2015年12月15日火曜日
選挙カーのウグイス嬢の「うなずいてのご声援、ありがとうございます」にとまどう
夏の暑い日だったので窓を開けたかった。
でも投票日が近い時期で、窓を開けると選挙カーからの声がうるさかった。
ちょっとした板ばさみな状況。
たぶん英語でいうとジレンマ、シャレたひとがいうとディレンマみたいな。
やっぱり暑いのはイヤなので窓を開けて、うっとおしいなあとか思っていたとき。
女性の力強い声で「うなずいてのご声援、ありがとうございます」と言ってるのが聞こえた。
そのあとしばらく僕は「うなずいてのご声援」について考えていた。
選挙カーが、近所のおじさんか誰かとすれちがったんだろうか。
おじさんはその候補者を支持してるわけじゃないけど、目が合って気まずかったので軽くうなずいてみた。
それを「うなずいてのご声援」。
その女性はいろいろなことをプラスに受け止められる前向きなひとなのかもしれない。
コップに水が半分残っていたら「あふれてます!!」ぐらいの。
あるいは、選挙カーだから何か言わなくちゃと追い込まれていたんだろうか。
おじさんがいいリアクションしてくれれば、大げさに「ありがとうございます」と言える。
でも、ちょっとうなずいただけ。
何か言わなくちゃいけないのに、言うネタがないディレンマ。
イキオイまかせで「うなずいてのご声援」とか言っちゃって、家に帰ってからさすがにあれは調子に乗りすぎたなとか思ったりして。
残念ながら、その候補者の名前は聞いていなかった。
ぜんぜん根拠はないんだけど、選挙結果のほうも残念だったような気がする。
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