2015年11月9日月曜日

映画「ニューイヤーズ・イブ」で世界に発したクレアのハッタリ


ピンチをごまかしたり言い訳したりするには、ピンチの度合いが大きいほど、スケールの大きな開き直りのようなものが必要かと思われます。
さらに、それが予想外の方向からくるとき、ひとは混乱して思考力が低下するのかもしれません。

「ニューイヤーズ・イブ」という映画を見るまで知らなかったんですけど、新年を迎えるボール・ドロップというイベントは世界的に有名なものなんですね。

タイムズスクエアの上のほうにキラキラのボールを持ち上げて、それを TOSHIBA の看板の所まで落としながらカウントダウンすると。
これからは世界中のひとが TOSHIBA の文字を見て「不正会計の会社だ」とか思いながら新年を迎えるのかもしれません。

そんなハッピーなイベントなんですけど、映画の中ではトラブルが起きて、ボールが上がらなくなって大騒ぎに。

ヒラリー・スワンク演じる主催者のクレア・モーガンが緊急会見をします。
とりあえず何か言わなくちゃいけない状況なんですけど、そこでクレアはこう言うんです。

「これは、メッセージではないでしょうか」

いい感じで混乱させてくれそうな言葉です。
続けて

「いちど立ち止まって1年を振り返る」とか、
「そして0時になったら優しさと思いやりのある1年を」とか。

まじめな顔で語る様子が中継されて、みんなが感動しちゃったりするのが面白いシーンです。

単なる配線の問題だったんですけど、ひとの心や生き方までからめた壮大なその場しのぎ。

トラブルの規模が大きいほど効き目がありそうなセリフですけど、まったく相手にしてもらえない恐れもありそうです。

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