2015年12月19日土曜日
うぬぼれとフリスビーと犬
ひとがやってると簡単そうに見えることが、自分でやってみるとすごくむずかしかったりする。
あのぐらいできるだろうと思ってうしろ廻し蹴りをやって足をぶつけることが、ある意味で僕にとっての成長だった。
ひとつのことを習得するには、努力とか訓練とかが必要で、僕に廻し蹴りはムリ。
江戸川の横のグラウンドで、フリスビーをしているひとたちを見たことがある。
ちょっと本格的なフリスビーだった。
見た目は大学のサークルっぽい若い男女なんだけど、趣味でフワーッと投げてるんじゃなくて、明らかに競技としてやっている感じ。
動きがキビキビしてるし、投げかたや捕りかたも手慣れていて、普段からトレーニングしていることが分かる。
厳しい雰囲気なのに、見ているとすごく楽しそう。
それを見ながら、僕だってこのぐらいできるんじゃないかなとか思ってた。
できるわけないのに、ひとがやっていると簡単そうに見えちゃう。
さらに僕のうぬぼれ。
小学生のころ野球チームに入っていて、僕はヘタで打つのも投げるのもダメだったけど、キャッチだけはまあまあうまかった。
それが変な自信になってる。
江戸川のグラウンドでは、犬がフリスビーをキャッチしてるのを見かけることもある。
犬のスピードは、さすがにすごい。
持ってる能力が人間とはちがう。
実はそれを見ても、僕もあのぐらいできるんじゃないかと思ったりする。
飼い主さんにたのんで投げてもらいたいぐらい。
うぬぼれるにも節度は必要だと思いながら、部屋でまた廻し蹴りをする。
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