2016年2月16日火曜日

うしろの自転車に気をつかって風になる


江戸川の土手の上を自転車で走っていたら、途中で工事をしていた。

道のほとんどがふさがっていて、横の1メートルちょっとぐらいの幅だけ通れるようになっていた。

幅はせまいんだけど、距離はけっこう長い。
200メートルぐらいあったかと思う。

自転車どおしてすれちがうときは、お互いにかなりスピードを落とさなくちゃ通れない。

そこを走っていたら、うしろからロードバイクに乗ったひとが来た。
たぶんとても速いから僕を抜いてしまいたいだろうけど、幅がせまいからムリ。

僕の前には誰もいなかった。
ここは僕もスピードを出して、さっさと広い道に出てしまおうと思った。

僕なりにがんばって自転車をこいで、そこそこのスピードが出ていたと思う。
「オレは今、風になってるぜ」と自分に酔いしれながら走っていた。

ロードのひともまいったんじゃないかなとか思いながら工事の区間を抜けて広い道に出た。

でも、うしろから走ってきて僕を抜きさるロードのひとに
「どうも、すいません」
と言われちゃった。

どうやら、僕が必死に走ってたように見えたみたいだ。

風になってたのに。

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