2015年10月19日月曜日

カーゴパンツが呼んでたのは僕じゃなかった


服とか買うつもりじゃなかったのに、カーゴパンツが並んでるのが見えてフラッと店に入ってしまった。
すでに心のスキができていたのかもしれない。

見たらひとつ、すごくかっこいいズボンがあった。
ここで心のブレーキをかけられるかが分かれ道。

ズボンが僕を呼んでると思った。
「どうだ、かっこいいだろう」と言ってる。
「どうする? 買うよな?」

僕は催眠術にかかったように「分かりました。買います」と即決しちゃった。
いい買物したなあと浮かれて家に帰った。

催眠術が解けたのは、部屋でズボンをはいてみたときだった。

このズボンは、かっこよすぎて僕にはムリ。

呼ばれてたのは僕じゃなくて、イケメンのオシャレさんだったのだろう。
近づいたときに、まちがえて声を聞いちゃったみたい。

考えてみたら店の中でも輝いていたぐらいだから、ウチの近所とかでこんなズボンをはけない。

しょうがないから、これは部屋着としてはくことにした。
やや厚手のコットンなので、けっこう暖かい。

使いかた次第で、少しは失敗を取り戻せるかもしれない。

そういうわけで寒い時期になると、僕は家でかっこいいズボンをはいている。
コンビニに買物に行くときなんかは、別のズボンにはきかえる。

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