2016年3月26日土曜日

リフォームの営業のひとはホントは見てなかった


前に、電話機や周辺機器の営業の仕事をしていたことがある。

電話機が古くなってこまっている美容室があって、上司だったひとと営業に行った。
店主のおばさんと若い女性のフタッフさんがいて、上司は電話機の状態を確認したあと、ふたりに説明をはじめた。

その説明に、妙にカタカナとかむずかしい言葉を入れていた。

会社に戻る途中で、機械にくわしくないひと、とくに女性には、専門用語をズラッとならべてむずかしい印象をあたえるんだと言っていた。
自分にはムリだから、ぜんぶプロのひとにまかせちゃったほうがいいと思わせると。

そのひとは、けっこう契約をとれるひとだった。

家でネコと遊んでるときにチャイムがなって出てみたら、若い男のひとがいてリフォームの営業だという。

「カベなんかと比べると、屋根がちょっと痛んでるみたいだと思って、声をかけさせてもらえたらと…」

屋根に強い会社なのか、それとも普段あまり見ないところを指摘してプロにまかせて、みたいなアピールなのか。

でも、彼が立っていたすぐ横を見れば、うちのカベがゆがんでヒビ割れ状態なことに気づいたはず。
カベも屋根も見てないのがバレバレだった。

そもそもリフォームするお金がないのでおことわりして、うちのカベは今もゆがんでいる。

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