2015年12月25日金曜日
試合に負けたあとの邪道外道コンビのコメントにおどろいた
プロレスを見ることには、世の中にはこんなにワガママなひとがいるんだと発見できる楽しさがあります。
こんなに自分勝手でもけっこう許されるんだと、なんか安心させてくれます。
ザ・グレート・カブキさんは「週刊ファイト」のインタビューで
「武藤も蝶野もひとがよすぎる。もっと欲を持ってほしい」
と言ってたことがあって、僕はビックリしたことがあります。
それまで僕は、武藤さんも蝶野さんも欲のかたまりのようなひとだと思っていました。
もちろんそれが魅力なわけです。
邪道外道というコンビで活躍しているレスラーがいます。
ビートたけしさんの番組から出てきて、インディ団体から実力でのし上がってきたひとたちです。
この邪道外道コンビの活躍が認められたのでしょう。
新日本プロレスのタッグ・リーグの大きな大会に出ることになりました。
チャンスをつかんだんですけど、そう簡単には勝てません。
カウント・スリーをとられて負けた試合のあと、控え室に戻るふたりをカメラが追っていました。
途中で、たぶん外道さんだったと思うんですけど、カメラに向かって、
「おいレフェリー、なんであそこでカウント・スリーとるんだよ」
みたいなことを言ったんです。
レフェリーは公平に試合をさばいてるだけで、普通に考えればフォールをとられるほうが悪いです。
さらに続けて
「オレたちはなあ、あそこからネバるんだよ」
なんて言ってました。
ぜんぜんネバれてなかったのに。
僕はテレビを見ながら、なんていうワガママなひとたちなんだろうと思って、このふたりが大好きになりました。
今では邪道外道のふたりは、誰もが認める名タッグ。
とてもプロレス的な魅力をもっているコンビです。
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