武田鉄矢さんといえば金八先生で悲しみが多いほどひとにはやさしくできるひとですね。
僕は朝日ニュースターの「週刊鉄学」という番組で見た武田さんの喋りのうまさや頭のよさが印象に残っています。
その「週刊鉄学」に、新しいスタイルの養豚でおいしい豚肉をつくっている若い男性がゲストに出たことがありました。
その養豚場では、ブタにストレスを与えない育てかたをしていて、養豚場には当たり前の臭いニオイもほとんどないそうです。
いろいろと話を聞いたあと武田さんがその男性に、服の胸のあたりに手を当ててみてください、みたいなことを言ったんです。
何を言ってるんだろうと思いました。
男性もよく意味が分からなかったようなんですけど、言われたとおりに手を当てていました。
武田さんは、その手について「きれいな手ですね」とか「ピアニストの指」とか。
何が目的だったのか、それを聞いてやっと分かりました。
手がキレイなことを、その男性がやっている養豚が今までとはちがうことの象徴のようにとらえたわけです。
頭のいいひとは、こんなふうに考えるものなのかとおどろかされました。
別の回だったんですけど、レギュラーの松原隆一郎さんという大学教授のひとが「鉄矢の鉄って、カネを失うって書くじゃないですか」と言っていたのも妙に忘れられません。
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