2016年5月29日日曜日

ベランダにいたハト


ひとの心理というのはなかなか分かりにくいもので、何気なく言ったことがひとを怒らせてしまったりする。

誰かが、「ケンカの多くは、よかれと思った行為が原因だ」みたいなことを言ってたと思うけど、よく思い出せない。

朝、起きてパソコンを立ち上げて、テレビのスイッチも入れたあとだったと思う。
まだカーテンが閉まったままの窓のむこうから「カチッ」という音が聞こえた。

ベランダにひととかがいたらどうしようとビビリながらカーテンを開けてみたら、手すりにハトがとまっていた。

ちょっと小さめのハト。
たぶん、まだ子供のハトなんだと思う。

子供をおどかしちゃいけないから、そおっとカーテンを閉めておいた。

そのあと、洗濯物を干す前にゾウキンを持ってベランダのそうじにいったら、さっきハトがいた場所にウンチがあった。

ウンチを残していくなんて、ハトを怒らせてしまったんだろうか。
子供あつかいしたのが気にさわって、怒りのウンチなのだろうか。

ひとが怒る原因もよく分からないけど、ハトだったら余計に分からない。

でもたぶんハトはそんなことでは怒らないから、自然なウンチなんだろうと思いながら僕はゾウキンで手すりをふいた。

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