言葉というのは、言い方とか表現によって印象が変わるものだと思います。
「それいけ!ポンコツ少年野球団」というアメリカのドラマがあって、テリーというシングル・マザーが野球チームのコーチになって子供たちを指導したりします。
ライバル・チームのコーチにはディックというおじさんがいます。
イヤミな感じで嫌われているんですけど、このひとが摂食障害という設定なんです。
そのディックがグラウンドの横の売店でお皿に山盛りのハンバーガーを買ったところを、テリーに見られてしまいます。
テリーはハンバーガーを見てアゼンとした様子。
それに対してディックは、こう言います。
「食うんじゃない。食われるんだ」
ふつうに考えたら、食べるより、食べられるほうがダメなような気がします。
でもこの場合は後半の「食われるんだ」はあまり重要ではないのかもしれません。
先に「食うんじゃない」と、力強く断言することがポイント。
あとは屁理屈でサラッと流しておけばいい。
妙なおもしろさのあるセリフでした。
このドラマは、へたな子供たちを指導するテリーの奮闘ぶりもよかったし、テリーのパパが偏屈なところも好きだったんですけど、あまり成功はしなかったようです。
残念です。
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