさがっていて、横の1メートルちょっとぐらいの幅だけ通れるようになっていた。

幅はせまいんだけど、距離はけっこう長い。
200メートルぐらいあったかと思う。

自転車どおしてすれちがうときは、お互いにかなりスピードを落とさなくちゃ通れない。

そこを走っていたら、うしろからロードバイクに乗ったひとが来た。
たぶんとても速いから僕を抜いてしまいたいだろうけど、幅がせまいからムリ。

僕の前には誰もいなかった。
ここは僕もスピードを出して、さっさと広い道に出てしまおうと思った。

僕なりにがんばって自転車をこいで、そこそこのスピードが出ていたと思う。
「オレは今、風になってるぜ」と自分に酔いしれながら走っていた。

ロードのひともまいったんじゃないかなとか思いながら工事の区間を抜けて広い道に出た。

でも、うしろから走ってきて僕を抜きさるロードのひとに
「どうも、すいません」
と言われちゃった。

どうやら、僕が必死に走ってたように見えたみたいだ。

風になってたのに。

2016年2月15日月曜日

母と八百屋さん


夕方、やる気もなく部屋でボーッとしながらテレビを見ていたら、外で「八百屋でーす」という声がした。
いつも車でまわって来る八百屋のおじさんの声。

そのあと、僕が座ってる下のほうからバタンという音も聞こえてきた。
きっとそれはウチの玄関の音。

八百屋さんが来たから、母が買いに行ったにちがいない。

そのとき母は腕をケガしていた。
バスから降りるときにコケて、ひびが入って腕を吊って過ごしていた。

食材は母まかせで、全て母が買ってきてくれている。
でもさすがに腕にひびが入ってたら大変。

明日でも僕が買いにいくと言っていたんだけど、母は納得しない。
「私じゃないと分からないから」とか言う。

じゃあ僕は荷物持ちで、一緒に行こうとなった。
それでも、母はなんか不満そうだった。

そして夕方、いいタイミングで八百屋さんが来たので、母はいそいで買いに行ったようだった。

戻ってきた母は、野菜といっしょにパンも買ってきた。
八百屋さんからは「凍らせてあって期限切れのパンならあげますよ」と言われたらしい。

でもそれはことわって、別のパンを買ったと言ってた。
「期限切れになる前に食べちゃえばいいのに」と、母は八百屋のおじさんに妙に怒ってた。

いいタイミングで来てくれたのに。

2016年2月14日日曜日

原口あきまささんのデビューにつながったエピソードに学ぶ


原口あきまささんのデビューのきっかけになるエピソードをテレビで聞いて、このひとは頭のいいひとなんだなと感心したことがあります。

物マネ志望の原口さんに、テレビ局のひとが会ってくれることになったときのこと。
そのときは原口さんは、とんねるずの石橋さんの物マネだけでいくつもりだったそうなんです。

石橋さんネタを見せていたところ、局のひとの反応はイマイチ。
「石橋さんがうまいのは分かったけど、ほかの人はできないの?」

そう言われて一瞬はムカッときたらしい原口さんなんですけど、チャンスを逃しちゃいけません。
ほかの人の物マネを見せようと。

そこで原口さんは、まだ誰もやってない人は誰かを考えたそうなんです。

石橋さんのほかにも自信のあるネタはあっただろうと思うんです。
でも自信があるものではなく、まだ誰もやってない人の物まねを見せなくちゃいけないと。

そう考えて、とっさに思いついたのが、さんまさんだったと言っていました。

初めてさんまさんの真似をやって、それを見たテレビ局のひとから「いいね」という反応をもらってデビューにつながったそうなんです。

考える優先順位とでも言いましょうか。
そういうものを見極めるのも大切なんでしょうね。

さんまさんですぐ反応したテレビ局のひとも、するどい人のように思えます。

2016年2月13日土曜日

「ママと恋に落ちるまで」ステラの無駄に遠回しなセリフ


遠回しに言う必要があるときに遠回しに言うのもいいと思います。
でも、ぜんぜん必要がないのに、あえて遠回しに言ってみるのも楽しいかもしれません。

「ママと恋に落ちるまで」というドラマで、主人公のテッドがステラという女性と知り合ってお付き合いするようになりました。

ステラは医者で、仕事柄ちょっと変わった体のひとを見ることもあるらしいんです。

あるとき、話題が男性の体にある重要なボールのことになりました。

テッドは、それは下半身に二つあるのが当然という認識だったんですけど、いろいろな体を見てきたステラはちょっとちがいました。

それをステラが伝える言い方が変わっていて、こういう言い回しでした。

「医大のとき、フォアボールまであと1球のひとがいた」

ここは、単純に「3」と言えば済む場面だったんです。
遠回しに言う必要はぜんぜんない状況。

そこであえて「フォアボールまであと1球」というムダな感じがおもしろかったので覚えています。

いろいろな場面で活用できたら会話をはずませることができそうに思えます。

ある程度の準備しておくか、頭の反射神経をきたえておかなくちゃ難しいでしょうけどね。

このセリフが出るのは「ママと恋に落ちるまで」シーズン3 第18話「相棒の解消」というエピソードです。

2016年2月12日金曜日

リスのガラガラヘビ対策に工夫することの大切さを思う


NHK Eテレの「地球ドラマティック」という番組で、リスの特集をやっていました。

アメリカの番組を吹き替えにしたものみたいだったんですけど、リスの知恵や運動能力の高さなどを見せていました。

その中で、一部のリスがガラガラヘビに対向する方法を紹介していて、これがちょっとおもしろかったんです。

ガラガラヘビの抜け殻があると、リスはそれを噛み砕いてやわらかくして自分の尻尾に塗っていました。
そうやって、ヘビの臭いを尻尾につけているらしいんです。

ヘビに見つかったとき、普通は逃げたほうが速いけど、巣の近くで見つかったら巣が危険になっちゃう。

なのでリスは、ヘビの目の前で尻尾を大きく振るんです。
尻尾にはヘビの臭いをつけてあるし、それを動かして、見た目でも自分をヘビだと思わせる。

小さな動物が生き残っていくには、そんな工夫があるものなんですね。

その方法を、人間がそのまま応用する機会はめったにないとは思います。

でもリスが逃げずにヘビから身を守ることができるんだと考えると、工夫すればいろいろな可能性が広がるのではと思わせてくれました。

この番組は45分ぐらいリスばっかり映っていて楽しい番組でした。

2016年2月11日木曜日

真部一男さんは羽生さんに勝ったのに複雑そうな顔だった


山口瞳さんのエッセイに、若いころの真部一男さんが着物をきて歩いていたら明らかに恐い組織のおじさんに声をかけられたという話が出てきます。

おじさんは真部さんに
「お前、どこの組のもんだ?」
と聞いたらしいです。

真部さんは素直に
「日本将棋連盟です」

それを聞いたおじさんは
「そうか」
と言って去っていったそうです。

イキな感じの真部さんらしいエピソードです。

将棋のくわしいことは分からないんですけど、テレビで何度か見た真部さんの独特の存在感は印象に残っています。

なかでも、NHKのトーナメントでの羽生義治さんとの対局。

真部さん優勢の終盤、羽生さんがものすごい追い上げを見せて、またしても羽生マジックかという展開になりながら、きわどく真部さんの勝利で終わりました。

しかし解説していた棋士のひとが、羽生さんの勝ち手を見つけていたんです。
感想戦でその手順で指しながら真部さんが「これ、ヤバイ」なんて言ってました。

羽生さんに勝ったのに複雑そうな顔をしてる真部さんもイキな感じだったことを何となく覚えています。

2016年2月10日水曜日

「解決スイッチ」のベランダ菜園アイディアにおどろく


テレビ東京の「解決スイッチ」という番組で「冬のベランダでも作れるビニールハウス栽培」というのをやっていたんです。

新田恵理さんと、藤田智さんという園芸学の先生が出演で、なかなかおもしろいアイディアが詰まった内容でした。

最初に出てきたのが、ベランダにプランターを置いて、そこに透明なゴミ袋をかけてビニールハウスがわりにしちゃう方法。
プランター内の土に折り曲げた支柱を差しておいて、袋がフワッとかかるようにしていました。

それを見ただけでも先生すごいと思ったんですけど、まだ続きが。

卵の透明なパックの底に土を入れて種をまいて、パックを閉じてゴムでとめておけば、それも小さなビニールハウス。

あるいは、大きめのペットボトルを横にして上を切り取ってプランターがわりという方法も。
下にはいくつか穴をあけて、それをレジ袋に入れて軽くしばっておくと。

500mlのペットボトルをななめに切ってシャベルとして使ったりもしていました。

工夫すれば色々なことができるんだなと感心させられました。
園芸にかぎらず、きっと広い分野で言えることなのでしょう。

僕も、もっと頭を使わなくちゃと思わされました。

2016年2月9日火曜日

うしろが破れたズボンへの適応力


服やカバンが少し破れたりホツレたりしたら、自分で縫って直したりする。

いちばん多いのは、くつ下。

とくに冬は厚くて固いクツをはいてるので、くつ下に穴があく。
何か所も縫って直しながらはいてる。

この前はズボンの後ろが破れているのに気づいた。

これは自転車によく乗るからだと思う。

黒いズボンの後ろに、細長い感じで何本か切れ目が入っている。
内側の綿みたいな白いのが見えてる。

それをはいて上着を着てみたけど、破れてるのはかくれなかった。

さらにショルダーバックをかけてみたら少しはかくれるものの、やっぱり恥ずかしい。

直したいけど、これはどう縫っていいか分からない。

しょうがないから、このズボンは家の中だけではくことにした。
冬用のフカフカで暖かいズボンなので、そういう使い道はある。

このズボンをはいてるときに近所のコンビニに行くときは、上に薄いズボンをはいて行く。

自分では、環境の変化に適応しているように思ってる。

温暖化がさらに進んでも生き残れるのは僕のような奴だろうとか思いながらズボンは破けている。

2016年2月8日月曜日

質問に対して、ピカソについての質問で答えたパンクの女性


だいぶ前なんですけど、NHKで1時間ぐらいのパンク特集を見たことがあります
おもにイギリスのパンクのひとの映像が流れていました。

その中に、誰だか分からないんですけど派手なファッションの女性へのインタビュー映像がありました。

イギリスのパンクで女性というとスージー・スーが思い浮かぶかもしれないですけど、スージー・スーではないひとでした。

外人の男性インタビュアーが「ナゼそんなに目立ちたいの?」みたいな質問をしたんです。
それに対して女性は、こう答えました。

「ピカソはナゼ絵を描くの?」

インタビュアーはしばらく黙っていて、その映像は終わっていました。
ちょっとおもしろい返しだなと思って記憶に残っています。

女性は質問に困った様子もあったんですけど、それで逆転しちゃった感じでした。

はぐらかすような、質問したほうが考えなくちゃいけないように持っていく返事。
いろいろな場面で使えそうな気がします。

「君はなんでこんな簡単な仕事ができないんだ?」
「いや、ピカソが……」

僕にはダメかもしれません。

2016年2月7日日曜日

デーモン小暮さんが素顔を狙うカメラマンたちをかわした作戦


デーモン小暮というひとが現れたときは、あの悪魔キャラを演じきっているのが見事だなと思って見ていました。

「世をしのぶ仮の姿」なんていう言葉も用意してあるし、ヘビメタと悪魔を結びつけている屁理屈っぽい論理なんかにも感心したものです。

サンプラザ中野さんがオールナイトニッポンをやっていたときに、デーモン小暮さんがゲストに出たことがありました。

小暮さんは有名になり初めで、素顔の写真を撮ろうと芸能関係のカメラマンに狙われていたらしいんです。

そんな時期に選挙があって、小暮さんも投票に行きたいけど家の前にはカメラマンたち。

小暮さんは、ギンギンの派手なかっこうで出てくると予測しているであろうカメラマンたちの裏をかいて、おじさん臭いショボい服装で出ていったそうなんです。

その作戦が成功して、誰にも気づかれなかったと言っていました。

小暮さんの音楽にはあまり興味はないんですけど、小暮さんは頭いいひとというイメージが僕の中にあります。

2016年2月6日土曜日

藤沢秀行さんの言葉について考えながら答えにたどり着けずにいます


何年か前にNHKの「にんげんドキュメント」という番組で囲碁の藤沢秀行さんを特集していました。

もうメチャクチャと言えるような生き方をしたひとで、いろんなところにお子さんがいたりして。

番組を見て、なにより奥さんであるモトさんの大変さが印象に残りました。

藤沢さんが何年も家に帰ってこなくなって、奥さんは自宅でお花か何かの教室を始めることにしたら、始まる前日にひょっこりと藤沢さんが帰ってきて全て台無しになってしまったそうです。

「あのときは泣きました」
なんて言ってる奥さんがかわいそうでした。

そんなワガママを通してまで囲碁を極めることを目指した藤沢さんの言葉に

「碁っていうのは人間が打つんだから、人間をたかめなくちゃ駄目」
というものがありました。

人間がやることであれば囲碁にかぎらず、何にでもあてはまることなのかもしれません。
全ての基本のような。

藤沢さんは、そのために書をやっていたそうです。

ときどき藤沢さんのこの言葉を思い出して、僕は人間をたかめるために何をすればいいんだろうと考えたりします。

でも範囲が広すぎなこともあって、いまいち答えが分からずにいます。

2016年2月5日金曜日

前田日明さんがターザン山本さんを思いやったエピソードが熱い


前田日明さんは試合でも激しいひとでしたけど、リングの外でも色々なひととモメちゃってる印象があります。

僕だったら前田さんとモメそうになったら、すぐあやまっちゃいますけどね。
あの恐ろしい前田さんを怒らせる勇気があるひとって、すごいなと思います。

くわしいことは知らないんですけど前田さんは、ターザン山本さんと裁判沙汰になったりもしてるんですよね。

ターザンさんのほうも新日本プロレスというか長州力さんといろいろあってベースボール・マガジン社をやめることになったり。

みなさん大変です。

「週間ファイト」で読んだ記憶があるんですけど、前田日明さんはプロレス・マスコミのひとたちが集まってる前で「どこか山本に手を差し伸べてやれよ」みたいなことを言ったそうで。

裁判になるほどですから憎しみあった相手だと思うんですけど、そんなターザン山本さんのことまで考えてあげる前田さん。
そういう熱い男だから逆に誤解されちゃうことも多いんでしょうか。

アウトサイダーとか見に行ったことはないんですけど、うまくいっているという記事を見ると僕はちょっとうれしくなります。

2016年2月4日木曜日

日記お習字でボケや物忘れをプラスに言い換えた中野翠さん


物事にはプラスの面とマイナスの面があると言われています。
ダメに見える中にも、かくれた良い面があるものなんだと。

中野翠さんの「晴れた日に永遠が…」という本の最後のほうに「日記お習字」というタイトルのページがあります。

そこに中野さんの習字の画像が6枚あります。
日記お習字というのは、日記がわりの習字らしいです。

そこには

「号泣おバカ議員」
「いもうと床屋」

なんて書かれています。

その中で僕が一番ひかれるのは

「忘却力向上?!」

と書かれた作品です。

「『ボケた』というより『忘却力がついた』と思いたい」
という解説つき。

僕は中野さんから学びたいところはたくさんあります。
こんなふうに物事のプラスの面を見ようとするところも、ぜひ見習いたいと思いました。

僕の「ぐうたら力」や「すぐ眠くなっちゃう力」も、工夫すればいいイメージに変えられるのかもしれません。

今はどうやって変えればいいのかよく分からないんですけど、なんとかならないでしょうか。

2016年2月3日水曜日

野村克也さんが新人でクビになりかけた頃の希望エピソード


野村克也さんといえばデータを活用した野球理論で知られる名監督。
でもプロ野球選手としてスタートしたときはほとんど期待されていない選手だったそうですね。

野村さんと将棋の米長邦夫さんの共著で「一流になるひと 二流で終わるひと」という、僕の気持ちを引き締めてくれる本があります。

野村さんはテスト生として南海ホークスに入団して契約金もなかったということも、この本で知りました。

入団して2年目にチームが優勝して、ごほうび的にハワイでのキャンプがあったそうなんです。
野村さんは実績がないどころかクビになりかけたりしながらも、キャンプに連れていってもらえたそうです。

なかなか海外に行けなかった時代で、主力の選手たちは浮かれて練習はいい加減だったようで、帰国した鶴岡監督は会見で激怒。

「何の得るところもないキャンプだった」
と選手たちへの不満を吐いたんですけど、そのあとにこう言ったそうなんです。

「ただ一つの収穫は、野村に使えるメドがついたことだ」

プロでやっていけるのか不安なときに、これはうれしいですよね。

データとか科学的なこと以上の、人間的なあたたかさを感じさせるエピソード。
やっぱりがんばってるといいことがあるのかなと思わせてくれます。

サッチーにもこの話をしたんでしょうか。

2016年2月2日火曜日

アタックに洗ってほしいもの


近所のコンビニに牛乳を買いに行こうとしたら、母に「アタック買ってきて」と言われた。

かわいい女の子をデートに誘ったりするほうじゃなくて、洗剤のアタック。

店で探したらすぐにアタックは見つかった。
でも、ウチで使ってるアタックとはちがうように思えた。

アタックにもいろいろ種類があるのかも。
まちがえて買って母に怒られちゃうのもイヤなので、牛乳は買ったけど、アタックは買わずに帰った。

戻ってから家にあるアタックを見たら、さっき店で見たのと同じだった。

洗濯機の上にあるから毎日のように見てるのに、そんなことも分からなかった。
見ているようで、実はちゃんと見ていないのだろう。

心理学とかでは「なんとか現象」なんて名前がついてるのかもしれない。
知らないけど。

これはアタック限定じゃなくて、ほかにも目の前にあるのに気づいていないことがたくさんあるんだと思う。

僕でも簡単にモテモテになっちゃう方法とか。
デートに誘うのも大成功。

でも、そこにあるヒントに気づいていない。

あるいは、お金をガンガンかせげる方法とか。
どうも想像がいやしい方向にいってしまう。

アタックに、僕の心も洗ってもらいたい。

2016年2月1日月曜日

蛍光灯がなくなったら困りそうな、ちょっとしたこと


少し前に、蛍光灯の製造が中止になった、みたいなニュースを見た。
でもちょっと調べてみたら、中止ということではないみたいで、よく分からない。

天井につけるライト、細長いやつや輪になってるやつは「蛍光灯」と呼ぶのが当たり前と思っていた。

もし蛍光灯がなくなったら、呼び名も変えなくちゃいけないのか。
LEDライトとか呼ぶんだろうか。

プロレスに蛍光灯デスマッチというのがあるけど、それもLEDデスマッチになるのか。

輪になってる蛍光灯にかぶせるプラスティックは、僕は蛍光灯カバーと呼んでいた。

久しぶりにその蛍光灯カバーをそうじしたら、小さい虫とかがたくさん入っていて大変だった。

そうじしたあとカバーをセットしたんだけど、ちゃんとセットできたのか分からなくて、なんか不安。
正しくとまっていなくて落ちてきたらどうしよう。

僕の頭にぶつかったら、それもある意味デスマッチかもしれない。

2016年1月31日日曜日

自転車も楽しいけど、歩きの気楽さも好きになってきています


わりと体がダルいほうで、運動しないとさらにダルくなってアリ地獄のようになってきます。

そのまま埋もれて見つけてもらえないのはイヤなので、なるべく運動するようにしています。
自転車で江戸川の土手を走ったりしてます。

自転車の効果はなかなかのもので、やっぱり運動したほうが体調がいいという当たり前のこと気づきました。

自転車もいいんですけど、最近は歩くのも楽しくなってきています。
健康だけを考えたら自転車のほうがいいかなとは思うんですけどね。

歩くのは、迷惑にならない範囲ならかなりボーッとしていられるのがいいです。

自転車だとボケッとしてたらコケちゃうかもしれないし、土手の上でも歩行者のひともいますから気楽じゃいけません。

チェーンに油を差したり、ブレーキの調節をしたり、そんなメンテナンスがいらないのもグータラな僕にはうれしいです。

歩いているときにいいアイディアが浮かびやすいと、よく言われていますね。
リラックスして潜在意識が働いちゃうとか。

アイディアをメモしやすいように手帳とペンを持って出るんですけど、ぜんぜんいいアイディアは浮かびません。

なにがいけないんでしょう。

2016年1月30日土曜日

プリンタをあきらめた男


プリンタは一時期おもしろがってよく使っていたんだけど、面倒になってずっと放置していた。

使うのは、バスの時刻表が変わったときに母にたのまれてプリントするときだけ。

前に時刻表をプリントしたときは、接続が悪かったのかなんだか分からないんだけど、1枚プリントするのに30分ぐらいかかった。

しかも文字の中に白い横ラインが入るようになっちゃった。
これは放置してたから、ホコリが原因かもしれない。

いちおう精密機械だろうから、さすがにホコリまみれはマズイかと思って押入れにしまってみた。
よけいに使わなくなって、けっきょく廃品回収に出しちゃった。

放置・押入れ・廃品回収というパターンは、僕はけっこうあるような気がする。

コンビニのプリンタはいちど試してみたので、普通のテキスト・ファイルならいけるかなと思っている。

でもPDF形式とかにしなくちゃダメみたいで、ネットの時刻表をプリントするまでの手順は分からない。

次にバスの時刻表が変わったときはどうしよう。

がんばってコンビニのプリントに挑戦するのか。
あるいはプリントはあきらめるか。

時刻表を手書きで写す時代がくるかもしれない。

2016年1月29日金曜日

コップのかわりに計量カップを使ってみて感じたこと


台所の流しの横にコップを置いてあったんですけど、それを割っちゃったんです。
指を軽く切って少し血が出たりしました。

代わりのものが必要なのでホームセンターに行って、480mlの計量カップを買ってみました。

これならプラスティックなので割れないです。
手も安心。

母は「これじゃ飲みにくい」なんて言って使ってくれません。

僕はとくに飲みにくいとは思わないんですけど、気に入ったコップで飲むようなうれしさも全くありません。

フタがついてるのでシェイクにも楽だということに気がつきました。

フレンチトーストを作るときには、牛乳や卵や砂糖をカップに入れてシェイクしちゃったり。
マイナス面は、卵を入れたときに牛乳が跳ねたりすることです。

あと、フタの裏側に細いゴムがついていて、スキマを洗うのがやや大変。
汚れがたまったときは、僕は針金の先でこすって落としたりします。

牛乳を入れて部屋に持ってきて飲んだあとなんかは、フタを閉めればニオイがしません。

ある意味では長所と言えるかもしれません。
でもそのあいだに、中でどんどん臭くなっていくのは確実です。

もちろんこれは計量カップの欠点ではなく、僕がグータラなだけです。

2016年1月28日木曜日

計算のコツを知りたくてインド式暗算術の本を買ってみました


インドのかけ算は九九を越えて19×19まで暗記しちゃうと聞いておどろいたことがあります。

僕としてはインドと言えば仏教のイメージですけど、実は仏教徒のひとは少ないとか。
今のインドはソフト開発とかがすごいようで、どうなってるのかよく分からないです。

ペマ・ギャルポ監修「インド式 魔法の暗算術」という本を見かけたときは、すぐに買っちゃいました。
文庫本で税別476円でした。

がんばって算数を勉強をするのはイヤだけど、不思議なインドの計算のコツをつかめるのかもと思って。
読んでみたら、なるほどと思えるコツがどんどん出てくるんですけど、やっぱり多少のがんばりは必要みたいです。

ひとつ引用させてもらうと

36×75 を計算するには

分解して 9×4×25×3 にする。

真ん中の 4×25 は100なので

27×100 になって

答えは 2700 になると。

しっかり読んでいけば計算が速くなりそうだし、頭のトレーニングにもよさそうです。

この本は取りやすい場所に置いてあってどんどん読もうと思っているんですけど、実際はなかなか手が伸びません。
そもそもの動機が「楽をしたい」という時点で何かがズレてます。

でも気持ちは暗算の達人のつもりになっているのがインド・マジックなのかもしれません。

2016年1月27日水曜日

スズメは僕の前に逃げるから、また逃げることになる


自転車で土手を走っていると、いろいろな鳥を見ることになる。

鳥の中にも恐がりなものと、堂々としてるものがいる。

キジなんかは体が大きいのに、やたら恐がりな感じ。
道にはあまり近づいてこないし、たまにいてもすぐ逃げる。

鳥なんだから飛べばいいのに、走ってすごい勢いで逃げるのが不思議。
でも、ちょっとかわいい。

体が小さいハクセキレイのほうが、ずっと度胸がある印象。
ギリギリまで近づいたあたりで「しょうがねえなあ」という感じでパッと飛んでいく。

同じぐらいの大きさのスズメは、逃げるのが早いほうだろう。

僕が自転車で走っているときも、近づく前に逃げる感じ。
逃げるなら僕の横に逃げればいいのに、僕の前に飛んでいくのはどうしてだろうと思う。

わざわざ進行方向に飛んで、地面に着地したりするから、また僕が近づいてくる。
「コイツ、まだ来るのか」みたいな感じでまた飛んでいく。

そのとき、口に何かくわえているものを放り出しちゃうヤツなんかもいる。

それは、あとでゆっくり食べようと思っていたものなのでは。
大事なものだったのでは。

スズメのスピードならそんなに必死にならなくてもいいのに、自分では分からないものなんだろうか。

ハトはもう少し必死になってください。

2016年1月26日火曜日

せめてものなぐさめ言葉 映画「スパイ・ハード」のセリフ


何年も前なんですけど「スパイ・ハード」という映画がテレビで放送されてるのを見ていました。
とてもくだらないコメディだった記憶があります。

その中で、近未来っぽい科学の研究施設みたいな所でのシーンがありました。

施設を見学しにきてるひとが大勢いたんですけど、そのひとりが誘拐されてしまったというんです。
誘拐にはその施設の車が使われて、犯人は被害者を乗せて逃げているようです。

当然みんなは心配して軽く緊張する場面になるんですけど、そこでこんなセリフが出てきます。

「大丈夫、誘拐犯の車はエアバッグつきだ」

そんなことを言われても安心できません。
でも、みんなが安心を求める設定にしてからの、トンチのきいた見事なセリフです。

現実の世界でホントに誰かが困っているときには言えないですけど、ちょっとしたピンチにこんなヒネッたことを言ってみたいものです。

ここ以外のの内容はほとんど覚えていないし、主演のレスリー・ニールセンというひとも僕は知りませんでした。
もう亡くなってるんですね。

ニコレット・シェリダンも出ているんですけど、「デスパレートな妻たち」も見たことがなかったので知りませんでした。
ましてやその後、降板でモメて裁判ざたになることなど知るよしもありませんでした。

2016年1月25日月曜日

エムボマさんは、僕にウドンを食べたくさせるひと


エムボマさんはガンバ大阪での大活躍や、カメルーンの元代表選手として知られていると思います。
でも僕にとってエムボマさんというと、ウドンです。

日韓ワールドカップのときにカメルーン代表が中津江村で合宿をしたのが話題になりました。

村を知ってもらえるチャンスみたいなことで、中津江村がとても力を入れていたんですよね。
料理も一流のシェフを集めて豪華なものだったようです。

選手たちが横に並んで記者会見をしているときに、食事についての質問がありました。

別の選手が答えている途中、エムボマさんが突然マイクをとって日本語で
「ウドン、ありませーん」
と悲しそうな顔で言ってました。

ウドンよりずっとおいしいものを食べてるはずなのに。

日本に来たらウドンを食べられると楽しみにしていたんでしょうね。

そのあと、一流シェフのひとたちがウドンをつくったというのも、いい話です。
何人かで「じゃあ、ダシはこんな感じで」とか話してる姿も放送されていました。

僕はそれを思い出してウドンを食べたくなってしまうことがたびたびあります。

エムボマさんは今、日本にワールドカップを招致するための招致アンバサダーというのをやってるそうで。
よく分からないですけど、そのための用事で日本に来ることもあるのかと思います。

食事はやっぱりウドンなんでしょうか。

2016年1月24日日曜日

大仁田厚さんがダイエットとかする前の美しいこころざし


大仁田厚さんは全日本プロレスに所属しているときに足のケガがあって、いちど引退したひとなんですよね。

そのあと、新聞の勧誘とか土木作業の仕事なんかをやっていたそうで。
でも大仁田さんというひとは、ガマンしてそういう仕事ができるひとではなかったんでしょうね。

テレビで言っていたんですけど、ある日、自分が穴を掘った場所かなにかを見てウンザリした気持ちになって「もう、好きなことやろう」と思ったそうなんです。

この「好きなことやろう」というのが、なんかいいなと思っておぼえています。

そこからの大仁田さんは色々あったものの FMW という団体を起こして、奇跡とまで言われた大成功をおさめました。

ついでに政治家とかにもなっちゃって。
それは好きなことなのかよく分からないですけどね。

大仁田さんの場合は、あまりにも特別なんだとも思います。
好きなことをやった結果、失敗するひとのほうが多いのが現実なのかもしれません。

でも大仁田さんの「好きなこと」と「幸せ」が直結したような輝きはすさまじかったです。

僕も「好きなことやろう」という心がけのようなものは、持っていたいなと思います。

2016年1月23日土曜日

アレックはいきなり仕事に不満 :コンティニアムCPS特捜班 S2 2話


シーズン2 第2話 「それぞれの試練」 AXN

1行あらすじ
トラヴィス、暴れて護送される。車にはキーラとカーロスが同乗。

セリフ
プリンターか。未来に紙はない。"紙に未来はない"かな
ーーケロッグ


トラヴィスを中心にまわった回でしたけど、最初にソーニャとトラヴィスの愛の話から入るのがうまかったですね。

ふたりにこんなことがあったのかと興味を引かせて、さらにトラヴィスのパワーはナゼすごいのかも説明する効率のよいオープニングでした。

トラビスが護送される前に、キーラにつきまとうガーディナーのうっとおしさをアップさせていたのも、盛り上げる材料になっていました。

女性の上司に許可をもらって堂々とキーラをさぐっていく態勢でイライラさせてくれました。

トラヴィスが護送されるとなったら何かが起こるに決まっていて、わざとらしいぐらいとも言えます。

でも車の中のシーンでは、トラヴィスが、キーラやカーロスに精神的な揺さぶりをかけるような言動。

これがフェイント的に効いたあと、いちばんピンチの場面からの展開も意外でした。

アレックのほうは、新しい動きを見せていました。

前回、必死に仕事探しをしていたのは、今回のためのネタ振りのようなものだったんですね。

このドラマの最初のほうはキーラとアレックの連携プレーが素晴らしくおもしろかったんですけど、それがどう変わるのか楽しみにしたいと思います。

2016年1月22日金曜日

僕がいれた薄いコーヒーはKALDIに勝てないのか


もとから、薄めのコーヒーが好きだった。

さらにネットでちょっと変わったコーヒーのいれかたを知って、ますます薄いコーヒーを飲むようになった。

そのいれかたというのが、豆の量に対して普通につくる量の半分ぐらいの量のコーヒーをつくって、あと半分はお湯をいれるというもの。

そのサイトが見つからないんだけど、半分でもコーヒーのうま味は十分に出ると書いてあった記憶がある。
変わるのは苦味だけと。

おもしろそうなので試してみたら、薄いコーヒーが好きな僕にとっては飲みやすい出来上がりになった。

半分がお湯だから、普通のコーヒーの半分レベルの薄いコーヒーになりそうだけど、そこまではいかない感じ。

そうやっていれたコーヒーを、母に飲ませてみたことがある。

母はとくに不満そうではなかったものの「KALDIで飲んだコーヒーのほうが濃い味だった」なんて言ってた。

なんかくやしかったので、次は思いっきり濃くいれたのを飲ませてみた。
これにはビックリするだろうと思ったら「このぐらいだったよ」とか言って普通に飲んでた。

僕は KALDI に行くことは、さほど多くない。

たまに行くときも、店頭でくれるコーヒーは飲まない。
コーヒーを配っている店員さんに気づかれないように、そおっと店に入る。

ホントはちょっと飲みたいと思っている。

2016年1月21日木曜日

ドライヤーのコードがねじれるのは自分のせいと知ってクルクルさせる


ドライヤーのコードがねじれたり、からまったりしてるのは危険らしい。

そのまま使うと火花が出たり、ひどいと爆発することもあるみたい。

僕のドライヤーもコードがねじれてグニャグニャになってる。
そうでなくても10年ぐらい使ってるから、けっこう古い。

爆発はイヤだし、ねじれないようにする方法があるかもと思ってネットで調べてみた。

意外にも、ねじれるのはドライヤーを左右で持ち替えることが原因とあった。
自分でねじってるのに、気づいてなかったということか。

アホなもので、僕はコードが勝手にねじれるのかと思っていた。
言われてみれば、意志もないコードが自分でクネクネするわけない。

情けなかったけど、正しいことが分かったのはよかった。

ねじれてるのは自分のせいなんだと思いながら、コードをクルクルさせて伸ばしてみる。

もしかしたら、ほかにも気づかずにやってる自分にマイナスなことってあるのかもしれない。
ムダに時間を使ってブログを書いてたりとか。

ちょっと変えればいい方向に進んでいくことがあるんじゃないのか。
これはしっかり考えるべきテーマなのかもしれない。

でも、むずかしいことを考えると頭の中のコードがクルクルになっちゃうので今度にしておく。

2016年1月20日水曜日

まわりが指摘してくれることと、してくれないこと


若いころはものもらいになりやすくて、しょっちゅう目が腫れていた。
そしてなかなか治らなくて腫れっぱなし。

みんな最初は「どうしたの?」とか聞いてくれるんだけど、だんだんあきれてくるようで相手にしてもらえなくなった。

ものもらいとは一生の付き合いと思っていたら、最近はあまりひどい腫れかたはしなくなってる。

たまに、目に違和感のようなものがあることも。
今までの経験で、これはものもらいになっちゃうのではと思う。

またみんなにあきれられちゃうと覚悟するんだけど、意外に腫れない。

少し前には、右目の下まぶたに小さいポチッっという感じの腫れができた。
こんな小さいのはすぐに治るかなと思っていたら、ずっと小さい腫れのまま2ヶ月ぐらい続いていた。

何かの拍子にブワッと腫れちゃうのではと心配にもなったけど、けっきょく無事に治った。

このときは誰にも指摘されなかった。
小さい腫れだったから気づかれなかったみたい。

僕の髪の毛がどんどん薄くなってることも数人にしか指摘されていないけど、これは気づいてるのにみんな黙ってるんだと思う。

2016年1月19日火曜日

何もしないのを宇宙のせいにする「アニー・ホール」のアレン少年の言葉


ブルックリンに住むアレン少年はちょっと変わった子で、お母さんは心配していました。

ウディ・アレンの映画「アニー・ホール」での話です。
ある日、お母さんとアレンは一緒にセラピストみたいなひとの所へ相談に行いきました。

お母さんはアレンの状態を説明します。
「落ち込んで、何もしないんです」

そこでアレンは自分の考えを話すんですけど、何もしない理由は、本で宇宙のことを知ったせいだったんです。

アレンは、こう言います。
「宇宙は膨張してる。ふくらみ続けて爆発したらすべては終わりでしょ」

宿題をしないことについても
「無意味だもん」

たしかに、それが現実になったら終わりですね。
宇宙が爆発するのに努力とかしても意味がないかもしれません。

でも、お母さんのほうもタダ者じゃないんです。
お母さんはアレンに言い返します。

「宇宙がなんです。ブルックリンは膨張してません」

こんなに見事な切り返しをするひとに、ごまかしや言い訳はむずかしいかもしれません。

ホントに宇宙は爆発するんでしょうか。

2016年1月18日月曜日

新しいマウスの青いライトがついてホッとしたときのこと


前のPCは8年ぐらい使って、インターネットなんかは遅かったけど、それなりに使えていた。

最初にダメになったのは、マウスだった。
動かしても反応がニブくて矢印がなかなか移動しない。

イライラして耐えられなくなったのでハードオフで798円のマウスを買ってみた。

買った時点では、僕はまだ不安だった。
このマウスと、今まで使っていたマウスには、ちがう点がいくつかある。

まず、差込口がUSBのタイプで、そういうマウスは使ったことがなかった。
あと「光学式」とか書いてあるのもよく分からない。

これを僕のPCに差し込んで大丈夫なんだろうか。
僕の798円はムダになってしまうのではと考えながらの帰り道は心細かった。

なので、家についてPCを立ち上げて新しいマウスから青い光が見えたときは、ホッとした。
どうやら使えるみたいだ。

PCに認識されていることを示す青いライトがたのもしく思えた。

新しいマウスは、さすがに動作が速い。
それまでニブくてなかなか動いてくれないマウスだったから、ギャップがありすぎ。

速すぎて矢印の位置をコントロールできなくて、マウスをそおっと動かすのが大変だった。

今はPCを買い換えたけど、マウスはこのときのを使っている。
スピードにもなれて普通に使えるようになった。

PCを起動させてるあいだは、マウスがずっと光ってる。

最初に僕をホッとさせてくれた青い光だけど、今は少しうっとおしい。