2016年6月20日月曜日

山口瞳さんが書いた、いい道具の大切さ


何か自分の好きなことをやっていて上達したいなと思ったりはしても、そう簡単にはいきませんね。
コツがあるのなら教えてほしいんですけど、あまりむずかしいことだと、教えてもらってもできなかったりします。

でも世の中、歴史上にはたくさんのひとがいて、コツのなかでも簡単にできるほうのコツを教えてもらえることもあります。

山口瞳さんの男性自身シリーズの「生き残り」という本があって、その中に「私の駄目な」というエッセイがあります。

タイトルのとおり、苦手なことについて書かれた文章で、そこにサインなんかも含めた書の話が出てきます。
山口さんは書は苦手だったそうですけど、

「ところが、だんだんに、色紙をもとめられても、それほど苦痛にならないようになった。」
とあります。

さらにアドバイス的に、こんな文も。

「私は、いい道具を使うことを勧めたい。いい筆と、いい墨と、いい紙を使うことだ。そうすると、どうしても丁寧に書くようになる。それはいいことだ。これはどの世界にも通ずることで、将棋を指す人は、いい将棋盤を買うと香車一本ぐらい強くなるという。」

これは、上達のコツとしてはとても分かりやすいですね。

いい道具を使うだけ。
頭とか使わずにできるコツです。

「どうしても丁寧に書くようになる」というのがいいんじゃないでしょうか。

ぜひ実践してみたいと思うんですけど、いい道具というのはお金がかかるものですね。
それをどうするかは考えなくてはいけません。

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