2016年5月31日火曜日

増井修さんが『BASTARD!!』を論じるのに使った「ヘヴィ・メタル」という言葉


何かを伝えるときに、ちょっとしたキーワードのようなものが有効になることがあります。
伏線的にキーワードを何気なく設定しておいて、あとれそれがビシッと決まったりすると、気持ちのいいものです。

増井修さんの「マンガに恩返し」という本があって、いろいろなマンガ作品について書かれています。

その中に「敬意を込めて呼んであげたい『BASTARD!!』はヘヴィ・メタルだ!」という文章があります。

いきなり「敬意を込めて」というフレーズで「ヘヴィ・メタル」という言葉をいい意味に使っていると定義しているのが巧みな感じです。

そして文章の中では

「単に名前や絵がヘヴィ・メタルだというのではない。こんマンガの根底に流れる精神そのものがヘヴィ・メタルなのだ」

なんて書いています。
かっこいいですね。

「ヘヴィ・メタル」という言葉が強く響くように設定しておいて、さらにその流れを利用した文になっていて。

せめて、言い回しだけでもマネしてみたいと思うんですけど、むずかしそうです。

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