2015年11月10日火曜日
期待に反してオジサンは完璧に水道を直してくれた
その日はコーヒーをいれたり、ベランダをそうじしたり、いつも通りおだやかな朝だった。
テレビでも見ようかなと思ったところで、母に呼ばれた。
洗濯機につながるホースから、水がたれてるという。
見てみたら、器具のスキマがおかしくなっているようだった。
シロウト考えで、器具をいったん外して、しっかり着ければ直りそうにも思えた。
その時点で、重要なことを忘れているのに気づいていなかった。
何気なく器具をはずしたら、蛇口から思いっきり水が出た。
当然だ。
床も、僕のズボンもビチョビチョ。
全然おだやかな朝じゃなくなった。
いちおう器具をしっかり着けてみたけど、まだスキマから水が出る。
けっきょく僕には直せなくて、電気屋さんを呼んだ。
ウチによく来てくれるオジサンが作業してるあいだ、僕は台所でヤカンを洗っていた。
僕としては、オジサンもうっかり器具をはずしてビチョビチョになってくれないかなと、ちょっと期待。
もしそうなったら「いやあ、さっき僕もやっちゃったんですよ」とか言いながら僕のズボンを貸してあげよう。
ヤカンを洗いながら、頭の中でセリフの練習やイメージトレーニングをしていたら、オジサンから修理ができたという報告。
問題の器具を一部取ってしまって、蛇口に直に近い感じでホースが着いてた。
オジサンのズボンも無事だった。
さすが。
我が家はおだやかな日に戻ったけど、なんか残念だった。
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