2016年4月6日水曜日

影山民夫さんが相手の言葉をふくらませた文章


会話の中で、相手が言った言葉を拾って、それをふくらませて面白いことを言えたら楽しいのではと思います。
相手も自分も活きる感じで。

言葉を拾われたほうも自分が面白いことを言ったように思えて、会話も充実したものになるのではないでしょうか。

影山民夫さんが文章で山藤章二さんがイラストを描いている「食わせろ!!」という本に、影山さんが映画のスタッフと会話した話があります。

撮影所に行って仕事をしたあと「一杯やりませんか」と影山さんは誘われたと。
でも、撮影所のまわりにお店はない。

バスで10分ぐらいのところに駅があって、スタッフのひとたちはいつもその周辺で飲んでる。
スタッフのひとりが、たまに池袋なんかで飲むと肩がこる、みたいなことを言ったそうなんです。

それについて影山さんは、こう書いています。

「池袋で肩が凝ってたら新宿で入院、六本木でご臨終である」

肩が凝るというのをポイントにして、ご臨終までいっちゃって。
フタッフのひとが言ったことは全然おもしろくなかったんですけど、それを面白くふくらませてます。

この例だと相手にはよろこんでもらえそうにないですけど、こんなテクニックを使ってみたいものです。

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